岬龍一郎のレビュー一覧

  • 武士道 新渡戸稲造のことば

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    武士道、サムライという言葉は、映画や時代劇にも登場する役柄通りの生き方をしているのかと。日本の歴史をもう少し理解して私たちの祖先について考えるきっかけになりました

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    2025年06月05日
  • 武士道

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    ネタバレ

    第6章 礼ー仁・義をもって型となす

     「茶の湯は精神修行の実践様式」
    目次をパラパラめくっていたら、この言葉に強く惹かれたため、最初に読んでみた。
    友人の母が茶道を嗜んでいたため、私も幼い頃から茶道に触れる機会があった。

    特に感銘を受けた言葉は、以下の通りである。(以下引用)
    「茶の湯の基本である心の平静さ、感情の静謐さ、立ち居振る舞いの落ち着きと優雅さは、正しき思索とまっとうな感情の第一要件である。  
    騒がしい世俗の喧噪から離れた、塵ひとつない茶室の清潔さは、それだけで私たちの心から現実を忘れさせてくれる。」
    「茶の湯は趣を極限まで洗練させることが目的であり、そのためにはいかなる虚飾も

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    2024年06月21日
  • 武士道

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    武士道という日本国民に根づく思想を体系化した唯一の思想書。
     武士道は日本人の中に深く根付いている考えであるが、教義もないため成文化されていない。権力を持っている者ほど質素に自分を律して生きなければならないという武士の考えが根底にある。

     武士道の根幹を成すのは「義」である。これは過去の偉人である西郷隆盛や吉田松陰にも表れており、不合理だとしても正義を通すことである。自分への不都合や時には生命よりも自分に対する信念、正義を優先させる。これは切腹という文化にも表れている。

     自分の利益よりも正義を優先する「義」が最も難しく、それを武士は常に守ることを要求されてきた。それにより育まれ、それを見

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    2023年06月12日
  • 武士道

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    この本は日清・日露戦争中、日本の武士道精神を西洋に紹介することで、日本の国際的地位向上を図ることが狙いで、いわば「広報」的な目的を持って書かれた本。
    世界で日本といえば「サムライ」という言葉が出てきますが、この本によるものだったのですね。
    なんならこの本によってルーズベルトが日本びいきになり、日露戦争の調停役になったというのだから胸熱。『武士道』の「その功績、三軍の将に匹敵する」と後書き解説にも書いてあります。そんな本をすっかり平和な時代の日本で読んでいる、というのも感慨深い。。。

    ちなみに岡倉天心の『茶の本』も同じ時期に日本の文化や精神性を広めるために書かれている本です。日本が近代化を進め

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    2023年05月26日
  • 武士道

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    日本の自己啓発本の原点

    現代の自己啓発本では主に、「周りに影響されないブレない自分を持つ」、「すぐに行動する」「自己肯定感を高める」、「人徳を積む」、「承認欲求について」、「部下と上司の関係」等の内容が主であると感じた。
    武士道はこれらの問題について、義、勇、仁、礼、誉、忠の項目で説明しており、この本は日本の道徳の根源は武士道である、と紹介する本かと思いきや立派な自己啓発本であると気づいた。

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    2023年01月24日
  • 武士道

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    和製聖書というべき日本人の心をまとめた本
    「道徳教育には宗教教育が基になる、貴国は宗教がないならばなにを柱に道徳教育をしているのか?」という質問に対し著者が答えをまとめた。
    打算的な世の中の今こそ読んでもらいたい。
    日本人ならば必ず読むべき本です。

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    2022年12月06日
  • [新訳]老子 雲のように、水のように、自由に生きる

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    40歳過ぎたら老子でしょうということで,比較的読みやすい訳をチョイス.孔子的考え方(論語)との違いなど解説も解りやすい.
    ・敢えて主とならず客となる
    ・無用の用
    ・足るを知る
    ・上善は水の如し

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    2018年10月09日
  • [新訳]老子 雲のように、水のように、自由に生きる

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    孔子と老子の違いがようやく合点!笑 僕はどちらかというと「老子」的考えに共感するなあ。今回は超訳的な一冊だったので次は原文を読んでみよう!そうしたらまた感じるものが違う気がする。

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    2018年04月04日
  • [現代語抄訳]菜根譚

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    eテレで取り上げられて興味を持った。現代語訳なので、さらっと読みやすい。ちょっぴり人生に疲れたときに手に取ってパラパラめくりたい一冊。

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    2014年11月22日
  • 新装版 武士道

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    小宮一慶先生著書からのリファレンス。全然、想像していた内容と違っていた。ノルマン人支配下のイギリス、ウィルヘルム二世配下のドイツ、はたまたギリシア神話にいたるまで深い欧米の歴史に関する知見をして、飽くまで武士道の輪郭を客観的に浮き立たせていきます。この書籍の序文が書かれた1899年の約10年前、新渡戸博士はベルギーの法学者ド・ラブレー氏と数日過ごした折、日本の学校に宗教教育がないことに驚かれてしまう経験があり、以降の葛藤が本書著作のきっかけであったと述べられています。
    これが誰に当てられた著作であったか。そう思いを巡らせてみれば、他ならぬ日本人であることに理解を得ながら世界に出ることを求められ

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    2012年04月01日
  • [超訳]老子 心が安らぐ150の言葉

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    自然体で生きること。
    本当の幸せとは何か。
    儒教とは正反対の、自分らしさを引き出す生き方。
    とても癒される本でした。

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    2011年08月20日
  • 学問のすすめ 自分の道を自分で切りひらくために

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    この本は100冊の人生書より一冊の「学問のすすめ」記事を見て読んでみました。明治時代のベストセラーという事もあり中身は濃いです。「天は人の上に人を作らず、人の下にひとを作らず」は有名ですがその続きに「ではなぜ貧富の差が起きるのか」という言葉は知られていないのではないでしょうか?私も知らなかった一人です。その原因は学問を志したか、しなかったから、要は勉強したか、しなかったかにかかっくる。自分の行動の責任は重い。多くの範囲で役に立つ内容だと思います。

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    2010年10月07日
  • 学問のすすめ 自分の道を自分で切りひらくために

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    福沢さん、サイコーです。100年以上も前に書かれたはずの内容が新鮮に感じます。
    当時、諭吉さんが国民に訴えていたことが、現代の国民に対してもまだ通じると思ってしまったのがちょっと残念です。
    日本は経済大国と言われるまでに成長してきたが、それはごく一部の賢者たちのおかげにすぎない。
    当時も今も大半の国民は、受け身でなんらかわっていないのですね。。。
    自分もまだまだだけど、家族や友達、職場の人も自分のまわりみな独立精神が強くないようです。
    この国の国民性と言ってしまえばそれきりですが、自分は少しずつ自分の道を歩いていけたらと改めておもえてうれしいです。
    良書です。

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    2009年10月04日
  • 学問のすすめ 自分の道を自分で切りひらくために

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    私は、慶應出でも大分出でもないが、
    以前から、福沢諭吉という人に興味を持っており、いつか読んでみようと思いつつも、私が果たして明治時代の書物を読んで理解できるかどうか…というところに疑問をいだいていたのだが、そんな私に、ぴったりの本。
    福沢と勝とどちらが、どうというのは、その時代に実際に生きていなかったので良くわからないのだが。
    過去の偉人たちや出来事を一見批判していると思われる文章でも、福沢の真意というのを、わかりやすく解説してくれているこの岬さんも素晴らしいと思う。
    そして、この岬さんと言う方も、またお国は知らないが、諭吉と違う、慶應ではなく、早稲田出身というところが、またとても信頼できる

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    2009年10月07日
  • 日本人の品格 新渡戸稲造の「武士道」に学ぶ

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    この本の凄いところは、仏教や神道だけでなく、儒教との比較から武士道を論じていたり、勝海舟と福沢諭吉の確執の中から、やせ我慢の説の利点だけでなく欠点をも指摘し、しかし両者の生き方にはそれぞれの素晴らしさがあるという、いずれかに偏らない、新しい評価している点であろう。

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    2009年10月04日
  • 新渡戸稲造の人間道 『自警録』『修養』に学ぶ日々の心得

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    新渡戸稲造のいわんとする主旨をそこなわずに、作家 岬 龍一郎が解釈をふまえた修養論です。

    最近の実例を引用しており、わかりやすい内容となっています。

    『武士道』を読むのを挫折した方にお薦めの1冊です。

    現在の日本は豊かになっています。

    しかし、閉塞感が漂っているのではないのでしょうか?

    かつて日本は美しい国といわれてきた。

    かつて日本人は礼儀正しい国民といわれてきた……

    なぜ「かつて」なのか。

    私達は、何をなくしてきたのかが本書を読むとわかります。

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    2009年10月04日
  • 武士道

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    100年以上前の明治時代に英文で発表され、世界的なベストセラーとなった本書。
    それまで、なんとなく日本人が持っていた考え方を、分かりやすく解説しています。
    これこそ、本書の副題にもある「The Soul of Japan」日本の魂(大和魂)だと思いました。

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    2025年11月06日
  • 武士道 新渡戸稲造のことば

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    まず日本人で良かったと思ったし、
    武士道というのは私たち日本人の中に強く根付いているのだなと思った。
    また、時代が移り変わり男女の役割が変わっていく中で、これまでのそれぞれの役割がどんなものだったのかを知れたのも良かった。

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    2025年10月06日
  • 武士道

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    新渡戸稲造「武士道」について書く。今回読んだのは1899年にアメリカで出版された新渡戸稲造「武士道」"BUSHIDO The soul of japan"の現代語訳だ。訳者は人間学の講師を生業とする岬龍一郎氏だ。本書の正式なタイトルは「いま、拠って立つべき"日本の精神" 武士道」であって、日本の精神が強調されているのは原著の題名にある"The soul of japan"を訳したものだと思われる。本書が描かれた歴史的背景だが、明治維新から30年程度の年月が経過して、日本の国際的地位が固められる最中だった。しかし永続主義や封建主義を続け

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    2024年11月27日
  • 武士道

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    ネタバレ

    日本人の心の根底にある武士道。新渡戸稲造が宗教教育のない日本にどうやって道徳教育をしているのかを尋ねられた際に、行き着いた結論。武士道の構成要素は仏教や神道、儒教など様々な宗教や教え。そして7つの徳によって構成されている。義、勇、仁、誠、礼、名誉、忠義。この7つは、今の日本人の心にも息づいている。国際社会と言われる。今だからこそ、日本人としてのより良い生き方を模索すること、古来の優れた考えを見つけておく事は重要。武士道があるおかげで、個人が全体を支えると言う日本の社会システムが成り立っているかもしれない。

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    2024年08月17日