紅木春のレビュー一覧
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匿名
ネタバレ 購入済み有名なお話
原作の世界観は神秘的だと思いました。話のタイトルは聞いたことがあっても、あらすじを何も見ずに説明しようとするとなかなか難しい感じがする「くるみわり人形」ですが、実はこの作品はバレエや舞台の題材にもなっており、とても身近な存在だと認識し直しました。芸術における派生作品などの根源とも呼べるこの原作小説作品を読んで、おさらいしておくのもアリだなと思いました。
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Posted by ブクログ
児童書で戦争もので、わりと明るそうなお話だなと思って読んだ本。お花を育ててはいけないという決まりがあったことを初めて知りました。
作中の「花は誰に見られるわけでもないのに咲く。隣で別の花が咲いているのに、それを羨ましがることもなく、自分の花を咲かせてえらいね」という台詞が心に残りました。
お花は食べれるわけでもないし生きていく上で絶対に必要なものではないけど、それを省いていくような人間にはなりたくないなって思いました。読書も同じだなあと。読まなくても生きてはいけるけど、あれば人生が豊かになる。無駄な時間かもしれないけど、こういう無駄な時間を楽しめるような人でありたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ2023年発行のシリーズ3作目。
この巻では,新しい人物・花純(かすみ)という女の子と,二紫名(にしな)の兄である一瑠(いちる)が出てくる。そして,問題となる「記憶」は,なんといつも頼りにしている二紫名の記憶だ。さて,八重子たちはどのようにして正常な記憶を取り戻すのか。
ネタバレになるので,これ以上は…。
能登が舞台ということなのだが,今回のメインは「キリコ祭り」。花火を合図に海に入り海中を乱舞するという描写が出てくるので,これは「宝立七夕キリコまつり」を題材としたのに違いない。
「後悔は尊い。ここから始めればいい」という言葉は,何度聞いてもステキだ。
最後,八重子のばあちゃんであ -
Posted by ブクログ
第2巻から先に読んだので,やっぱり気になって購入。ついでに3巻も。
祖母の死をきっかけに,都会から能登に移り住んだ高校生の八重子が主人公。作者が言うように能登が舞台なのだが,読んでいるとどうも奥能登のしかも珠洲市あたりらしい。ただ現在の商店街は残念ながらすでに寂れているのだが,小説の中の商店街はなかなか楽しそう。わたしが子どもの頃の飯田町を思い出す。熱々のコロッケを買って食べたよなあ。あのときはまだ能登牛はいなかったけど。
このお話は,なぜか神様と通じることのできる主人公の八重子が,鈴ノ守神社に住む縁(ゆかり)という神様や白狐や狛犬などと一緒に,八重子が幼い頃に住んだことのあるこの土地(