あらすじ
老子とはなにか――いまもってわからないことの多い、この謎めいた名著に現代人は魅かれる。敢えて主とならず客となる 少なければ則ち得、多ければ則ち惑う 知る者は言わず言う者は知らず 柔弱は剛強に勝つ 大器は晩成す――この古典的名著にある名文から現代人が学ぶべきことはあまりにも多い。本書では、とくに現代社会に通じる章を全81章のなかから計53章厳選し、読みやすい構成をとった。また現代語訳とともに、解説を付した。たおやかに、しなやかに、静かに、自由に、悠々自適に生きる人――老子が求めた生き方の根底には、それがある。老子が求めた心には、それがある。そしてそのすべての根源に「道(タオ)」があるのだ。タオは理解することはできない。感じるものである。老子の名文を読み、自らの体験に重ね合わせていくことで、老子は「感じる」ことができる。そのタオにつながる道は誰にも開かれている。本書はその「道先案内人」である。
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Posted by ブクログ
40歳過ぎたら老子でしょうということで,比較的読みやすい訳をチョイス.孔子的考え方(論語)との違いなど解説も解りやすい.
・敢えて主とならず客となる
・無用の用
・足るを知る
・上善は水の如し
Posted by ブクログ
孔子と老子の違いがようやく合点!笑 僕はどちらかというと「老子」的考えに共感するなあ。今回は超訳的な一冊だったので次は原文を読んでみよう!そうしたらまた感じるものが違う気がする。
Posted by ブクログ
現在放送中の『軍師 官兵衛』を見てて、老子の言葉がかなり出ている。
後の黒田如水の名も「上善水の如し」から名付けたと知る。
年齢的に、生きることに少々疲れてきた。
黒田官兵衛の中で出てくる言葉が老子から来ていることに読んでみたくなった。
新訳ということで、読みやすく訳されているのだと思う。
納得できる部分とそうでない部分もあるが、心に沁みる。
雲のように、水のように生きられたらいいだろうな。
まだまだ人生の修業半ばにすぎず、煩悩まみれである自分自身。
少しでも、穏やかに生きることができたらと思う。
古くからのことわざも、中国から来ているとは聞いていたが、老子や孔子などの賢人が居た国も、今ではその教えすら消えてなくなった。
いい言葉や教えがあり、中国の歴史もあったはずなのに残念でならない。
そして、日本も同じ。
どこか、歯車がずれてしまったような気がする。
ずれた歯車を戻すことができるのだろうか。