雷電vsシヴァの素手喧嘩は、実に熱く、激しく、爽快感に満ち、何より、面白い! 破壊者と破壊神の殴り合いは、もはや、レベルが違いますね。
生前は抑えるしかなかったために、雷電は一度も、全力を出せませんでした。
しかし、今、戦乙女三女・スルーズと神器練成を果たした事で、彼は自身の筋肉を自在に操作できるよ
...続きを読むうになり、シヴァの肉体をも破壊する桁違いの腕力、握力を発揮できるようになりました。
雷電の戦い方、そのスタイルを見ていると、やっぱり、力士として全力を出せなかったんだろうな、と感じられます。相撲が劣っているとは言いませんが、雷電が全力を出せるのは、総合格闘技系かプロレスだったのかも知れません。
ただ、シヴァ相手に躊躇なく、全力を出している雷電ですが、どこか、つまらなさそうにも見えます。もしかすると、「壊れんなよ?」、この台詞はシヴァの体を案じている訳じゃなく、心が壊れ、自分が楽しむ前に降参してくれるなよ、みたいなニュアンスなんでしょうか?
もちろん、シヴァだって、一歩も引きません。
何故なら、彼はこれまで倒してきたライバルらの想いも背負って、インド神話界最強の立場に君臨しているんですから。
自分が負ける、つまり、最強じゃなくなるのは、自分に全てを託してくれた親友の気持ちを無駄にしてしまう。シヴァにとって、死よりも恐ろしいのは、敗北なのでしょうね。
そんなシヴァに対し、雷電の本気が、どこまで引き出されるか、楽しみです。
同じくらい、どうなるのか、ワクワクが止まらないのは、釈迦とロキの確執ですね。ほんと、沖田総司は、釈迦とロキ、どっちとタイマンを張るんでしょうかね。どっちと戦っても、楽しい事になりそうですけど。
この台詞を引用に選んだのは、男同士の友情にグッと来たので。
マブダチだからこそ、自分の全力を受け止めてもらえるのが何よりも嬉しい。
マブダチだからこそ、自分に気を遣って、嘘を吐かれてしまうのが辛すぎる。
こんな風に、本気で怒ってくれる親友がいて、シヴァは本当に幸せですね。
ルドラほどの強い男から、「最強」を託されてるんですから、シヴァが底抜けに強く、同時に、どれほど追い込まれても諦めないのも納得です。
こんな風に、人間臭い部分を神に感じさせてくれるからこそ、この『終末のワルキューレ』は最高なんだな、と実感しますね。
「いいか、シヴァ・・・全力で向かってくるヤツには、最後まで全力を尽くせ。命がけで闘“や”る相手に手を抜かれるのはな、死ぬことよりも、ずっと辛えんだよ!」(byルドラ)