綾ちはるのレビュー一覧
-
購入済み
愛に飢えた主人公が良い
あらすじを話すと、当人を守るために生まれた人格が消えてしまってからのストーリーです。
過去に影があり、性格はひねくれ気味。愛されているのに愛に飢えている。主人公はそんな感じです。プラス、なにがあっても絶対に主人公を好きマンがいらっしゃいます。
不安要素はありつつも、イエスハッピーエンド!と思い読み進めてると、そうでもなかったりして絶望したこともありました……
個人的にはハピエンだったので、オススメしたい一冊です! -
Posted by ブクログ
天涯孤独で一千万もの借金を背負っている夏生は、金貸しに脅されコンビニ強盗をする羽目に。
直前に身なりの上等な青年に辛辣な言葉で止められる。
その後ある人物からその青年、宇津木啓祐を誘拐しろと持ちかけられ…。
夏生がとにかく人を信じ騙されてもそれでも後悔をしないというのが何とも凄すぎて。
母親の言葉を忘れずにいるからだけれどもそれにしてもと。
そんな夏生に誘拐?された啓祐は啓祐で真逆の人を信じる事を全くせず投げやりな所に夏生は始めは苛立つけれど、共に過ごすうちに啓祐の抱えた傷の深さを知り次第に惹かれていくのが夏生ならではと。
そんな夏生に啓祐も心を開き前向きに生きる事を選べて良かった。
実は -
購入済み
BLはファンタジーだから受けちゃん生き返らせてよ!!!と泣きながら、叫びながら忙しく読みました。
ちょっと時系列が狂って戸惑う部分もあったんですけど、本当にこんなに泣いたの久々です。
-
ネタバレ 購入済み
愛する人を食べれるか
一人前の鬼になるためには、愛する人を食べなければいけない…。
前半は、主人公の紅が可哀想で、とても辛かったです。
最終的には、2人に幸せな時間が訪れて良かったです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大学の語学でクラスが同じ受け攻め。おどおどオタクの攻めが絡まれ(いじめられ)る度に、受けは放っておくと気分が悪いからといつも助けている。攻めにとって、まさにヒーロー。そんな受けも女装趣味があり、しかし卑屈になるどころか開き直って堂々としているのが読んでて気持ち良い。
女装(正体バレ)とか家族理解とか障壁となりうる要素が、あっさり解決で物足りなさはあるものの、互いが相乗効果で成長しているのが、読んでてなんともほんわかしたりグッとくる場面もあって面白かったです。
あとがきには最初の設定は高校生だったのに時代に合わせて大学生にした…とあり、知らず規制が厳しくなっていることに驚きました。 だって高校 -
-
Posted by ブクログ
高校生もの。設定も展開も至って普通。でもそこがすごく良い。デビュー作の時に感じた、綾さんの良さが詰まった作品。人によっては地味でありがちという評価に落ち着いてしまいそうだけど、だからこそその良さが引き立っていた。二作目以降から、設定の奇抜さで読み手の目を引こうと手を変え品を変え…と迷走していた感があった作家さんでしたが、ド直球の今作は文句なしに響いてきた。内容にひとつも触れないまま、ちょっと褒めすぎじゃないかという気がしないでもないけど、個人的にイエスタディの綾さんが健在で嬉しいという気持ちでいっぱい。どうかこのまま、その良さがつぶされませんように。
-
Posted by ブクログ
切なくて甘い青春小説でした。
わけあって高校3年の夏に田舎の高校に転校してきた暁良が卒業までの半年という短い季節の中で経験していく寮生活と恋愛を、デリケートに描き出したストーリー。
好きだった陸上も続けられなくなるほどダメージを受けてしまった暁良が逃避したのは昔父親が通っていたという高校。そこで彼はピアノが上手くて人当たりのいい成瀬という同級生と急速に親しくなっていきます。
「ギフト」という言葉には色々な意味が託されています。
暁良は同じ失敗を繰り返したくなくて、成瀬になかなか気持ちを伝えられなかったし、成瀬もまた言えない事があったのだろうけど、卒業の日の出来事には思わず泣いてしまいました。 -
購入済み
命の重みを知る
なんて大仰かもしれませんが私には「失って初めてその尊さを知る」に共感、涙ぐみながら読みました。後悔するくらいならやっておく、本当にそうですね。
-
購入済み
気持ちの良い、胸キュン作品!
この作家さんの作品は初めて読んだが、デビュー作だそうだが大当たり! 瑞々しさ100%の、癖のない、何とも気持ちの良い、ピュアな胸キュン作品だった。本来、リアルな設定が好きなのだが、決して珍しくはない`生き返り´シチュエーションを、うんとハートフルに素直に、それでも少しも飽きさせることなく描かれてしまうと、もう受け入れざるを得ない。やさしい香りの自然派石鹸で心を手洗いでもしてもらった気分だ。安西リカさんの『好きで、好きで』と同じ効果だなーと思う。好きな作品だ。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ随分と前に読んだものの、胸が詰まって上手く感想が書けそうになかったので、
そのまま放置してたんですが、再読してやっぱり胸が詰まった(笑)
結局、どうしたって上手く書けないので、消化するためにメモメモ。
【あなたに恋はしたくない】と共通部分があるにはありますが、
こっちの出来の方が遥かに良かったという印象。
主人公の翠は幼少期の辛い経験から、自分の中にスイという人格を
作り出したんですが、とある事件を境に翠の方が消えてしまい、
スイの方が残されてしまいます。
そんな翠のことが好きな幼馴染みの真優や、翠を優しく見守る義両親、
精神科の橋本先生や同じ養護施設で暮らした嘉人など、
翠を取り巻く環境は