浅原ナオトのレビュー一覧

  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない  再会

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    前作から今作を読むのに時間が経ってしまったが、変わりなく楽しむことができた。
    前作の主人公だった安藤純は大阪に引っ越しをして、東京で手に入れた仲間、絆、経験をもち大阪で心機一転頑張っていた。大阪でも、ゲイであることで問題が起きそうになるが、丸く収まり、新しい恋人も手にいれて楽しく過ごしていた。
    場面は変わり、元カノの三浦紗枝は純がゲイだったことでBLとの関係性が変わり悩んでいた。
    様々な事があったが、前作と同様に読みやすくリアリティがあり没頭して読むことができた。

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    2025年09月29日
  • #塚森裕太がログアウトしたら

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    「自分ってなんだろう」の問いは、裕太が考えているのと同じように多分たくさんの人が考えている問いだ。 
    だけど、それをこう客観的に見ると、考えている人そのものが主体であって、考え方やそれによる行動がその人らしさとして外に表れていくんだと思った。

    人に受け入れられたい、知って欲しいっていう欲求は自他の境界がはっきりすれば薄れていくものなのか、そこまでは答えを教えてはくれなかったけど、「自分はそんなに特別ではない」という自己愛から抜け出せたら見える景色は変わるだろうと思った。

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    2025年08月15日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    映画「彼女の好きなものは」を観て原作を見たいと思って読んだ。映画でもボロ泣し小説でもボロ泣き。
    誰もが理解者のフリをして自分とは別の生き物のような扱いをしている。マイノリティをカテゴライズして世界を簡単にして理解したつもりになってしまう。

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    2025年04月13日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    今年よんだ100冊以上の本の中で1番刺さった小説。
    読んだタイミングも今日が1番よかったと思う。

    本書はある高校生たちが『自分』と今後の『人生』に真剣に向き合い自分を受け入れていくお話。なんて簡単にまとめたけど、実際は一言じゃまとめきれないくらい、とてつもなく深い内容だなと感じた。

    ゲイであることを割り切りつつ思い悩む高校生の心の動き。理解されることを半ば諦めつつ、でも希望も混じったそんな心の機微が本当に刺さった。

    作中のゲイである自分のことを『卑怯なコウモリ』という例えをしたことには特に鳥肌が立った。

    卑怯なコウモリは童話で、内容はこう。

    その世界では獣と鳥の一族の争いが行われてい

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    2024年12月28日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない  再会

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    ネタバレ

    ドラマを観た後、前作を読み、その後映画も見ました。
    なんかこの話が好きなんだよね。安藤純くんの醸し出す雰囲気がはかなくて。
    なので本屋でこの続編みつけて、レジに行くまで早かったわ。「続編あるやんー!!」って心の中で叫んだわ。

    安藤純くん、大阪に転校してからからの話。
    最初にカミングアウトして、クラスにうけいれられる。そしたら隠れゲイの同級生、五十嵐明良がびびった。
    明良のセフレで隣のクラスの九重直哉は、純をみて自分もカミングアウトする。
    明良は無理。でも、その堂々たる純を正直一目惚れしてしまった。
    高校生の明良はそれも処理できず、結局純に嫌な事を言ってしまう。
    なんやかんやあって、最終的に二

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    2024年11月22日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    予備知識なし、完全にタイトル買いをした。タイトルと表紙のイメージから軽い話かと思ったが大間違いでゲイについて本気で深い所まで描いている。
    ラストは爽やかで、読んでいて良かった。2作目があるようなので読んでみたい。

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    2024年09月18日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    映画を先に観て号泣しました
    本でも感極まる事があり立ち止まったり

    とても大切な台詞が多い
    世界を簡単にしてみるのはやめようと思う

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    2024年05月30日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない  再会

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    前作の続きで純の大阪での新生活の話。
    新しいクラスメイトや生活の中で心の成長が登場人物達にあるのが素敵だった。
    五十嵐が純の元交際相手を勘違いしたり、ゲイだけどクラスメイトの女子に告白されたり、恋愛って難しいなと思う所も沢山あった。

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    2024年02月08日
  • 今夜、もし僕が死ななければ(新潮文庫nex)

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    2024年
    鑑賞作品 No.4

    《感想》
    生きる意味や死ぬ意味、自分にしかない能力の意味を考えさせられる作品。
    1話ごとに映画との関連があって、映画好きである自分にはたまらない。
    人の死に触れたときや自分の死が近づいたときにもう一度読み返したい。

    《印象に残ったシーン》
    ▼ 勝平が遥を担いで山を下るシーン
    勝平かっこいい!
    さすが海の男!!
    こういう熱い人が人の心を動かすんだろうなあ…

    《MVPキャラクター》
    ▼ サトちゃん(琴音の親友)
    親友である琴音を一番よく知っていて人の心をわかる存在。
    でも自分に対してもストイックで夢のために猛進する姿がかっこいい。
    この作品で一番会ってみたいと

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    2024年03月26日
  • 御徒町カグヤナイツ

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    面白かった。
    でもみんなが最後はばらばらになっていく事を断言しているような感じで少し寂しかった…
    まぁ実際そんなもんなんだろうけど

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    2024年02月04日
  • #塚森裕太がログアウトしたら

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    ドラマよりもドラマしてる小説
    塚森裕太がある日インスタでカミングアウトする。それを知った4人の男女が自身の生活において塚本裕太がより稀有な存在に、ただ4人とも思いは同じく塚本裕太を知りたい。そしてそれは塚本自身も同じ
    ネタバレ一切なしで読んでください

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    2024年01月01日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    同性愛者の苦悩や葛藤が丁寧に描写されていて、読んでいる方も苦しく感じるような感じがしました。
    とても読み応えがあり、面白いと感じました。

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    2023年12月24日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    同性愛も一つの愛の形として受け入れる。この時代だから。

    この時代だから。って言葉で丸め込むのが嫌いだ。じゃあ昔の人は?となる。苦しい人もいたんだろうな。

    でも同性愛は気にしないってみんな言う。結局自分の保身のために。おれたちは認めている。そっちが隠しているだけ。と言うふうに逃げているだけ。

    実際それを明かされたら、みんな気になってしまう。
    気にせずなんていられない。
    隠している同性愛者が気にしすぎ、悪い。って思うのではないだろうか。

    結局は、おれたちは認めないから、隠し通せ。というのも1つの道かもしれない。

    神様は腐女子なのかもしれない。

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    2023年10月03日
  • 今夜、もし僕が死ななければ(新潮文庫nex)

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    日々、死を感じることなく
    なんとなく過ごしてるからこそ
    今生きてることを考えさせられる本でした。

    能力の意味。生きている意味。
    私は最後なんとなく、しっくりきました。

    尊く生きていきたい。

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    2023年10月02日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    マジか、泣かされるとは思わなかった一冊や…しかもいい話、浅原ナオト様凄まじい。なんでこんなに人のことわかるんですか!これ読んで救われた人は僕だけではないはず

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    2023年10月01日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    ミステリー以外で見事だと初めて思った。
    複雑なホモの心情が100%クリアに記されている。言葉選びが難しかっただろうに、、すごい。
    起承転結の鏡。

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    2023年06月25日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    ネタバレ

    ホモの僕が、同性愛者であることに苦しみ、異性愛者になろうと奮闘するも、逆に自分は同性愛者なのだと再確認する結果になる。
    性的な好きと、人として好きっていうのは伴っていないといけないのか。人として好きな人が同性だったら友達に、異性だったら恋人になるってのが今の世の中なんじゃないかなと思ってる。同性愛者の場合は逆。
    社会学の授業で、性的なことと伴侶っていうのは別でもいいんじゃないかっていう話題があった。確かにそう思う。それはたぶん私が上記のような考えだから。家族が男と女の組み合わせじゃないとだめなら同性愛者の人は苦しい。なら、性的なものは家庭の外に求めてもよくないか?恋愛経験がないからこんな考えに

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    2023年06月17日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    本屋でタイトルを見た時に、「これは読まないといけない(絶対におもしろい)」と思った。
    読んでみて、こんな心を抉られるような、感情を揺さぶられるような、読みながら読むのがつらくなるくらいなのに読み進めずにいられない。
    久しぶりにこういう小説に出会えてよかった。

    あらすじを簡単に言えば、「同性愛者であることを隠している主人公の男子高校生とBL好きのヒロインの女子高生の青春ラブストーリー」なのだけれど、作中に出てくるように、例えば、物理の問題で「ただし摩擦はゼロとする」や「空気抵抗はないものとする」とあるように、世界を簡単に理解するために、カテゴリーにはめ込まないで欲しい。
    ただ、読んでほしい。後

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    2023年05月14日
  • 彼女が好きなものはホモであって僕ではない

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    お気に入りの本。
    有識者であれば「え?」と思うタイトルも、後半できちんと説明されています。

    自分が卑屈な分、素直な三浦さんはちょっと苦手。

    なんとなく続編は読まない方がいい気がして、手が出せない。

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    2023年05月02日
  • #塚森裕太がログアウトしたら

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     一言で言うと青春群像劇だ、と思った。
     高校生・塚森裕太のカミングアウトがSNSという媒体を介して行われることから物語がはじまり、ネットワークを通じて、他者に波紋ように影響が広がる。本作の刊行された2020年(現代)の若者世代や環境がとても反映されている。
     塚森裕太本人と塚森裕太に関係する人々・影響を受けた人々が悩み傷つき、もがいて前を向いていく様が青く瑞々しく痛々しく、それでいて力強い。
     第五章の塚森裕太の当事者としての不安や苦しみからの自己否定。そこから再び自分自身を認められるまでの過程は涙を誘う。
     願わくば、未来、LGBTがあたりまえのことになり、本作の書かれている物語が、「昔は

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    2023年03月02日