西淑のレビュー一覧

  • かずをはぐくむ

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    ネタバレ

    ほんと、この人の言葉が好き。私が大切にしたいと思ってることを掬い上げてくれるよう。
    動画やゲームなどの人から与えてもらう楽しみだけではなく、自分で楽しみを創り出せる人になるためには、「感じる」「分かち合う」経験をいかにしてきたかだなと思った。


    ・今回改めて実感したのは、虫や草花や木々や土など、人間でない者たちの存在がいかに、子どもたちの才能を引き出していくかだ。「教室」で「人間」の話だけを聞くという特殊な環境に「education」を閉ざしてしまっては、あまりにもったいないのである。
    ・食べ物や、資源を社会で分け合うときも、厳密な数値や計算を提示すると、いかにも公平感を演出できる。だが、分

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    2025年11月28日
  • 眠れない夜のために

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    ネタバレ

    千早茜さんの短編集。第一夜から第十夜まで、どの編も眠れない人が主人公です。第一夜の主人公は、眠れない夜にクッキーの缶を開ける。クッキーの缶っていいよね。小さい頃、ドキドキして開けて、姉と中身を分けたことを思い出すけど、そういう描写があって良い。ただ、この主人公は明らかに過食症だよね笑。シンクの下に、そうやって空にしたクッキー缶がたまっている。第三夜の「水のいきもの」は、不眠を克服する話なんだけど、自分と同じ不眠の青年に、深夜の住宅街で出会って、そっと手を差し伸べてもらったことがきっかけで、眠れない夜に出てくる水の中のイメージが克服できる。なかなか素敵なお話だった。
    雨が降ると、身近な人の気持ち

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    2025年09月28日
  • かずをはぐくむ

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    子どもを見つめる森田さんの心の豊かさ。
    子どもだからこその、今だけの感じ方を面白がり、大事にしているのがいい。
    私はできていないなぁと、我が心の貧しさを自省する、、

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    2025年09月15日
  • かずをはぐくむ

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    子育て中の私にとっては、書き留めてずっと手元におきたくなるフレーズ、情景、捉え方ばかりでした。
    すばらしい一冊、大好きな一冊。良い本と出会えました。

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    2025年07月25日
  • かずをはぐくむ

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    幼い子どもの何気ない言動が、一層特別なものに感じられそう。
    新しいものに出会った瞬間や、好きなものに触れている時の子どもって、本当にキラキラしてる。
    つい見過ごしてしまうけれど、その「一瞬」を大切にしなければ。

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    2025年07月12日
  • 眠れない夜のために

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    タイトルの通り、眠れない夜に自分に読み聞かせるための短いお話10話。様々なテイストの短編集。真夜中にクッキー缶を開ける第一夜はうっかり真似すると大変なことになりそう。だけど真似したくなる。第二夜もしかりで夜明けのラーメンのヤバさ。暖かい余韻の残る第三夜と第四話。怪異な情緒がある不思議な第五夜。しんみりとじんわりと愛を感じる第六夜。お茶目で微笑ましい第七夜。人の世の残酷さ不条理さを美しく刺繍する第八夜。悲しい第九屋。切ない夜明けが印象的な第十夜。短いけれどどれも言葉や文章、イラストが美しくて満足度が高いです。枕元に常備しておきたい素敵な本だと思います。

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    2025年05月19日
  • かずをはぐくむ

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    子どもが数と出会うというのはどういうことなのかを優しくエッセイ調で書いた本。
    挿絵も美しい。

    著者のお子さんが乳幼児期の体験がもとになっている。
    子どもはどうやって数的概念を取得するのか、言葉などの発達とも絡めながら書かれている


    あいまいで数のない世界から、客観的で数値化された世界へ

    一度数字で囲まれた世界にいるとそれが当然のようだが、数字がない世界を味わうことができる時期も限られているんだなぁとも思わされた。


    ・「あと10日で引っ越す」「注射は2秒で終わる」など「かぞえる」ことが未来に備える手助けになる

    ・楽しみな未来は数えなくていい
    (「いつまでこの家に住めるの?」→「まだま

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    2025年07月11日
  • 眠れない夜のために

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    じんわり、ゆっくり、広がっていく読後感。
    静かな夜に読むのもいい、もちろん眠れない夜に読むのもいい。お気に入りのカフェのテラス席で読んでみたら、また違う思いが胸に広がるのかもしれない。紡ぐ言葉が素敵だなぁ。

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    2025年05月12日
  • 眠れない夜のために

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    昼ひなかには決して姿をあらわさないものというのが、夜の世界にはいる。埋めがたい空洞、森のばけもの、未知のものをもたらす夜の精霊といった少しおそろしげなものたち。月明かりの遊園地、遠吠えして街を駆ける夜の王、幸福そうな寝顔は、しんみりと優しく、誰かのそばに寄り添っている。
    おさえた筆致で夜をゆたかに描き出す千早さんと、遠くへ連れ出してくれそうな幻想的な絵の西淑さん。これ以外ないと思えるゴールデンコンビによる、抱きしめたくなるような本。

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    2025年05月11日
  • 眠れない夜のために

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    ネタバレ

    大好きなお友達にプレゼントしてもらった本。
    鬱になってから眠れない夜がずっと続いてたから、もっと早くに出会いたかったな。

    どうしても眠れなくて薬を飲んで無理やり寝ていたこともあったけど、この本を読むと頭がとろ〜っとしてくる。

    最後まで一気に読めて、疲れない。
    短編集だからかな?
    もう夜中の3時だけど、よく眠れそう。

    個人的には、第二、三、七、九夜が好きかな。
    特に第二夜は凄く刺さった。
    目が冴えてしまうこともわかっているのに、ひたすら森をさまよい続けてしまう。

    今日は珍しく森じゃなくて本に浸れて偉いな。
    でも結局このアプリを開いて、感想を書いているんだけど。笑

    歳を重ねると、色んなも

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    2025年05月10日
  • 愛する人に。 ~新装版~

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    ひどい別れ方も、見方を変えれば“その人の優しさや幼さ”なんだって。へぇー。笑

    関係性や状況、正義や常識や理性ではなく、“その人”を見ること。更には”自分”の声を聞いてあげること。

    全て取っ払ったら、中心に幸福な感情がある。
    小さくてよく見えなくても、時に真っ暗になっても、そこにはちゃんと光るものがある。

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    2024年02月26日
  • 愛する人に。 ~新装版~

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    ネタバレ

    何かを真剣に見つめている横顔には、
    嘘がありません。
    真剣な人は、人からどう見られるかを考えて
    取り繕う余裕はないからです。
    何かを見つめる横顔は「素顔」そのものです。
    だからこそ、
    その人の価値や生き方がそのままに表れます。
    その人の人間的存在が鮮やかに浮かび上がり、
    そのほんとうの表情に
    人は自然と惹きつけられるのです。

    何かに一生懸命になってたり、
    真剣になってたりする人は、
    素顔がしっかり入ったすてきな横顔を持っています
    そんな横顔には多くの人が惹きつけられます。
    さらに、人の横顔に興味がある人は、
    人を「人間」として捉える力のある人です。
    そういう力を持つ人もやはり、
    強い魅力を放

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    2021年01月25日
  • 愛する力。 ~続 愛する人に。~

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    平積みになっていた。馬の絵が気になって手に取ってみた。重い強い力のある言葉が飛び込んできた。その場では読めなかった。だから買って、しっかりと読むことにした。しっかりと心を観察し、意味を考えないと紡げない言葉たち。出会いに感謝。

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    2014年06月28日
  • 愛する人に。 ~新装版~

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    本屋で中身をちらとみて、今読むものだな。と、思い続編とまとめて購入。前のめりになり、ブレーキの効かなくなる自分にはすごく良かった。わかりやすい。

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    2014年03月15日
  • 眠れない夜のために

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    誰にとっても平等にやってくる夜が苦しみなのか、前を向くために必要な時間なのかは人それぞれだな〜と

    一夜のクッキー缶、君の声が聴きたい四夜のあめ、涙が出てくる程美しい九夜の寝息が好きです

    私は眠れない夜は、私に寄り添ってくれる本を読む!

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    2025年11月30日
  • 眠れない夜のために

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    夜の読書タイム、静かなピアノの曲やあたたかなお茶と一緒に読むのにピッタリでした。
    "第九夜 寝息"が好き。
    夜の底の黄金、なんて素敵な表現なんだ。
    眠れない夜、隣にいる君を起こさないように、まんじりともせず睡魔の訪いを待ったこと。救急車の音で目が覚めて、寝返りをうって向かい合わせになった君は熟睡していたこと。
    そんなことを思い出したりしますね。

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    2025年11月16日
  • 眠れない夜のために

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    少し小さなサイズで、夜を思わせる深いブルー系の幻想的な装丁におさめられた、十の掌編。

    眠れない夜、夜だけの自由を謳歌したり、朝を待ったり。
    どれも良かったが、第三夜「水のいきもの」第四夜「あめ」第七夜「夜の王」がマイベスト3か。
    …いや、コレも良かったな…とページをめくっていると、またもうひと巡り読み返してしまった。

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    2025年11月09日
  • 眠れない夜のために

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    眠れないそれぞれの主人公のお話が十夜。「空洞」「森をさまよう」「水のいきもの」「あめ」「しじまの園」「木守柿」「夜の王」「繍しい夜」「寝息」「仕舞いの儀式」挿絵も素敵でどれも美しい文章。夜寝る前に、2、3話ずつ読みました。

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    2025年10月21日
  • 眠れない夜のために

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    “眠れない夜”にまつわる10編のショートストーリー。いい意味で深く考えることも、すごくワクワクでもなく、ちょっとした小話は眠れない長い夜にちょうどいい。本文にはストーリーに沿った絵がたくさん挿し込まれていて、どれも本当に美しい。ストーリーはもちろん面白いですが、絵だけでも買った甲斐がありました。本棚に飾っておきます。

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    2025年09月27日
  • 自分の人生に出会うために必要ないくつかのこと

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    今の自分に必要だと思うところから読み始めていいのだ、とはじめに断りがあった。そして、願うならば読み終わらないこと。私という読み手はそういうことができずに、順番に読み、あっという間に読み終えてしまった。
    若松英輔さんの本を読んでいると、その時その時で気になる人が出てくる。今は神谷美恵子さんがその人のようだ。若松英輔さん月間と決めたが、神谷美恵子さんの本を、言葉を欲しているなぁと思いながら読み進める。来月は神谷美恵子さん月間かな。
    私の読書は興味の趣くままに、なのであちらこちらに飛んでしまう。だから、じっくり読むということが苦手。それで1人の作家にじっくり向き合うことを目的に今月は若松英輔さんと決

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    2025年09月24日