あらすじ
1915年、辛亥革命から4年。革命政権は崩壊、軍閥は政敵を次々に暗殺し、政権を強奪した。ヨーロッパでは世界大戦が勃発、列強は中国を巡りうごめいていた。そのころ、天才詐欺師・伊沢修は、袁世凱に極上の中国料理を給仕していた。料理の褒美として、伊沢が中華民国大総統に願い出たのは、ある遺跡を発掘することだった――。上海、北京、徳島。稀代の陰謀家を権力の座から引きずり下ろす、世紀のペテンの幕がいま、切って落とされた!
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Posted by ブクログ
実在した人物である袁世凱をターゲットにしたコン・ゲーム。
史実とフィクションを絶妙に組み合わせた展開と、壮大な詐欺の手口が丁寧に描かれています。歴史を曲げずに詐欺の成否をどう描くかが鍵だと思いながら読んでいましたが、なるほどという結末に納得です。
力作と呼ぶに相応しい一冊でした。
Posted by ブクログ
今更ながら展開がおもしろい。
正直前作があるからけっこうパターンはわかります。
でもそれをきにしないだけのおおきなネタ。
大物を一般の人間がだます。
これだけでもわくわくしますものね。