探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった

1,760円 (税込)

8pt

3.7

【日本経済新聞で話題の連載「言葉のちから」書籍化】

〈お金では買えない「人生の富」はどこにある?〉
NHK「100分de名著」でお馴染みの批評家が、「手放す」「信じる」「応答する」「聞く」「読む」「書く」などの小さな言葉から、深く生きるためのヒントを照らすエッセイ集。

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解答を多く持つ人は、世のなかで華々しく活躍するかもしれない。
しかし私は、存在の深部で人生の問いに応答し続ける人たちにも出会ってきた。
そうした人たちと言葉を交わすたび、財産とはまったく異なる人生の富と呼びたくなるようなものを受け取る。(本文より)

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【目次】
この本の用い方―はじめに

1.失われた物語性を求めて……新美南吉
2.老いて増す能力……永瀬清子「第三の眼」
3.花について……岡倉天心『茶の本』
4.読書家・購書家・蔵書家……井筒俊彦とボルヘス
5.伝統と因習について……池田晶子の教え
6.話す・書く・聞く……金子大栄「対応の世界」
7.信念について……小林秀雄・論語・坂村真民
8.かなしみとは……鈴木大拙『無心ということ』
9.良知とは何か……王陽明の教え
10.偶然と運命について……九鬼周造の思索
11.人生の問い……C・S・ルイス『悲しみをみつめて』
12.言葉を練磨する……マラルメ「詩の危機」
13.本との出会い……石垣りんの詩と随筆
14.たった一つの言葉……サン=テグジュペリと須賀敦子
15.研究・調査・読書……井筒俊彦の創造的「誤読」
16.意志について……フィヒテ『人間の使命』
17.画家の原点……中川一政『画にもかけない』
18.写生について……正岡子規から島木赤彦へ
19.創造的に聞く……ミヒャエル・エンデ『モモ』
20.抽象と具象について……道元『正法眼蔵』
21.読むことの深み……ドストエフスキーをめぐって
22.想像力について……三木清『構想力の論理』
23.好奇心について……アーレントとモーム
24.手放すとは……『ゲド戦記』と美智子さまの詩
25.深秘とは……リルケと原民喜

おわりに
ブックリスト

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探していたのはどこにでもある小さな一つの言葉だった のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ゆっくり、しっとりと読ませていただきました。一つ一つの言葉を感じ、戻りながら読んだのは久々でした。今の自分にとって必要なものは自分の目が見つけて、自分の心が自然と見つけてくれるのだなぁと思える本でした。大切に置いておきたい本です。

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    書く 読む 聞く 対応する 仕事する
    出来るだけ丁寧にしたい

    石垣りんの詩集を読み返したくなった

    探しているものが見つかる ーだろうか
    見つけたときに合点がいく 歓びが生まれる

    思う 想う 意う ーおもいを使い分ける 思いつかなかった


    0
    2024年11月30日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    表紙の絵に惹かれて。

    すべてをしっくり理解できたわけではないが、ところどころおお!と自分の興味や、囚われに関係するところがあった。

    好奇心について
    真の問いとは内発的であり...容易に答えの見つからない人生からの呼びかけ
    →ずっと何か知識を得るスキルアップすることが正義と思っていたが、それはどん

    0
    2025年01月02日

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