栗原聡のレビュー一覧

  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    最新(2024年後半)のAIの可能性を知りたい人におすすめ。

    【概要】
    ●AIの歴史
    ●生成AIにできることと、できないこと
    ●AIに使うか、使われるか
    ●AIとの共生

    【感想】
    ●AIの歴史について一連の事項を復習できる。
    ●人工知能学会の会長の発言として、人にITリテラシーは不要だという記述には驚いた。なぜなら経済産業省やJDLAの考えに同意して、ITリテラシーだけは持っておかないといけないと自分は思っていたからである。
    ●AIに使われないようにするために何が必要なのかを頭の中を整理することができた。そして、AIを利活用(共生)していくためには、人のマインドセットが重要だということを理

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    2025年04月23日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    これは個々のAIの技術的内容に関する本ではない。広くAIの歴史や位置付けを考える本である。人工知能学会会長の要職にある著者は、幅広い視点からAIを語り、その未来を予測している。そしてAIを超えていろいろな問題を考える上でも参考になる視点を提供している。最近読んだAI関係の書籍の中でも、非専門家を含めて広くお勧めできる一冊である。

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    2025年01月03日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    サイモンのあり
    アリが複雑な知能を持ってるのでなく、環境が複雑だからそのようにふるまう

    創発
    群れることで創発が起こる=群知能

    脳が学習するとは、脳神経細胞同士の繋がりの強さが変化すること

    個人のスケールじゃなく社会のスケールで考える
    テスラは個別で事故が起きているが、社会全体で見ると自動運転は安全の向上に寄与している

    小型AIをむれさせて大型AIに
    創発
    サカナAI

    こういうAI系の本ではなんかすごくバランスが良かったし、私が考えていきたい自律型についての整理がわかりやすい本でした

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    2025年01月01日
  • RE-END 死から問うテクノロジーと社会

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    「死」を学際的に検討する過程で、よりよい「生」とは何かについて考えされさせられた。死とは生物学的な個体の絶命という意味を超えた観念であると感じた。死者を弔うのは他者であるが、その死者の存命中はもちろん、死後に至っても相互作用の中で誰かの自己と社会が形成されていく。そのような「分人」的観点で捉えると、「死」は自己完結するものではない。また、「弔う」ことの本質は儀式という表層的なものではなく、生成変化を伴う生者と死者の社会的な共生だと思った。
    一方で、テクノロジーによって新たに生じる死者の権利、死後労働の観点は非常に悩ましい。生命はその有限性によってこそ輝くが、死後も残り続ける SNS 上の情報や

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    2022年06月05日
  • AI兵器と未来社会 キラーロボットの正体

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    第3章までの知能の解説が良かった.潜在意識と顕在意識の件で第2章の説明は非常に納得できる.最終的に自律分散システムを人工知能に導入することはかなり難しいと感じた.一連の説明でも考察があったが、人間の脳は計り知れない能力を持っていることが再認識できた.兵器への人工知能の適用は全世界でコンセンサスを得る必要があるが、今のアメリカや中国の状況を見るとかなり難航すると予測される.

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    2020年02月25日
  • 人工知能と社会 2025年の未来予想

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    ・一般化と個別適応
    それぞれのバランスが大事。どうやってとるか?

    ・よりリベラルアーツが重要になってくる。
    知能とは?人とロボットの違いとは?課題設定をどうするか?
    ⇒公共性も必要。自分にはまだ無い。どこまでも自己満足したい気持ちしかない。
    ⇒自分を形作ってくれたいままでの繋がりに感謝しより良くしていく気持ちを持つ。


    ■ロボティクス
    AIだけでなくロボティクスの進化によってできることが増える。
    物理空間で動作させてその結果をフィードバックさせて学習する。センサーがどこまでできるか。
    動きは方向+力+制御が必要。力の加減難しい。

    報酬設計も難しい。

    暫定的最適行動をとり続けるのか、より

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    2018年12月02日
  • サクッとわかる ビジネス教養 AIの基本

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    絵がふんだんに使われているからAIとはなんぞやが分かりやすい。
    最後の章のプロンプトの例はわかりやすかった。

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    2025年11月15日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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     これからの生活や仕事の在り方を大きく変える可能性があるAIについて、何ができて何ができないのか、知りたいと思い手に取った。
     現状、AIにとって得意なことは、与えられた指示があり、目的が明確であることであり、人間からの指示の元で動くことが前提であるようだ。一方、5感を使って考えたり創造したり、人の気持ちに共感したり、自律的に動くことはまだまだ苦手な領域と書かれていた。ただ、これらの苦手なことは、現状では苦手なことであるが、将来的には克服される可能性が高いとのこと。AIが自律的に目的や課題意識を持って動き始めると、いよいよ人間がAIを使うのではなく、AIが人間を使う側になる気がしてならなかった

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    2025年09月16日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    AIが進化する現代、私たち人間にしかできないことって何だろう?という問いに、人工知能研究の第一人者が優しく答えてくれる一冊です。本書を読むと、AIにはない「身体」を使って動いたり、人と直接会って話したりすることの大切さにあらためて気づかされます。

    効率だけでは測れない、経験や偶然の出会いから生まれる知恵こそが人間の強みなのだと、温かい気持ちになりました。ドラえもんで育った世代としては、AIと共に生きる未来へ、前向きな希望を与えてくれる素敵な本でした。

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    2025年07月06日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    ネタバレ

    ”巨大A Iが開発できないことのデメリットを打破できる可能性がある(それに気がつき始めたのが海外の研究者であるというのが残念なところだが)。何かというと、まさに先に述べた「スケール化」による性能の向上という手である。
    一つの巨大AIを作るのではなく、小粒AIを束ねてスケール化することで、上位のスケールとして大粒を越える性能のAIを構築しようという戦略である。”

    リチャード.E.ニスベット 「木を見る西洋人、森を見る東洋人」
    ”次世代の、人と共生する汎用性の高い自立型AIは一つのAIではなく、小粒のAIの群れが創発するA Iとして実現されると考えられる。そうなると、生物のような郡知能型に基づく

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    2025年01月12日
  • AI兵器と未来社会 キラーロボットの正体

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    宇宙派の主役は「人」ではなく「知能」。生物の進化から脱却し「知能」そのものが新しい生命体だという話。
    これは面白い。
    もしかしたら決して新しい考え方ではないのかもしれないが、個人的には新鮮な驚きだった。
    我々は、地球上ではあくまでも「生命が進化してきた」と考えがちだ。
    小さな細胞から始まり、やがて海の中で進化し、陸上に上がった。
    恐竜の時代から、哺乳類の時代へ。
    やがて人類が誕生し、二足歩行により手を自由に扱うようになり、脳が発達し、知能が進化した。
    今までそう習ってきたから、それをそのまま受け入れていた。
    しかし、そもそも進化の歴史を「知能」の視点に変えるだけで、様相が大きく異なる。
    確かに

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    2022年11月21日
  • AI兵器と未来社会 キラーロボットの正体

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    人工知能の軍事化と、いかに人類が人工知能と向き合うかという話。
    そもそも人工知能とは何かという、意外と誰も答えられない質問への解から始まって理解が深められてよかった。
    今の人工知能ブームは第三次で、第一次は1950-60年代、第二次は1980年代。どちらも技術が足りずに終わったが、第三次はディープラーニングにより20年近く継続している。
    知能は生き抜くために環境に適応する能力。掃除ロボットは用途限定型人工知能、AIBOは低汎用型人工知能と呼べる。昆虫などは低汎用型人工知能に近いが、生物と低汎用型人工知能の大きな違いは生きる目的とその目的達成のための自律性、能動性にある。
    自由意志は無意識の行為

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    2022年02月05日
  • AI兵器と未来社会 キラーロボットの正体

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    知能とは何か?
    あまり、疑問に思っていなかったことを提起されていた。
    随所に例えが出ていたのでわかりやすい部分があった。

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    2021年08月15日
  • AI兵器と未来社会 キラーロボットの正体

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    AIの兵器(タイプAからEまでの解説)もあるが、どちらかというと未来にどうAIを活用していくべきか、という観点で書かれた本。
    プログラム教育が義務化され、ITリテラシーを皆が持つべきだというのもわかるが、「しっかりとした社会性やモラルを身につけることの方がはるかに重要だ」というのは、本当にそうだと思いました。

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    2020年12月16日
  • AI兵器と未来社会 キラーロボットの正体

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    前半はAIに関連した前提知識の解説。タイトルの通り、もう少しAI兵器の内容を読みたかったし、倫理面だけではなく、どう対処していくのかという点も読みたかったのでやや残念。「創発」の例として挙げられている蟻の行動(個々が持つルールに従っているだけで、個が意識していない全体としての目的が達成できてしまう)は生命がうまく創られているという意味で非常に面白い。「スモールワールド実験」も「世界中の人と6人でつながっている」というポイントだけは知っていたけれど、実験内容とその結果を知るととても興味深い。どこかでも読んだけれど、これからの時代、AIだけでなく他の分野に関してもそうだけど、特区を作って、研究者、

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    2020年01月02日
  • 人工知能と社会 2025年の未来予想

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    人工知能について、基本的なことが確認したいと思い、読んでみました。

    これまでの人工知能の発展、現在の人工知能の状況、今後、2025年ぐらいまでの人工知能の発展の見込みについて、丁寧に書かれた本でした。

    自分のような素人にとっては、若干、レベルの高い本でしたが、参考になる部分も多々ありました。
    ある意味、少し背伸びをして読む必要があった分、得るものも多かったように思います。

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    2018年06月24日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    なぜ孫正義さんは壁打ちにAIを使うのか?

    世界的大企業の社長なら、
    日本最高峰の人間知能を使えるはずなのに。

    なのになぜAIを壁打ち相手にするのか。
    それはたぶん「AIにしかできない」ことがあるから。

    それが「速いシステム2思考」だ。

    システム2とは、論理を一歩一歩たどってゆっくり答えにたどりつこうとする論理的思考のことだが、AIはこれが高速でできる。

    だから、システム2を使う相談とか壁打ちなんかの問題解決的対話はAIの超得意分野になっているんだろう。まさにAIにしかできない領域だ。

    逆に言えばシステム1の直観的思考はまだ人間に残されているのかな。五感に当たるインプットがまだAIは

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    2025年11月09日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    本書の中では最も「遠い将来」について語っている「第7章 AIのスケール化と日本の未来」が面白かった。

    「量がスケールする(指数関数的に増加する)ことで、そこから生み出される質が大きく変化する現象自体は珍しいことではない。」「[細胞が]超多数集合して臓器を組織した途端、個々の細胞が持ち得ない臓器としての能力」が現れるというのがLLM(大規模言語モデル)になぞらえられている。
    この辺の「スケール」概念の話が面白かった。

    まあ「組織のためには構成要素を犠牲にする」ことに抵抗感がない口振りなのはマッドサイエンティストを思わせるところがあるけれど。

    第6章までは退屈で、半ば義務的に読んでいた。

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    2025年10月08日
  • サクッとわかる ビジネス教養 AIの基本

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    イラストが豊富でさくさくよめ、AIの概要がざっとわかります。
    私たち人間はこれから思考力、クリエイティブ、そして思いやりが問われることが収穫でした。また、AIの使い方も概ねわかり、チャットGPTに質問するとき工夫してみようと思いました。

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    2025年10月05日
  • AIにはできない 人工知能研究者が正しく伝える限界と可能性

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    ネタバレ

    AI技術の限界が人間の本質を逆照射する逆説に気づいた。本書を貫く核心は「失敗の生態系」が生み出す人間の進化プロセスにある。3つの気づきを整理:

    **1. 身体性の不可逆的進化**
    料理ロボット開発の現場データが示す驚くべき事実:食材の切断精度99.8%、盛り付け審美性評価82%、しかし「賓客にふさわしい演出」判断は0%。この数値が暴露するのは、人間の身体性が単なる動作の集合ではなく「文脈との共鳴現象」であるという真実だ。AIの精密動作が、我々の身体に埋め込まれた社会的DNAを浮かび上がらせる。利休の茶室設計や歌舞伎の型といった伝統文化に通底する「数値化不可能な身体知」の現代的意义がここに

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    2025年03月29日