浅原ナオトのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ十歳で交通事故にあい、だだ一人生き残った遥は、人の死期が見えるようになった。見えたら本人に伝えるようにしているが、受け入れる準備ができてない人に伝えても気味悪がられたりひっぱたかれたりするのは当然だろう。
第一幕の妻の死に後悔している夫の話が辛かったが、遥と出会えて死の前に全てと向き合えたのでよかった。
「人は、死にます。人は絶対に死にます。だったら、せめてやることやって、前のめりに死にましょうよ」
他人から言われたら反感をも買いそうだが、死と間近に生きて多くの人を見てきた遥からだから、一歩踏み出せそうな言葉だと思った。そして遥に琴音がいてくれてよかった。 -
Posted by ブクログ
浅原さんの作品ということで購入。
『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』の作者で、一人の少年の心理描写が繊細・丁寧で良かったので、ほかの作品も見てみようと読んでみました。
全6話+プロローグからなっていて、各話ごとにそれぞれの登場人物の身に起きたことをみんなで解決していくという構成になっています。一応、主な登場人物は中学生ですが、これって中学生だよね?と思うくらい、何度も確認しました。やることはもう、高校生だと思うくらい、行動が大胆でした。みんな特殊の経歴を持っていますが、だからこそ固い絆で結ばれているなという印象でした。それぞれの心理描写も丁寧に描かれていて、どんどん物語の世界にひきこまれました。
常に主人公の僕視点で語られています。最初の段階では、これって小説「君は月夜に光り輝く」と似た雰囲気?と思ってしまいましたし、彼女視点としてみると、小説「星の子」に似た雰囲気?とも思ってしまいました。
ただ、読み進めていくと、それぞれの登場人物の心の殻を破っていく過程が垣間見れて、とても良かったです。
最初と最後では、人物のイメージががらりと変わるかと思います。過激なことはしていますが、青春しているなと印象でした。
また最終話では、ある理由で、富士山に登るのですが、4人の友情が輝いてみえました。それまでの苦悩・過程があったからこそ、みんなの本音がぶつかり合うシーンは、ジーンとさせてくれます。
一番最後にちょっとした、あるネタバレが出てくるのですが、思わず「なんだよ!」とツッコミを入れてしまいました。
読後感は爽やかで苦いながらも甘酸っぱい雰囲気を醸してくれました。やっぱり友達って良いなとしみじみ思ってしまいました。 -
Posted by ブクログ
好意(友情ですよ!)を持っている年下の同性から、好きな本だからと貸してもらった本作。なので丁寧に読みました。すると開幕早々いかにもなタイトルのBL(しかも年の差教師生徒もの)作品を購入する女子高生が登場、度肝を抜かれました。その後始まる主人公と年上彼氏との逢い引きシーン…。
自分が隠れ腐女子なことをその子に見抜かれていたのか!?とビビリましたね。
主人公の語り口が赤裸々で、そこまで描写しちゃうの?と戸惑いながらも、だからこそ主人公の遣る瀬無さがヒリヒリ身に迫ってきて、主人公の現実の切実さを常に感じました。が、全体的にはとてもカジュアルで読みやすい文体。そのバランスが良くて最後まで読み通せた。
終盤の展開、主人公は始終「自分はフェアな手段を取ってない」と自覚してるんだよね。もっと甘えていいのにと感じつつ、それが許されないのが今の日本なのか…と反省。
とても爽やかな青春群像劇を読ませてもらいました。読後感はとても良いです!!
-
Posted by ブクログ
ネタバレ安藤純
大阪の転校先で同性愛者であることカミングアウト。
小林
純が転校した高校の担任。コバリン。
榎本
純のクラスメイト。
九重直哉
純の隣のクラス。同性愛者。
五十嵐明良
純のクラスメイト。同性愛者。直哉とはゲイ用のマッチングアプリを通して知り合った。
瞳
明良の一つ年上の姉
稲葉秀則
明良の友人。
原史人
明良の友人。
三浦紗枝
美術部。BL本を買っているところを純に見られた。
宮ちゃん
紗枝の友達。
高岡亮平
純の幼馴染。
姐さん
佐倉奈緒。紗枝の腐女子仲間。大学生。
相原莉緒
BL好きの紗枝の後輩。
今宮
ケイト
新宿二丁目で昼はカフェ、夜はバーをやっている店のイギリス人オーナー。レズビアン。
佐々木誠。
純の初めての彼氏。妻子持ち男性。
小野雄介
亮平の友達。
僕
兄ちゃん
細川真尋
転校してきた女の子。
ジュン
-
Posted by ブクログ
主人公の遙は人の死が見える。そのフレーズに引き寄せられるように購入した。
10歳の時に交通事故に遭い、家族を失ったことによりチカラが芽生えた遙。遙はそのチカラと向き合うために「死神」呼ばわりされても自分を貫いている。そんな姿に感動した。私なら絶対できないと思う。そして一章の出来事が二章の遙へ、二章の出来事が3章の遙へ繋がっていることも感動した。
また途中途中で出てくる映画のフレーズは毎回楽しみだった。特にドラえもんの映画の台詞。
「最初の贈り物は、君が生まれてきてくれた事だ」
私たちは生まれてくる時、既に誰かの贈り物となって命を授かる。だから一生懸命生きて、後悔しない毎日をただ送ればいい。いつ死ぬか分からないこの世界で、気負わず過ごせばいい。そんな事も感じることができた。
私もいつ死ぬかわからないこの生を毎分毎病、振り絞って生きていきたい。