あらすじ
後に世間を大きく騒がすことになる大量殺人「アララギの子事件」。謎を追っていた刑事・瀬戸真人は遂に不正なおとり捜査を強行する。だが、真相の末端を掴みかけたその時、彼は取り返しのつかない過ちを犯してしまう――。「犯した罪は贖えるのか?」 ――リハビリテーション科を軸に描かれる心と身体の“真”の再生ストーリー。医療×サスペンス新機軸! ここに開幕…!!
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異色の専門職マンガ
薬剤師を取り上げた「アンサングシンデレラ」や看護師を取り上げた「おたんこナース」のような職業マンガはいろいろあるけれど、本作はおそらく初の理学療法士マンガではないでしょうか。先発の専門職マンガと一味違うのは、ファンタジックなサスペンスの要素を取り入れているところ。主人公はある事件がきっかけで刑事を辞めて理学療法士になったという異色の青年で、理学療法士として働きながら、自分が刑事を辞めるきっかけとなった事件に再び巻き込まれていきます。プロの理学療法士が監修してるだけあって、サスペンスでありながら、随所で理学療法士の仕事が丁寧に描かれています。専門職マンガに新たな地平を切り拓いたと言えるでしょう。
いいバランス
医療系漫画の読みながら知識がついてくる楽しさと、刑事物の真相に近づいたり遠のいたりするハラハラ感のバランスがちょうど良くてめちゃくちゃ面白いです
医療物かと思ったら違ってました。
殺人事件は絡んでくるし、死神や幽体離脱なんかも登場して???
ちょっと不思議な医療サスペンスドラマですね。
作画はヒューマンドラマっぽく重厚な感じで、
トヨタのランクルと技士長のヒストリーの話は良かったです。
Posted by ブクログ
大量殺人事件『アララギの子事件』を追う刑事の瀬戸 真人。
囮捜査により真相を掴みかけた時、取り返しのつかない過ちを犯してしまう...
犯人追跡中に、何の罪もない女性に大怪我を負わせてしまう。彼女は、一生車椅子の生活を送ることに...
刑事を辞め、リハビリ専門の理学療法士(PT)になり、忙しい日々を送る。
ある日、火事で大怪我を負った女性が運び込まれる。その彼女の腕には、忘れられないあのタトゥーがあった。この患者は、あの時、自分が追っていた犯人なのか?
後半の『頑固親父のヒストリー』は泣かせます。
物理的な痛みと、心の痛みはリンクしているんですね。
『梨状筋症候群』や『心室中隔欠損症』、『破局的思考』などなど。
最後に、孫と祖父が同時に立ったシーンは、ウルウルです。