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私は十代の頃から結婚なんてするもんかと思っていた。
年中「誰のおかげで飯が食えると思ってるんだ」と怒鳴り散らす父と暮らしていると、
結婚に対しての夢というものがなくなる。
王子様と結婚したシンデレラだって本当に幸せだったかどうか怪しい。
お世継ぎを産めと言われたり、王子が浮気をしたりしたのではないか。
――本文より
酔って暴れる父、それを止めない母、父を学習して「私」を殴る兄…
機能不全の家族なのに、愛着がないわけでもない。
あんな父でも、会いたい。
でも、共に生きていく人を家族と呼ぶならば、これからは一緒に生きていく人を自分で決める。
そう決めた著者による、「家族」の枠組みを考え直すための胸をえぐられるようなエッセイ。
Posted by ブクログ 2021年01月29日
エリコさんのご家族は
確かに機能不全な部分もあるけど
よい思い出がないわけではない
しかし 悪い思い出も腐るほどある
ここら辺が思いきるには
とても難しいんですよね
確かに家族の愛はあった
でも だからと言って
すべてが許されるわけでもない
家族を捨てようとしたときに
家族のいいところを
しっか...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月06日
もやもやする読後感。
著者が今生きていて、希望に向かっているところまでたどり着いていることにほっとした。
課題の分離。
大人になってなお、今の自分がこんななのは親のせいだ、と責めるくだりには痛ましさと不快感を強く感じた。
家族の課題。捨ててもいいですか?と問いのカタチの不確かさに、落ち着かない気持ち...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月01日
ところどころ、読むのが辛いと感じた。筆者の辛さが理解できる訳ではない。
理解できる、と感じるのはおこがましい。
ただ筆者の親への感情は私も家族に持たれている感情だと感じる。
私が家族に対して幸せに感じていた感情を、相手である家族は覚えていないかもしれない。私が家族に対して憤りを感じていたことを、相...続きを読む
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