西淑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレほんと、この人の言葉が好き。私が大切にしたいと思ってることを掬い上げてくれるよう。
動画やゲームなどの人から与えてもらう楽しみだけではなく、自分で楽しみを創り出せる人になるためには、「感じる」「分かち合う」経験をいかにしてきたかだなと思った。
・今回改めて実感したのは、虫や草花や木々や土など、人間でない者たちの存在がいかに、子どもたちの才能を引き出していくかだ。「教室」で「人間」の話だけを聞くという特殊な環境に「education」を閉ざしてしまっては、あまりにもったいないのである。
・食べ物や、資源を社会で分け合うときも、厳密な数値や計算を提示すると、いかにも公平感を演出できる。だが、分配に公平さを感じる人間の心は、もっとはるかに 複雑で曖昧なものである。厳密で正しい計算だけが、分配の全てではない。たとえば弁当を家族で分けるとき、いちいち重さを厳密に計測していたら、食事の時間も楽しくないだろう。分配の本質は、みんなが少しでも楽しく 喜びを分かち合うことである。
・現代の人類が直面している気候変動やパンデミックは、「どこが違う場所に逃げる」ことで回避することができない。「この場にいながら問題を解く」という、植物がこれまでずっとやってきたことを、僕たちは自分の課題として、背負ってしまったのである。だから、もっと植物に学ぶ必要がある。粗雑な現状認識のまま、闇雲に動くのではなく、まずは現状を精緻に把握するための感覚を磨いていきたいと思う。
・自分のどこを探しても、自分でないものがいない場所はない。これが、地上で生命を持つすべてのものを共通する最も基本的な原理なのである。自分であるとは、自己の存在を、他者とシェアしていることなのである。
・自然の生き物は、人間をいたわってくれるからではなく、人間に無関心でいてくれるからこそ、僕たちをなぐさめてくれる。
・何をしていいと言われるよりも、何をすることができないかをはっきりさせていくことでこそ、新しいもの、面白いものが、生まれることがある。目の前の制約を、新しい何かが生まれる支えととらえてみること―制約を遊びと創造に転じる、ひとつの楽しい工夫である。 -
Posted by ブクログ
子どもが数と出会うというのはどういうことなのかを優しくエッセイ調で書いた本。
挿絵も美しい。
著者のお子さんが乳幼児期の体験がもとになっている。
子どもはどうやって数的概念を取得するのか、言葉などの発達とも絡めながら書かれている
あいまいで数のない世界から、客観的で数値化された世界へ
一度数字で囲まれた世界にいるとそれが当然のようだが、数字がない世界を味わうことができる時期も限られているんだなぁとも思わされた。
・「あと10日で引っ越す」「注射は2秒で終わる」など「かぞえる」ことが未来に備える手助けになる
・楽しみな未来は数えなくていい
(「いつまでこの家に住めるの?」→「まだまだずっと長く住めるよ」)
・ヨハン・ホイジンガ「ホモ・ルーデンス」
ゲームの3つの特徴
①ゲームは時間的にも空間的にも日常から切り離されている
②ゲームにはルールがある
③ゲームには競争や勝負の観念がある
→学校もこの3つに当てはまるので、
学校の勉強や受験勉強こそが時にルールそのものだから
ルールに従うばかりではなく
ルールを作るプレイをしよう
・1回休みは悪いことではない
・「また今度」なんて永遠に来ないかもしれない
・与えられた制約条件を通して、思わぬパターンが出てくる -
Posted by ブクログ
ネタバレ何かを真剣に見つめている横顔には、
嘘がありません。
真剣な人は、人からどう見られるかを考えて
取り繕う余裕はないからです。
何かを見つめる横顔は「素顔」そのものです。
だからこそ、
その人の価値や生き方がそのままに表れます。
その人の人間的存在が鮮やかに浮かび上がり、
そのほんとうの表情に
人は自然と惹きつけられるのです。
何かに一生懸命になってたり、
真剣になってたりする人は、
素顔がしっかり入ったすてきな横顔を持っています
そんな横顔には多くの人が惹きつけられます。
さらに、人の横顔に興味がある人は、
人を「人間」として捉える力のある人です。
そういう力を持つ人もやはり、
強い魅力を放っています。
相手が何らかの形で無力な部分について
手を差し伸べてしまったら、
それはあなたの立派な愛です。
そして
相手もあなたの無力にたいして
「つい」手をさしのばしてくれたなら
それもやはり、愛と呼べると思います。
本当に愛が欲しいと思うなら
本当に必要とされたいと思うなら
私たちは私たちの弱さをみつめてそれを恐れずに
相手の方に投げ出す強さを担わなければならない
そして
そこで訪れるかもしれない不幸と孤独に耐える力を
養わなければならないのだ。
大切な人の苦しみや痛みに触れる時
心が震える。
手を差し伸ばした時
握り返すその人の手の温度が
心の空洞を埋める。
その人の強さや、明るさや、優しさや、美しさや、あらゆる人間的輝きと同じくらい
いやそれ以上に、
その人の痛みや孤独が愛の対象となる。
もしその人が
痛みや孤独や寂しさや涙を見せてくれたとしたら
それ自分の前に投げ出してくれたとしたら
それ以上の幸福はこの世にあり得ないだろう
*
自分の一部の感情、優しさ、愛
を差し出しても返ってくるものが
冷たくてトゲトゲしてて
心を痛めつけるものだったりすることがある
自分に問題があるのか、何がだめだったのか
そんな事を思う事が多かった
けどこの本を読んだら
愛を差し出して
愛が返ってくることがどれだけ奇跡なのか
愛を差し出して
愛が返ってこない事がどれだけ傷き不幸か
けどそんなリスクを背負っても
愛を
自分の心を差し出す事がどれだけ尊い事なのか
私は愛のある人でいたい
この気持ちはずっと私の根底にある
これからも自分の無力を認め
傷つき苦しみながらも
愛し愛されている
必要とし必要としあっている
そんな関係を築ける事を信じていよう
*
満員電車の例えがすき
私たちは厳格に自分と他人を区別してて
どんなにくっいてても他人は他人
その他者、他人が
名前のついた、自分にとって意味の持つ
唯一無二の個性が出現することが
どれだけ劇的な事なのか気付かせてくれた
大きな絵画の例えも
夜空の星の例えも
全てが心を温かく気づきがあるものばかりで
この本がとっても好きと思った