井上尚登のレビュー一覧
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ネタバレホペイロ坂上の事件簿シリーズ、最終巻。
終わってしまうと思うと寂しいです。
好きな本や面白い本はいつまでも読み終わりたくないですが、これはいつまでも読み続けたかったように思います。
なんというか、好きな話もそうでもないものもありますので、のんびりと「これはもうちょっとひねってほしかったなあ」とか「これはよかった。特にこの辺が」とか思いながら読み続けたい本でした。
この先、ネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
ホペイロ坂上が幸せそうでよかった。
私はヒロインが報われる小説が好きなので、これの一巻のように、
「オニアザミ撫子といいコンビのくせに、奈々子ちゃんにメロメロ(だと自分で思い込んでいる)坂上」が二巻も三巻も主人公だったら、私はここまで好きにならなかったと思います。
結構そういう主人公のままで進む話ってありますよね。
二巻の序盤でホペイロ坂上が撫子さんと同居していて私は目を疑いました。そして大喜びしました。
坂上の癖なのか、シリーズ通してちょくちょく出てくる、状況をピッチの上のように表現する方法がとても独特でした。
そんな表現のとき坂上はちょっと現実を忘れてしまうので、慣れないうちはハラハラしていたのですが、慣れると「また自分の世界に入ってるよ坂上」とニヤニヤしていました。
また、それぞれ短編の最後の一ページによくある、「ストーリーのその後の試合」が印象的でした。
試合中を切り取った一場面の表現がとても上手だと思います。
私はサッカーは勉強中なのですが、それでも簡単に想像できるような書き方がされていると感じます。
ミステリとしてはもうちょっとひねって欲しい、または、「何が謎の主題なのか」をはっきりさせて欲しいというところもありましたが、読後感の爽やかさと私の好みにより、この評価になりました。
収録作で好きだったものは、「ブンデスの星、ふたたび」「スタジアムの幽霊」でした。 -
Posted by ブクログ
サッカー小説はとりあえず読む。
ということで買いました。
サッカー選手にとっての武器、スパイクのメンテナンスを行う職業、「ホペイロ」。
(ホペイロって用具係のことかと思ってましたが、スパイク係なんですね。)
JFLチームでホペイロを務める主人公がクラブで起こるさまざまな事件を仲間たちとワイワイ解決します。
ま、事件と言っても些細なことばかりで、ほのぼのーと読める。
涙も爆笑もないと思うので、全然なんてことはない本ですが、肩肘張らずにリラックスして読めるので結構気に入っています。
あんまり「この本で人生が変わりました!」みたいなことはないでしょうが、こういうのも人生には必要だよなーと思います。
気合いの入った本ばかり読んでたら疲れちゃうしね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレなんだかとても面白かった。
ホペイロ坂上の事件簿、J2編。前作でJFLからJ2へ上がり、今作ではJ2三年目。
坂上は相変わらず便利屋のようなホペイロで、事件は集まってくるそうです。
あらすじおわり。
以下ネタバレを含みますので、未読の方はご注意ください。
サッカーもので創元社だってことで一巻を読み、まあものすごく面白いわけじゃないけど勉強の参考にはなるかな、と思い二巻目である『幸せの萌黄色フラッグ』を購入。
一巻目より普通にすごく面白かった。
坂上と撫子さんは一巻のような、読者に「早くくっつけよこいつら~~」と思わせておくあれかと思ったのに、J2での三年間の間にくっついてるし!
新キャラの女社長さんもなかなかに素敵な方じゃないですか!
つーか撫子さんかわいい!
とりあえず三巻目も楽しみです。買ってきます。
収録されている中で好きなのは、『控えめなガッツポーズ』『幸せの萌黄色フラッグ』です。
『控えめなガッツポーズ』は真相で坂上と同じようににこにこしてました。推理のタネといいますか、謎だった部分に人柄がよく表れているのが好きなんです。
『幸せの萌黄色フラッグ』の書き方というか、魅せ方が素敵でした。変わり球っぽい。
欲を言うならもっと、推理っぽくしてもらってもかまわないのに! -
Posted by ブクログ
クロスカウンターやキャピタルダンスがなかなか面白かった
井上さんのデビュー作を読んでみました。
時代は日露戦争後の明治時代。
主人公の詐欺師が日本の陸軍のお偉いさんから
武器を騙し取ろうとする話。
途中まではあまり盛り上がってこないなぁ。。と思っていたのですが、
後半、裏の裏の裏をかく展開部分はイッキ読み!
(ただしラストの展開は好みが分かれるかも…。)
この時代の歴史に自分はあまり詳しくないので、
どこまでがノンフィクションで、
どこからがフィクションなのか、全くわかりませんでした。
それだけ話が完成されている物語でした。
実はこの話、織田裕二主演で映画化されているそうな。
映画で見ても、明治時代の風情が楽しめて、
かなり面白い造りになったのでは?と推測しています。
DVDでも見てみたい。。
続編があるので、こちらもその内読んでみようと思います。