西淑のレビュー一覧

  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜は・・・で始まる十の短編集

    千早茜さんらしい、静かで繊細で神秘的な描写が印象的だった。夜の闇にある静かな孤独が描かれているのに心が落ち着く不思議な物語。
    西淑さんによる色彩をおさえた挿絵もピッタリで、丁寧で独特な雰囲気の美しいイラストにも魅せられた。

    どのお話も、短い夜は必ず明けるから、孤独でも、
    一人じゃないと教えてくれるような余韻に包まれる。
    数ページしかない短編なのに、こんなに味わい深い余韻があるなんて凄い。

    日中にも読んだが、やはり夜に読む方がスーッと頭に入ってくる気がした。ゆっくりと丁寧に、一話ずつ、静かな夜に読むのがオススメ。

    第一夜 空洞
    第二夜 森をさまよう

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    2026年04月12日
  • 眠れない夜のために

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    やっぱり千早さんの本は文章がとても綺麗…。
    10個の夜に関するお話だったけれど、わたしは「しじまの園」「夜の王」「繍しい夜」が特に好き。
    優しく、でもどこか寂しい言葉になんか心が揺さぶられる。

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    2026年04月02日
  • 眠れない夜のために

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    全10話の、眠れない夜の過ごし方のお話。
    色々な眠れない理由があって、色々な過ごし方があって。
    どのお話も穏やかで優しいお話でした。
    まずは、一通り楽しんで、眠れない夜に読みたいお話を摘まみたい、そんな本でした。

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    2026年03月08日
  • 眠れない夜のために

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    10人の眠れない夜の話。クッキー缶を食べたり、夜の散歩で思いがけない出会いがあったり、犬が自由に夜の街を走り回ったり…幻想的なお話や優しい話が多く、静かに心に染み込む感覚。空洞/水のいきもの/あめ/木守柿/夜の王が特に好き。西淑さんのイラストが本当に綺麗です。装丁が素敵でずっと気になっていたので、読めて嬉しいです。

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    2026年03月01日
  • 探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

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    「人は捜しているものを見つける」という言葉のとおり、私は、このようなエッセイを捜していたのだと感じた。

    抽象的な表現を理解するのが苦手だ。詩は私にとって難しい。かと言って、小説ではなく、もっと端的に、作家たちの考えに触れたいと思ってきた。エッセイを読めばいいのかと気づいた。

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    2026年01月18日
  • 自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと

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    日本経済新聞に2023年4月から2024年3月まで、「言葉のちから」として連載されたものから27篇を選び一冊の本にしたもの。

    〝言葉〟の持つちから、面白さが詰まっていて、何度でも手に取りたくなる本でした。

    一篇はどれも「誰かの言葉を引用した作品」になっており、例えば…
    武者小路実篤『沈黙の世界』より引用
    ──言葉の世界に住んでいると、沈黙の世界がなつかしくなる

    など、作家や哲学者の言葉が多く取り上げられている。

    他に面白いと思ったのは、
    『念い(おもい)を深める』
    の一篇で「おもい」を表現する漢字が沢山あるということ。
    思い、想い、意い、憶い、惟い、顧い、懐い、忖い、恋い…
    それらを熟

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    2025年12月29日
  • 眠れない夜のために

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    深い夜と夢を想わせる、美しい装丁に一目ぼれ。 寝る前に一話ずつ読み進めるのにちょうどいい、夜をテーマにした短編集。

    人気イラストレーター・西淑さんの挿絵がひっそりと美しく、物語の奥へと誘ってくれる。

    なんなら、読まなくてもいい。 ただ寝る前にページを開くだけで、心がほどけていく。 ずっと枕元に置いておきたい一冊。

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    2025年12月17日
  • 眠れない夜のために

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    夜にぴったりの物語。

    真っ暗な寒い夜、あたたかい飲み物を片手にゆっくり読みました。

    第九夜が一番のお気に入りです。
    こんなふうにそばにいてくれる人がいたらいいな、と涙がほろりとこぼれました。

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    2025年12月11日
  • 眠れない夜のために

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    誰にとっても平等にやってくる夜が苦しみなのか、前を向くために必要な時間なのかは人それぞれだな〜と

    一夜のクッキー缶、君の声が聴きたい四夜のあめ、涙が出てくる程美しい九夜の寝息が好きです

    私は眠れない夜は、私に寄り添ってくれる本を読む!

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    2025年11月30日
  • 眠れない夜のために

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    夜の読書タイム、静かなピアノの曲やあたたかなお茶と一緒に読むのにピッタリでした。
    "第九夜 寝息"が好き。
    夜の底の黄金、なんて素敵な表現なんだ。
    眠れない夜、隣にいる君を起こさないように、まんじりともせず睡魔の訪いを待ったこと。救急車の音で目が覚めて寝返りをうったら、向かい合わせになった君はサイレンも構わず熟睡していたこと。
    そんなことを思い出したりしますね。

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    2025年11月16日
  • 眠れない夜のために

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    少し小さなサイズで、夜を思わせる深いブルー系の幻想的な装丁におさめられた、十の掌編。

    眠れない夜、夜だけの自由を謳歌したり、朝を待ったり。
    どれも良かったが、第三夜「水のいきもの」第四夜「あめ」第七夜「夜の王」がマイベスト3か。
    …いや、コレも良かったな…とページをめくっていると、またもうひと巡り読み返してしまった。

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    2025年11月09日
  • 眠れない夜のために

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    眠れないそれぞれの主人公のお話が十夜。「空洞」「森をさまよう」「水のいきもの」「あめ」「しじまの園」「木守柿」「夜の王」「繍しい夜」「寝息」「仕舞いの儀式」挿絵も素敵でどれも美しい文章。夜寝る前に、2、3話ずつ読みました。

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    2025年10月21日
  • 自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと

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    今の自分に必要だと思うところから読み始めていいのだ、とはじめに断りがあった。そして、願うならば読み終わらないこと。私という読み手はそういうことができずに、順番に読み、あっという間に読み終えてしまった。
    若松英輔さんの本を読んでいると、その時その時で気になる人が出てくる。今は神谷美恵子さんがその人のようだ。若松英輔さん月間と決めたが、神谷美恵子さんの本を、言葉を欲しているなぁと思いながら読み進める。来月は神谷美恵子さん月間かな。
    私の読書は興味の趣くままに、なのであちらこちらに飛んでしまう。だから、じっくり読むということが苦手。それで1人の作家にじっくり向き合うことを目的に今月は若松英輔さんと決

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    2025年09月24日
  • かずをはぐくむ

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     著者と同じような家族構成であるため、自身の現状や子育てを重ね合わせてしまう。この究極までに美しいカケラのみを抽出されているエッセイだからこそ、普段の自分を省み、子供たちとの向き合い方を考える。
     道端の様々なものに名前があることに気付くように、世界の解像度を、子供を通して深く、広く触れ合えるようになる。その一瞬一瞬の煌めきを、挿絵が的確に拡大させ、時間が静止する。
     仕事に子育てに大変な時期だからこそ、この本に出会えて良かった。

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    2025年09月06日
  • 探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

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    ゆっくり、しっとりと読ませていただきました。一つ一つの言葉を感じ、戻りながら読んだのは久々でした。今の自分にとって必要なものは自分の目が見つけて、自分の心が自然と見つけてくれるのだなぁと思える本でした。大切に置いておきたい本です。

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    2025年08月22日
  • かずをはぐくむ

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    優しい…自分の子育ての一瞬一瞬をこんなに優しく、温かい言葉で切り取れてすごいと思った。挿絵も良く、本として素晴らしい。理系の研究者ならではの、斬新な視点というか、私の知識としてないものが多いので、切り口としてすごく新しい。研究者だけど、科学や数学の切り口を絶対とするでなく、そこからはみ出るものを切り取っているのが特によい。例えば、
    柔軟な分数があっても良い、という話。ピザ8枚を4人で分けると、もいちいち厳密に計測するでなく楽しく喜びを分かち合う方が大事ということ。

    時間や数の概念をもたないこどもの、時間の流れの感覚の違いを優しく大切にしている姿。

    同じように数量感覚をもたないこどもの、味見

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    2025年08月01日
  • 自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと

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    大人のエッセイ 大人のエッセイ、大人の文章。とても深い。ひとつひとつのエッセイが崇高な美しい言葉で簡潔に書かれている。1回読んだだけでは計り知れない深さがある。

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    2026年03月14日
  • 眠れない夜のために

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    眠れない夜のための物語でした。本の装丁は、深い夜のイメージでした。静かな夜に、ページをめくるのがいいかもしれないと思いました。

    眠れない夜は、クッキー缶を開ける。
    眠れない夜は、ばけものになる。
    眠れない夜は、ないと思っていた。
    眠れない夜は、雨が降っている。
    眠れない夜は、ここに来るといいですよ。
    眠れない夜は、お腹のなかからやってきます。
    眠れない夜は、おれのもの。
    眠れない夜は、すぐそばに■■がきているのだと云う。
    眠れない夜は、君の呼吸に耳をすます。
    眠れない夜は、どうやって過ごしていただろう。

    これらの9つの冒頭の言葉から、紡がれた短編集。6話目の『木守柿』と9話目の『寝息』、そ

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    2025年11月02日
  • 探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

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    書く 読む 聞く 対応する 仕事する
    出来るだけ丁寧にしたい

    石垣りんの詩集を読み返したくなった

    探しているものが見つかる ーだろうか
    見つけたときに合点がいく 歓びが生まれる

    思う 想う 意う ーおもいを使い分ける 思いつかなかった


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    2024年11月30日
  • 自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと

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    名言たくさんでガンガンメモりました!!引用されていた本がどれも読んだことのない本ばかりで、ただただ無知の知を感じさせられた…人生生涯勉強だなぁ。

    p.36 知を蓄える。すると人は無意識に知において貧しい人を軽んじるようになる、とメーテルリンクは警告する。知だけではないのかもしれない。私たちは何かを必要以上に蓄え始めるとそれを持たざるものを軽んじるようになるのかもしれない。
    メーテルリンクは、知に優れた人だった。それゆえに知の危険を深く自覚してもいた。彼はこの言葉を、他者に向けて書く前に、自らの胸に突きつけている。そうした姿勢が、この本を、世紀をこえて力あるものにしている。同じ作品で彼は、何

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    2024年07月12日