小林エリコのレビュー一覧

  • 私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに

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    一人で生きていくにはどうしたらいいのか、いつもそればかり考えていた。しかし、答えは見つからなかった。
    自分の中に閉じ込められていた言葉が解放されていく。私はたくさん話し、語ることによって自分の形を取り戻していった。
    死ぬということは自分の命を失う以外にも、新しい人との出会いや、未来の可能性を捨てる行為だ。
    人間が自分の寿命を決めるのは良くないよ。
    強さだけを求めて生きる生き方は、どこかで絶対に転げ落ちる。
    何も生産せず、ただ遊んでいたあの時代を無駄だったとは思えない私がいる。
    これから先の人生も絶望や裏切りが待ち構えているだろう。けれど、その横に何か素敵な贈り物がそっと置かれている。
    存在するのが辛い場所からは早く逃げるのがいい。それが無理だとしたら、少し我慢して時間が経つのを待つといい。そのうちに周りの環境が変わり、いつの間にか違う場所に立っているというのはよくあることだ。
    私たちの人生も進んでいないように思えても、実際は次々と姿を変えて進んでいる。そして、足元の世界はどんどん広がっている。生き続けることで、新しい人と出会うことができ、新しい喜びが生まれる。そして、気が合う人との出会いはそれだけで生きる勇気になる。
    自分がどんな人間かというのは、人と対話し、関わり合うことで見えてくるもので、一人だけでは自分が何者なのか、どうやっても見えてこない。見えたとしても、大きく見えすぎたり、小さく見えすぎたりして、正確な形にならない。他者と語り、価値観を分かち合い、世の中の出来事を共有し合うことで、私たちは社会的な人間になることができる。
    未来というのは誰にも中身がわからない。未来の箱を開けても丸めたティッシュや食べ終わったお菓子の袋くらいしか入ってない可能性もある。しかし、よく探せば輝くような何かが入っているかもしれない。
    ゆっくりと一歩、また一歩と歩き出す。この世界には、まだ光り輝く何かが眠っているのかもしれない。

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    2023年04月19日
  • わたしはなにも悪くない

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    1977年生まれ、41歳の小林さんの実体験が赤裸々に綴られたエッセイ。

    酒乱の父を持ち、学校ではいじめに合い先生からは非情な言葉を投げつけられる。
    短大までは行けたものの、その後の転落ぶりが壮絶で辛すぎる。

    手取り12万、生活保護以下の給料で働かせるいわゆるブラック企業に就職、貧困に陥り何度も繰り返す自殺、精神病院入院、生活保護、これでもかというくらい次々と不幸の連鎖が続く。

    精神病院のあまりの怠慢さに呆れ、世間の容赦ない偏見に切なくなる。

    あなたは悪くない、生きていてと声を掛ける大人の存在がいかに大切かを感じた。

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    2023年02月14日
  • 家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める

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    ネタバレ

    家族は、しんどい。うまくいくのが当然みたいに言わないでくれるといいのにな。ものすごく誠実に書いてあるように読めるのがいいのか悪いのか。受け取り方を変えたらどうにかなるかもよくわからない。

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    2022年07月21日
  • 私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに

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    これまで出版されている小林エリコさんの本を全部読んでいる人間には目新しい情報はなかったように思う。
    辛い事を克服した本が多い中、小林エリコさんはまだ苦しみの最中にいるので、本が出る度に少しずつ前向きになれていっている様子に感動を覚えます。

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    2022年02月05日
  • 私たち、まだ人生を1回も生き切っていないのに

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    向田邦子のエッセイに「ごはん」というのがあるけれど、その作品で印象的だったのが、美味しく楽しく幸せだった食事より、心に引っかき傷が残った場面での食事のほうが記憶に焼き付いて、描かれる光景も美しいということ。
    きっとこれは食事に限らないのだろう。
    とても孤独な幼年期から青年期を過ごしたこの著者の、訥々と、あまりに赤裸々に表した第一部のエネルギー。
    似たような孤独をわずかでも感じたことのある人ならひりつかずにはいられない。
    人一人の幸福を論じるなら本来歓迎すべき第二部は、前半のダイナミズムの前に霞んでしまった。

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    2022年01月12日
  • 家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める

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    もやもやする読後感。
    著者が今生きていて、希望に向かっているところまでたどり着いていることにほっとした。
    課題の分離。
    大人になってなお、今の自分がこんななのは親のせいだ、と責めるくだりには痛ましさと不快感を強く感じた。
    家族の課題。捨ててもいいですか?と問いのカタチの不確かさに、落ち着かない気持ちになった。
    高知さんのような受容と赦しが感じられなかったのがモヤモヤの原因か。
    セルフコンパッション、大事。

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    2021年12月06日
  • 私がフェミニズムを知らなかった頃

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    ネタバレ

    なかなか辛い本。全てがそれのせいではないのでは?と思ってしまう私は、甘いのだろうと思いながら読み進む。でもラストは良かった。すごく共感した。
    世の中は男女平等じゃない。その背景と共に知る授業があるべきだ。大学の般教で習うのでは遅い。と思う。

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    2021年09月19日
  • 女編集者残酷物語(この地獄を生きるのだ)

     

    購入済み

    良

    うつ、自殺未遂、生活保護、親との軋轢、貧困ビジネス・・・問題ばかりの人生を生き抜くエッセイ『この地獄を生きるのだ』。
    本作は著者の編集時代を描いたコミック『女編集者残酷物語』。

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    2021年07月31日
  • 私がフェミニズムを知らなかった頃

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    著者の精神疾患が読んでいる方も辛かった。エピローグが一番良かった。上野千鶴子さん、フェミニストについて、共感できる言葉が多かった。男女平等だと信じてやまなかった子ども時代はもう終わり、世の中の理不尽さや不平等にうんざりしている今。世の中そろそろ変わってくれよ〜と思うがさて、私に何ができるか。どうしてらよいやら。

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    2021年07月16日
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

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    生活保護を抜け出す、そのための方法が明確に提示されていないことなど、生活保護行政について垣間見えた。
    また、精神的な疾患で苦しむ人々にとって、生きづらい世の中は、やっぱり良くないと思った。どうすればよいかの具体策はすぐには思い浮かびませんが、、、。

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    2021年05月16日
  • 家族、捨ててもいいですか?~一緒に生きていく人は自分で決める

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    ネタバレ

    ところどころ、読むのが辛いと感じた。筆者の辛さが理解できる訳ではない。
    理解できる、と感じるのはおこがましい。
    ただ筆者の親への感情は私も家族に持たれている感情だと感じる。

    私が家族に対して幸せに感じていた感情を、相手である家族は覚えていないかもしれない。私が家族に対して憤りを感じていたことを、相手である家族は覚えていないかもしれない。
    だから、相手である家族が感じた憤りを私が自覚していないかもしれない。

    どんなに家族が相手に対して尽くしたとしても、それが生命を維持するために不可避だったとしても、相手である家族から、どのように評価されるかは分からない。

    家族の絆とか、家族なんだから…という言葉に疑問を持っているが、家族とは、きれいなものばかりではなく、清濁併せ持つものと、私は思っている。家族でも、相手に期待しすぎてはいけない。

    筆者の家族は離れて正解だったと、何の責任もない他人である私はそう感じる。けれども、どこかでメディアに露出するようになった筆者を、離れてしまった家族である筆者の父や兄が見ていてくれるだろうか、と感じることにも理解は出来る。

    行きたい学校に行かせてもらえなかった、と言ったり、何度も自殺未遂を図ったり…
    それでも、やはり筆者は家族に期待しすぎているのではないだろうか、と感じることもあるのだ。

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    2020年07月01日
  • わたしはなにも悪くない

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    精神疾患を持つ本人のエッセイなので、精神疾患の患者さんや今の社会では生きにくいと感じる人が持つ孤独がよく描かれています。
    が、一冊通して矛盾がいくつか気になってしまうのが残念。
    タイトルは「開き直り」のように感じますが、決して開き直りというものでもないのでしょう。精神障害者は、自分を過剰に責めてしまう傾向があると思いますし、過剰に自分を責めるのはいっそやめようというメッセージも込められている気がします。

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    2020年06月24日
  • 女編集者残酷物語(この地獄を生きるのだ)

    購入済み

    知らない世界でした

    この漫画の内容だけでは残酷という言葉と結びつかない感じがします。ですが雑誌編集の世界の過酷さを知ることが出来ました。内容は現実味があり引き込まれます。人間生きるとは大変です。

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    2020年06月20日
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

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    ついふらっと自殺しようとしてしまったけれど、本当はまじめできちんと生きようとしている人だということが良くわかる。生活保護のこともざっくりと分かって、生活保護から抜けようとしている人への心無い対応している職員の人に腹が立ちました。ただ、生活保護を満喫している人たちもたくさんいるわけで、その人たちにすれば小林さんの心理はもちろんのことそれが税金であるということも理解できなかったのでしょう。

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    2019年08月03日
  • わたしはなにも悪くない

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    2019/05/22リクエスト

    子どもの頃から、入院生活から、詳細をここまでよく覚えているなと思う。
    私は、一番色々あった時期のことは、記憶が飛んでしまっていることが多いので。
    このまま、週末には居酒屋でモツ煮で一杯できる穏やかな生活が続きますように。

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    2019年08月17日
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

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    失礼な話だが、落ち込んでいたときに、もっと落ち込んでいた人はどうやって立ち直ったんだろうと思って購入。

    生活保護の実態ってこんなに雑なの?っていうのが一番の驚き。
    きちんと対応しないと、回復できる人もできないと思う。

    社会と繋がっていないとダメ人間に感じたり、寂しさが一番の敵というのは同意。

    立ち直りたい人がちゃんと立ち直れる仕組みがもっと必要だと感じた。

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    2018年04月28日
  • この地獄を生きるのだ うつ病、生活保護。死ねなかった私が「再生」するまで。

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    ネタバレ

    20171221リクエスト
    とてつもなく読んでいて辛い。
    自殺未遂は健康保険が使えず、医療費10割負担、とは知らなかった。
    なんて感想を言えばいいのか、わからない。
    でも読んでよかった。

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    2018年01月26日