鳥越碧のレビュー一覧
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道長とその妻、倫子は有名だけれど。
明子を主人公にした物語は珍しい。
明子は既に父親が他界していたから、道長の後ろ盾になれず、影が薄いのか。
また女の子は2人。
4人の女の子全員東宮や帝の后となった倫子とは扱いが違うのか?
明子に関してはぼやけていた印象が、この本のおかげでくっきりしてきました。Posted by ブクログ -
新島八重をモデルにしたNHKドラマが始まるせいか、関連の書物が目につく。鳥越碧のこの本は、2人のそれぞれの生いたちから出会いその後をわかりやすくまとめた内容で読みやすかった。
それにしても反発の強いキリスト教を軸に据えて京都に学校を創設した新島襄の不屈の闘志と、彼に沿い共に歩んだ八重のパワーには圧倒...続きを読むPosted by ブクログ -
栄華を極めた藤原道長の系図を見た時、ふと気になってしまう女性。正室倫子に並び"ふたり妻"と呼ばれた道長の妻、源明子。あまり知られていない存在を、作者の自由な感性で主役として描きあげた、とっても読み応えのある小説でした。
淡い初恋や男の片思いが切なく彩る、歴史恋愛小説ですね。Posted by ブクログ -
今年の9月萩に行った際に坂高麗左衛門窯を訪問し、14代当主にもお会いすることができ、その歴史を知る上でも、本著を取り寄せた。
史実としては、残されている者が少なく、この作品も創作の部分があるわけだが、ベースになる歴史の事実関係は学ぶことができる。
萩焼の起源は、豊臣秀吉が起こした朝鮮出兵時に毛利輝元...続きを読むPosted by ブクログ -
夫を亡くし幼い息子と暮らしていた主人公は、藩のため、婚家と息子のもとを去り、半島から連れてこられた陶工のもとへ奉公することになる。
藩のためと割り切っていたはずだが、その思いは簡単ではない。時代に翻弄された女と、遠い彼の地からやって来て、すべてを忘れるようにもの作りに精を出す男。不器用な二人の行方が...続きを読むPosted by ブクログ