小林エリコのレビュー一覧

  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    生活保護って人間の尊厳を奪っていくんだなと思いました。
    人間は一定の尊厳を持って、社会に必要とされることで生き延びられるのだなと思いました
  • 女編集者残酷物語(この地獄を生きるのだ)

    未遂後の悲惨な世界

    ブラック企業での低賃金、長時間労働の末、心が折れて自殺を試みた話。発見されて命は取り止めたが、医者に勧められて精神病院に。精神科のデイケア、障害者手帳の申請、生活保護の申請。社会復帰を願う著者にとって、これらの環境がいかにハードルが高く、絶望的で、さらに精神を病むことになるのか。読んでいて呆然となり...続きを読む
  • 私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに
    小林エリコさんの本はいままでほとんど読んでいるし、『精神病新聞』も読んでいたんだけど、この本にたどりつけてよかった!
    私はこの本の祥子さんのような立ち位置の人間なのですが、エリコさんのように悩んでいたはずの親友のことを気がつけなったことは、ずっと後悔している。でも、それに気がつけないのが私であり、だ...続きを読む
  • 女編集者残酷物語(この地獄を生きるのだ)

    おもしろい

    編集者として働く大変さを書いた本なのかと思ったら、生きる苦しみを綴った話だった。何度も自殺しようとして、それでも生き残ってしまい、生きなければいけない。あなたより不幸な人はたくさんいる、という言葉はなんの意味も持たない。私もそのような時期があったが、何とか持ち直した。作者は幸せになれたのだろうか?
  • 生きながら十代に葬られ
    「死にたくなった人」の処方箋を探して。

    前著『この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。』に感銘を受け、購入しました。

    前著が"大人時代の苦しみ"をテーマにしていたとすれば、本書は"子供時代の苦しみ"を描いた作品です。

    著者が子供時代に受けた悪魔のような所業を読...続きを読む
  • 家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める
    "家族のことは大嫌いだったけれど、今の私はあの家族がなければ形成されなかっただろうと思う。"
    (p.221)
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    主人公は、うつ病から、精神障碍者として認定を受け、生活保護へ。

    当事者にならないとわからない、マイノリティーとしての心境が、ヒリヒリしながら、同時に淡々とつづられている。
    読んでいる側はぐいぐい惹きこまれる。

    また、精神障害のケア団体の拝金主義的な活動や、生活保護への暴力的なネットでの中傷など。...続きを読む
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    僕は精神病に興味がありますし、貧困にも興味がありますが、この著書はビジネス系のウェブサイトに寄稿していた著者小林エリコさんの記事を読んで知りました。

    序盤読み進めることが辛くなってしまい途中で辞めようとも思いましたが、最終的になんとか読み切れました。とてもいい本でした。

    著者自身のこれまでのこと...続きを読む
  • わたしはなにも悪くない
    「深い思索に裏打ちされた体験記は、どんな専門書よりも参考になる」に尽きますね。現在の社会は余裕がなさすぎるのか、弱者が弱者を非難したり、弱者が自己責任と思い詰めることが多すぎ。こういうエッセイで蒙を開かれる人が多くなることを期待しています。
  • わたしはなにも悪くない
    「精神疾患も自殺未遂も生活保護も自己責任ですか?」と目立つ帯。加えて、親子関係の問題、周囲の偏見や幼い頃からのイジメ体験、と多重な苦労を経てきた著者のエッセイ。サバイバルしてきた人だけに、これまで出会った人や体験の良いところも悪いところも冷静に述べられている。精神科病院の問題や生活保護の問題について...続きを読む
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    一気に読んでしまった。高校の時から精神科に行っていた、ということは若干のうつ傾向などがあったのでしょうか。それがブラック企業に勤めるまでは発病せず…しかし、人間以下に見なされる(と筆者とネット民は思っている)生活保護と、(病むか死ぬまで)休むことを許されないワープア。働く機会があって脱出できた筆者で...続きを読む
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    体調悪く、働けない日々が続きこの先どうするか。絶望感の中読んだ。
    生活保護について、実体験の文章から色々考えさせられる。
    捨て身にならず、できる事は、やり続けていかなくては。と思えた本でした。
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。小林エリコ先生の著書。精神障害や貧困に苦しむ人、家族や周囲に精神障害や貧困に苦しむ人を持つ人にとっては元気がもらえる一冊のはずです。何気ない日常生活を平穏に過ごせることは何よりも幸せなことなのかもしれません。
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
     ご自身の体験記で貧困や精神障害が、血で書かれたようなすごい迫力で圧倒される。生活保護を受けていても気高さを失わないところが素晴らしかった。この本と、スピリッツで読んでいる柏木ハルコさんの『健康で文化的な最低限度の生活』と今読んでる途中の鶴見済さんの『0円で生きる: 小さくても豊かな経済の作り方』を...続きを読む
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    近所の知り合いに長いこと躁うつ病の息子さんがいた。いじめが原因だったようだが、詳しくは聞いたことはない。その子が何かと働きたい、働きたいっと言っていたのを思い出す。作業所がつまんない、もっとお金をもらいたいとも言っていた。作業所ではいくらもらえるの?と聞いたら、100円くらいだと言っていた。そんなこ...続きを読む
  • 私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに
    精神疾患を患った当時のことを思い出しながら、人間関係で悩み続けている今を想った。本書を読む中で分かった。僕も、居場所が欲しかったんだなって。今もね。
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    著者は俺と同い年。
    うつ病、自殺未遂、生活保護から立ち直るまでの物語。

    クリニックや役所の対応がにわかには信じられないほどひどくて呆れた。製薬会社との癒着や文書偽造。犯罪じゃないのか?

    著者は生活保護は権利なのだから困窮する人は受けてほしいと実体験から語る一方で、そこから抜け出し自活できるように...続きを読む
  • 家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める
    著者の気持ちが理解できるなんて言えない。
    けど、父に殴られる母を見て離婚すればいいと思ったり、いざ離婚が目の前に突きつけられたら今の生活が無くなることが怖くなるというのは、少しだけどわかる気がする。
  • 家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める
    エリコさんのご家族は
    確かに機能不全な部分もあるけど
    よい思い出がないわけではない
    しかし 悪い思い出も腐るほどある

    ここら辺が思いきるには
    とても難しいんですよね
    確かに家族の愛はあった
    でも だからと言って
    すべてが許されるわけでもない

    家族を捨てようとしたときに
    家族のいいところを
    しっか...続きを読む
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。
    「死にたくなった」人の特効薬になる本を探して購入。

    ワーキングプアから、精神疾患をきたし、生活保護になる至った作者の体験がつづられている。

    私は、本書を「死にたい」気持ちを解決するためではなく、「死にたくなった」人の気持ちを知るために購入したのだったが、メンタル系の書籍の中で最も心に響いたのは本...続きを読む