浅原ナオトのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレホモの僕が、同性愛者であることに苦しみ、異性愛者になろうと奮闘するも、逆に自分は同性愛者なのだと再確認する結果になる。
性的な好きと、人として好きっていうのは伴っていないといけないのか。人として好きな人が同性だったら友達に、異性だったら恋人になるってのが今の世の中なんじゃないかなと思ってる。同性愛者の場合は逆。
社会学の授業で、性的なことと伴侶っていうのは別でもいいんじゃないかっていう話題があった。確かにそう思う。それはたぶん私が上記のような考えだから。家族が男と女の組み合わせじゃないとだめなら同性愛者の人は苦しい。なら、性的なものは家庭の外に求めてもよくないか?恋愛経験がないからこんな考えになるのかなあ、世間的にはおかしいんかなあ。
世の中を簡単にしてしまう、つまり人を簡単に分別して自分の分かりやすいように都合いいように解釈する。こういうことが世の中ではよく起こる。
あの人はホモだからこう。こんなことするのはあの人がホモだから。そう言ってしまえば私たちは安心する。その人自身を見てそれに振り回されるのが動揺するのが困惑するのが怖いから。その人の奥に触れたくないから。自分が把握できない分からないものがあるのが怖いから、自分が分かるように簡単にする。
けど主人公は自分自身を見てほしいんだと気付かぬうちに心の中で思ってる。それをしてくれる女の子が現れる。女の子が。
「俺たちは認めてる。お前らが勝手に隠しているだけ。そういう風に、責任逃れしたいだけなんじゃないか。俺たちは認めない。だからお前たちは隠せ。」
かっこいい言葉だと思う。いい人の振りをしない。自分の要求は押し通す。それが相手も自分も平和に暮らすためになると思っているから。
「たった一つの特徴を自分の全てだと思い込んで、本当の自分自身を見失っている。」
これはホモであることだけじゃなくどんなことにも言える。このマインドを持っとくことは、今後コンプレックスに押しやられそうになっても前をむく糧になると思う。 -
Posted by ブクログ
本屋でタイトルを見た時に、「これは読まないといけない(絶対におもしろい)」と思った。
読んでみて、こんな心を抉られるような、感情を揺さぶられるような、読みながら読むのがつらくなるくらいなのに読み進めずにいられない。
久しぶりにこういう小説に出会えてよかった。
あらすじを簡単に言えば、「同性愛者であることを隠している主人公の男子高校生とBL好きのヒロインの女子高生の青春ラブストーリー」なのだけれど、作中に出てくるように、例えば、物理の問題で「ただし摩擦はゼロとする」や「空気抵抗はないものとする」とあるように、世界を簡単に理解するために、カテゴリーにはめ込まないで欲しい。
ただ、読んでほしい。後悔はしないと思う。 -
Posted by ブクログ
一言で言うと青春群像劇だ、と思った。
高校生・塚森裕太のカミングアウトがSNSという媒体を介して行われることから物語がはじまり、ネットワークを通じて、他者に波紋ように影響が広がる。本作の刊行された2020年(現代)の若者世代や環境がとても反映されている。
塚森裕太本人と塚森裕太に関係する人々・影響を受けた人々が悩み傷つき、もがいて前を向いていく様が青く瑞々しく痛々しく、それでいて力強い。
第五章の塚森裕太の当事者としての不安や苦しみからの自己否定。そこから再び自分自身を認められるまでの過程は涙を誘う。
願わくば、未来、LGBTがあたりまえのことになり、本作の書かれている物語が、「昔はなんて大変な時代だったんだろう」と思えるような社会になっていて欲しい。
-
Posted by ブクログ
同性愛者であることを隠して日々を過ごす男子高校生・安藤純は、同級生の女の子・三浦紗枝がいわゆる腐女子であることを知り、彼女と急接近する。異性を愛し、子を成し、家庭を築きたい。世間が「ふつう」と呼ぶ幸せを手に入れたい。少年の切実な願いと少女の純粋な想いが交わるとき、そこに生まれるものは―
純粋でねじくれた想いが胸を打つ青春小説を、漫画化。
同性愛者でいることを受け入れきれず、異性を愛し子を成し家庭を築く異性愛者の幸せに憧れる安藤純。
男性同士の愛を描いたボーイズラブものの漫画が好きな腐女子で、ボーイズラブものの漫画を学校で描いているところをクラスメートに見つかってハブられたことから、腐女子であることを隠し続ける三浦紗枝。
そんなふたりが恋人同士になり、本当の自分を隠し、切実な願いと純粋な想いがすれ違い、苦しみが生まれる。
だが、「世界を簡単にしない」「摩擦を恐れない」お互いを理解しようとする真摯な想いが、ささやかな奇跡を生む。
QUEENのボーカル・フレディ・マーキュリーと恋人メアリー・オースチンを彷彿とさせる純と紗枝のふたりが紡ぐ純愛は、違うもの同士が理解し合うことや自分に正直であることの難しさと素晴らしさを教えてくれる青春ラブストーリー。
数々のQUEENの名曲もストーリーにしっかり絡んでるので、歌詞を理解しているとより感動するので、読むとQUEENの名曲を聴きたくなる。
小説も漫画版もドラマ版もオススメ。 -
Posted by ブクログ
同性愛者であることを隠して日々を過ごす男子高校生・安藤純は、同級生の女の子・三浦紗枝がいわゆる腐女子であることを知り、彼女と急接近する。異性を愛し、子を成し、家庭を築きたい。世間が「ふつう」と呼ぶ幸せを手に入れたい。少年の切実な願いと少女の純粋な想いが交わるとき、そこに生まれるものは―
純粋でねじくれた想いが胸を打つ青春小説を、漫画化。
同性愛者でいることを受け入れきれず、異性を愛し子を成し家庭を築く異性愛者の幸せに憧れる安藤純。
男性同士の愛を描いたボーイズラブものの漫画が好きな腐女子で、ボーイズラブものの漫画を学校で描いているところをクラスメートに見つかってハブられたことから、腐女子であることを隠し続ける三浦紗枝。
そんなふたりが恋人同士になり、本当の自分を隠し、切実な願いと純粋な想いがすれ違い、苦しみが生まれる。
だが、「世界を簡単にしない」「摩擦を恐れない」お互いを理解しようとする真摯な想いが、ささやかな奇跡を生む。
QUEENのボーカル・フレディ・マーキュリーと恋人メアリー・オースチンを彷彿とさせる純と紗枝のふたりが紡ぐ純愛は、違うもの同士が理解し合うことや自分に正直であることの難しさと素晴らしさを教えてくれる青春ラブストーリー。
数々のQUEENの名曲もストーリーにしっかり絡んでるので、歌詞を理解しているとより感動するので、読むとQUEENの名曲を聴きたくなる。
小説も漫画版もドラマ版もオススメ。 -
Posted by ブクログ
同性愛者であることを隠して日々を過ごす男子高校生・安藤純は、同級生の女の子・三浦紗枝がいわゆる腐女子であることを知り、彼女と急接近する。異性を愛し、子を成し、家庭を築きたい。世間が「ふつう」と呼ぶ幸せを手に入れたい。少年の切実な願いと少女の純粋な想いが交わるとき、そこに生まれるものは―
純粋でねじくれた想いが胸を打つ青春小説を、漫画化。
同性愛者でいることを受け入れきれず、異性を愛し子を成し家庭を築く異性愛者の幸せに憧れる安藤純。
男性同士の愛を描いたボーイズラブものの漫画が好きな腐女子で、ボーイズラブものの漫画を学校で描いているところをクラスメートに見つかってハブられたことから、腐女子であることを隠し続ける三浦紗枝。
そんなふたりが恋人同士になり、本当の自分を隠し、切実な願いと純粋な想いがすれ違い、苦しみが生まれる。
だが、「世界を簡単にしない」「摩擦を恐れない」お互いを理解しようとする真摯な想いが、ささやかな奇跡を生む。
QUEENのボーカル・フレディ・マーキュリーと恋人メアリー・オースチンを彷彿とさせる純と紗枝のふたりが紡ぐ純愛は、違うもの同士が理解し合うことや自分に正直であることの難しさと素晴らしさを教えてくれる青春ラブストーリー。
数々のQUEENの名曲もストーリーにしっかり絡んでるので、歌詞を理解しているとより感動するので、読むとQUEENの名曲を聴きたくなる。
小説も漫画版もドラマ版もオススメ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作からの続きからの話。
純とさえちゃん、良平、小野くん、ケイトさん、誠さん、新たに出てくる純の転校先の人間模様、
みんながそれぞれただ高校生で、大人で、葛藤しながらもそこにあるものを当たり前に愛していく光景が想像できて、前作よりも微笑ましく読めた。
しかし最後のミスターファーレンハイトの話がもう、辛くて辛くて、彼が死ぬ最期のその時まで見届けてるみたいでもう涙が止まらず。。。
純もあきらも九重くんも決して何も無く今の環境を手に入れたわけじゃないし、これからも誰かの心無い言葉や態度に傷つくこともあるかもしれないけど、
ミスターファーレンハイトや兄ちゃんにも少しだけこの境遇があれば、もう少しだけでも救われながら2人とも生き抜けたのかなと思ってしまう、、
最後までミスターファーレンハイトと兄ちゃんの本名が出てこなかったのが、2人の孤独を象徴してるようでそれも悲しかった。
QueenのToo Much Love Will Kill Youがこの2人にあまりにも合いすぎて悲しすぎて、久しぶりに本読んでここまで泣きました。。。
「人を好きになった」「それだけだ」がどうか、みんなの当たり前になりますように。
みんなに読んで欲しい、わかってほしい、
でもこの本がなくてもいい世の中になってほしい。
本当に辛すぎるので、track3を最後に残してbonustrackを間に挟んで読みました……
読後感良くしたい方はbonustrackは間に挟むことをおすすめします……
-
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルにそもそもホモって侮蔑的な言葉が入ってるけど大丈夫?と読む前は思ってたけど、
全然そんなことはなくて、むしろ世間が思っている認識しているリアルを理解するためにあえてこのタイトルにしたのかもしれないと思った。
ラストらへんで安藤くんから三浦さんに対しての言葉でこの内容について回収されてて、
安藤くんが三浦さんに本当に自分をさらけ出して、これからも人間同士として大好きでいようという決意が見えた瞬間でもあった気がする。
三浦さんのスピーチの「彼は透明な壁を目の前に置いてて、この世界を壊さないように、自分がこっち側にいるようにしてる。彼は自分が嫌いで私たちが大好きなんです」辺りが本当にくらった。。。
わかろうとしてても他人のことは奥深くまでわかるものじゃないし、それでもただ単純にそのままありのままそこにあることを皆が当たり前と思うだけで、誰かが救われることもあると思う。
普通なんてどこにもなくて、自分の中の普通に自分が寄っていく
摩擦や空気抵抗をなくすみたいに自分を偽らない
難しいけど差別偏見をなくすには知識とリアルを知ることなのかなやっぱり、、
この話があまりに当たり前すぎてつまらんよねって言われるぐらい、皆が色んなことを知って普通の認識を変えられる世の中になって欲しいと本当に思う。
後書きのエンパシーの話も印象的でした。
映画も見たい! -
購入済み
若者に読んでもらいたい
ドラマ版見逃してたので再放送見始めて原作よみたいと購入。ほんと王道青春小説です。とてもリアルなんだろうなぁとこの小説で描かれる現実をよく知らない自分は思ってしまうけど。
悪い人がひとりも出てこないのは出来すぎかと思うけど、いろんなことに悩む中高生にはぜひ読んで貰いたい。
10代ですべては決まらない、ありのままの自分でいいんだよと勇気づけられる作品です -
Posted by ブクログ
映画化の予告でこの本の存在を知り、ずっと読みたかった作品のうちの一つ。タイトルから主人公は女の子だと思って読んだら男の子でちょっとびっくり。
カテゴリとしては青春小説だけど性的マイノリティである主人公を通してみる青春はあまりに苦しかった。自分は主人公とは全く違う属性だけど自分が普通ではない、普通になりたいという思いがビシバシ伝わってきて、自分の中・高時代のしんどさを読みながら思い出した。
完璧なハッピーエンドではない、だけどそれぞれが前を向けた終わり方をしていたから好みの作品だった。
現在、中・高校生の人や孤独感を抱える若い人にぜひお勧めしたい一冊。