近藤たかしのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アドラーの考え方を元に、マンガで物語化して翻案したもの。
この手の漫画化っていまいち失敗しているものが多いと思うけれど、こちらの作品は漫画として普通に面白く、読んでいて、ぐいぐい惹きこまれる。
崩壊している家族に、住み込みのスーパー家政婦がやってきて、家族の問題を解決していくストーリー。
家族の各人が自分に対してコンプレックスを持ち、不安でたまらず、人を攻撃している。この疑心暗鬼な崩壊家族というのがなんだかリアルでアルアル要素もあり、闇に惹きこまれる。
以下、印象に残ったフレーズ
■誤ったライフスタイル・原型
・自分は無力であり、苦しんでいると主張することによって他人の注目をひき支配 -
購入済み
異色の専門職マンガ
薬剤師を取り上げた「アンサングシンデレラ」や看護師を取り上げた「おたんこナース」のような職業マンガはいろいろあるけれど、本作はおそらく初の理学療法士マンガではないでしょうか。先発の専門職マンガと一味違うのは、ファンタジックなサスペンスの要素を取り入れているところ。主人公はある事件がきっかけで刑事を辞めて理学療法士になったという異色の青年で、理学療法士として働きながら、自分が刑事を辞めるきっかけとなった事件に再び巻き込まれていきます。プロの理学療法士が監修してるだけあって、サスペンスでありながら、随所で理学療法士の仕事が丁寧に描かれています。専門職マンガに新たな地平を切り拓いたと言えるでしょう。
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Posted by ブクログ
二度読みました!!
渋沢栄一がどんな人だったのかを知る事ができる漫画です!!
ただ…
「論語と算盤を読んだことがあります」と言えるようにはならないかなぁ、
とも思います。
新一万円札になる人の話を知っておきたいとは思うものの、難しい本を読むのは抵抗があるなぁ。
という甘えた動機で購入したのですが、事前に調べた「論語と算盤」と内容が違う…
気になりすぎたので、角川学芸出版の「論語と算盤」と購入して読破。
その後に改めて本書「漫画版論語と算盤」を読み返してやっと本の特徴を把握しました。
論語と算盤の文章を散りばめた偉人伝的漫画!!と思ったほうがよさそうです。
新一万円札の話題が出た時にドヤ -
Posted by ブクログ
山縣有朋(の幽霊)とともに晩年の渋沢が生涯をふりかえりながら、自身の主張をあらためて伝える、という後世になっています。
ありがちな「マンガで読む」というさくひんではありますが、①絵が丁寧に書き込まれており登場する人物がそれぞれ似ていること,②権力に固執した山縣との対比で渋沢の主張がより鮮明に伝わること,③渋沢の伝記で取り上げられることの多いエピソードももりこまれていること,④それぞれの時代の日本の状況や課題が分かりやすく説明されていること、など中高生(あるいは小学高学年)から大人までひろくオススメできる作品だと思います。
とはいえ、1500円近い本ですから、購入してまで読むか、と言われると少し