あらすじ
天涯孤独の身で一千万もの借金を背負っている土屋夏生は、金貸しに脅されコンビニ強盗をする羽目に。そんな夏生を辛辣な言葉でだが、止めてくれたのは上等な身なりの青年だった。お陰で窮地から逃れられた夏生だったが、後日、突然現れた謎の老人に大金を支払う代わりに財閥の御曹司・宇津木啓祐を誘拐しろと持ちかけられる。手渡された写真を見ると、先日助けてくれた青年が写っていて……。奇妙な誘拐劇の結末は……? 御園えりい先生の挿絵も収録。
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Posted by ブクログ
天涯孤独で一千万もの借金を背負っている夏生は、金貸しに脅されコンビニ強盗をする羽目に。
直前に身なりの上等な青年に辛辣な言葉で止められる。
その後ある人物からその青年、宇津木啓祐を誘拐しろと持ちかけられ…。
夏生がとにかく人を信じ騙されてもそれでも後悔をしないというのが何とも凄すぎて。
母親の言葉を忘れずにいるからだけれどもそれにしてもと。
そんな夏生に誘拐?された啓祐は啓祐で真逆の人を信じる事を全くせず投げやりな所に夏生は始めは苛立つけれど、共に過ごすうちに啓祐の抱えた傷の深さを知り次第に惹かれていくのが夏生ならではと。
そんな夏生に啓祐も心を開き前向きに生きる事を選べて良かった。
実は夏生と啓祐には、とラストに明らかな事実が分かるのには驚きました。
辛い過去からこれからの楽しい未来へと夏生と啓祐は共に生きていって欲しい。