【感想・ネタバレ】新渡戸稲造の人間道 『自警録』『修養』に学ぶ日々の心得のレビュー

あらすじ

『武士道』を通して、日本の精神文化を世界に知らしめた新渡戸稲造。新渡戸には、『修養』『世渡りの道』『自警録』といった修養論についての本があるが、これらは、新渡戸が当時の通俗雑誌であった『実業之日本』に連載されたものを、そのつどまとめたものである。その言葉遣い、引用例は通俗的なもので、くどいほどやさしく書かれてある。だが、今となっては読みづらい。そこで、これらの本を熟読吟味して、新渡戸のいわんとする主旨を損なわずに、著者なりの解釈を踏まえた修養論が、本書の「人間道」である。その核心を一言でいえば、「豊かな人生と幸福を誘う生活法」ということになる。具体的には、「かつて日本は『美しい国』であった」「真理は日常の現実のなかにある」「すべては考え方しだいで順境になる」「『調子のいいとき』ほど気をつけよ」など。『武士道』の著者の実践的人生訓が、混迷した今日の日本に力強く蘇る!

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Posted by ブクログ

新渡戸稲造のいわんとする主旨をそこなわずに、作家 岬 龍一郎が解釈をふまえた修養論です。

最近の実例を引用しており、わかりやすい内容となっています。

『武士道』を読むのを挫折した方にお薦めの1冊です。

現在の日本は豊かになっています。

しかし、閉塞感が漂っているのではないのでしょうか?

つて日本は美しい国といわれてきた。

かつて日本人は礼儀正しい国民といわれてきた……

なぜ「かつて」なのか。

私達は、何をなくしてきたのかが本書を読むとわかります。

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2009年10月04日

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