浅原ナオトのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
再会とタイトルにあるように前作の続き。
前半は前作で出した結論が間違いじゃなかったと思えるような造りになっていて大阪に転校した主人公のその後が複数人の視点で描かれている。
ひとりひとりの単純さと悪人ではない感じが救いを感じる。
後半は前作での重要人物だったミスターファーレンハイトのお話。
これは前作の時間軸で話が進んでいくので彼の結末を知っている状態で読むことになるんだけど、知ってるからこそ読んでいるのがしんどい。
救いがない・・と思う反面、きっとこういうことも実際に起きているのだろうなとも思う。
前作が問題定義、今作がそこからの光と影を描いているように感じる。 -
Posted by ブクログ
実写化もされた原作本。2冊続けて読破。
ゲイであることを隠して生きる、高校生の純は、クラスメイトのBL好きの女子、紗枝に好意を寄せられ、告白をされる。
純には妻帯者の中年の恋人がいるが、結婚して家庭を作るという「普通の幸せ」も諦められない。そして、思い切って、紗枝と付き合うことにするのだった。
純の一人称で物語は続いていく。
クラスメイトの男子の小野にゲイであることをバラされて孤立し、思い悩むシーンは辛かったけど、純の幼馴染の亮平は、いつも純のことを明るく支え、とっても素敵な友達。とにかく良いヤツです。
紗枝も、純がゲイであることを知り、ショックを受けるけど、それでも優しく寄り添う。好感 -
Posted by ブクログ
簡単には取り上げにくい題材。
だけど、LGBTQに関して、そしてQUEENに関してとてもとても興味が湧いた作品でした。
この本を見た後にちゃっかり、映画ボヘミアンラプソディ見ちゃった(笑)
学生だったとき、もしかしたら自分のクラスにカミングアウトしてないだけで、主人公と同じような気持ちだった子がいたかもしれない。今だって、周りに生きづらさを感じている人がいるかもしれない。
自分とは違う感覚をもつ人だからこそ、そういう人たちの視点で描かれたこの作品を見て知ること、得るものが多かったです。
何を言っても綺麗事にはなりますが、良かったと思います。 -
Posted by ブクログ
学びの多い本だと感じた。
中高生は、未体験の人が多いから、
セックスについてとても興味があるけれど、
わからないことがたくさんある。
悩んでいる生徒もいる。
「普通って何?」
他人に言えない悩み。
それがとてもよく書かれていて、共感できる。
前半の純の心の声は、笑ってしまうくらい面白い。
三浦さんは純粋で真っ直ぐで、
実らない恋とわかっているのに、
応援したくなる。
「僕は世界を簡単にしたくない。摩擦をゼロにして、空気抵抗を無視して、分かったフリをしたくない。」
死にたいと思う爆発的な感情や、
失恋の苦しさ。
自殺した友達の真相を知った時の衝撃。
びっくりして震えた。
思い返すと納得。
理解で -
Posted by ブクログ
んーと、爽やかな読後感ではないなあ。
マイノリティの表現と概念が咀嚼できないままかなあ。
「普通」「常識」「当たり前」「まともな人生」なんてファンタジーなのは分かってるつもりだけど、物語とは言いつつも、様々な生き方、思想と思考と嗜好がある、見ていないふりなのか、見えていないのか?分かっていない自分を見せつけられる。
ちなみに、私は、男と男の絡みではちんぽこは勃たないのだ(笑)
漫画として見た感想!「そこに「愛」はあるんか?!」と入り込めなかった言い訳(笑)
結論!やはり、コミカライズは原作を読んでから!
#彼女が好きなのはホモであって僕ではない
#漫画倶楽部
#漫画好きな人と繋がりた