この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

1,540円 (税込)

7pt

彼女を非難できる人は幸せかもしれない。
自尊心を失い、喉を掻きむしる地獄を知らないからだ。
精神障害を抱えても、自殺未遂をしても、生活保護を受けても、終わりじゃない。
それでも人や社会と繋がることをあきらめず、生き直した人がここにいる。
<主婦 / 『夫のちんぽが入らない』著者 こだまさん>

うつ、自殺未遂、生活保護、親との軋轢、貧困ビジネス……。
問題ばかりの人生を生き抜く、自伝的エッセイ!!

月給12万、ボーナスなし、社会保険なし、休みなし。
エロ漫画雑誌の編集者としてブラック企業で働いた結果、心を病んで自殺未遂。
仕事を失い、うつ病と診断され、生活保護を受給することに。
社会復帰を目指すも、やる気のないケースワーカーに消耗させられ、
患者を食い物にするクリニックの巧妙なビジネスに巻き込まれる日々。
自由もなく“ただ生きている”ことへのうしろめたさからよみがえる希死念慮。
未来の見えない絶望の中、ふたたび巡り合った「漫画の編集」という仕事で運命を拓こうとするが……!?
女一人、「再生」するまでの記録。

普通に働いて、普通に生きたかった。
その「普通」が、いかに手に入れるのが困難なものかを知った。
宝石も高価な服も要らない。
ただ、その日その日をつつましく生きたいと願っていた。(本文より)

“生きづらさ”を感じる多くの方に読んで頂きたい一冊です。

<目次>
はじめに
第1章 精神障害、生活保護、自殺未遂
第2章 ケースワーカーとの不和
第3章 「お菓子屋さん」とクリニックのビジネス
第4章 漫画の単行本をつくる仕事
第5章 普通に働き、普通に生きる
第6章 ケースワーカーに談判、そして
第7章 人生にイエスと叫べ!
おわりに
特別収録 コミック「女編集者残酷物語」

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この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    生活保護の生活、決して楽になるわけではないから生きるのって大変だ。ドロップアウトした人のその後の話って、あるようでないからとても興味深かった。編集の仕事が合っているから復職できたのだろう。小林さんが今後は自殺未遂しないで生きていける、そんな余裕がある生活を送れていることを願った。

    0
    2025年12月03日

    Posted by ブクログ

    生活保護って人間の尊厳を奪っていくんだなと思いました。
    人間は一定の尊厳を持って、社会に必要とされることで生き延びられるのだなと思いました

    0
    2023年12月28日

    Posted by ブクログ

    主人公は、うつ病から、精神障碍者として認定を受け、生活保護へ。

    当事者にならないとわからない、マイノリティーとしての心境が、ヒリヒリしながら、同時に淡々とつづられている。
    読んでいる側はぐいぐい惹きこまれる。

    また、精神障害のケア団体の拝金主義的な活動や、生活保護への暴力的なネットでの中傷など。

    0
    2020年02月02日

    Posted by ブクログ

    一気に読んでしまった。高校の時から精神科に行っていた、ということは若干のうつ傾向などがあったのでしょうか。それがブラック企業に勤めるまでは発病せず…しかし、人間以下に見なされる(と筆者とネット民は思っている)生活保護と、(病むか死ぬまで)休むことを許されないワープア。働く機会があって脱出できた筆者で

    0
    2019年01月18日

    Posted by ブクログ

    この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。小林エリコ先生の著書。精神障害や貧困に苦しむ人、家族や周囲に精神障害や貧困に苦しむ人を持つ人にとっては元気がもらえる一冊のはずです。何気ない日常生活を平穏に過ごせることは何よりも幸せなことなのかもしれません。

    0
    2018年09月28日

    Posted by ブクログ

    近所の知り合いに長いこと躁うつ病の息子さんがいた。いじめが原因だったようだが、詳しくは聞いたことはない。その子が何かと働きたい、働きたいっと言っていたのを思い出す。作業所がつまんない、もっとお金をもらいたいとも言っていた。作業所ではいくらもらえるの?と聞いたら、100円くらいだと言っていた。そんなこ

    0
    2018年01月25日

    Posted by ブクログ

    5年ぶりの再読。
    生活保護廃止決定!のシーンは何度読んでも胸が震える。
    著者の努力で打ち破った保護下の生活。
    精神障害者は就労率が低く、犯罪予備軍という偏見がある。
    精神を病み役所へ生活保護申請をしようものなら厄介者扱いされ、冷たくあしらわれる。

    困窮生活時代に万引きしたことを時効にせず、後に謝罪

    0
    2025年03月04日

    Posted by ブクログ

    社会のたくさんの場所が歪んで見えた
    ただ、反対側にはその言い分もあるだろうし、そこにはそちら側なりの正義もあるのだろう
    とは言えあまりにも酷くない?この本が教えてくれた事はたくさんあるし実に有意義だ
    そして忘れてはいけない、自分は果たしてどうなのか?と自らに問い続けることの大事さを

    0
    2024年09月21日

    Posted by ブクログ

    著者は俺と同い年。
    うつ病、自殺未遂、生活保護から立ち直るまでの物語。

    クリニックや役所の対応がにわかには信じられないほどひどくて呆れた。製薬会社との癒着や文書偽造。犯罪じゃないのか?

    著者は生活保護は権利なのだから困窮する人は受けてほしいと実体験から語る一方で、そこから抜け出し自活できるように

    0
    2023年11月11日

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