ミドリノエバのレビュー一覧
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ネタバレ上下まとめて感想
凪良さんは好きなのとそうじゃないのが分かれるのでどうかなと思ったけれどあんましハマらない方だった…良い感じに砕けたノリのエンタメ王道展開に人間の感情の危うさ横暴さ、それでも恋をせずにいられない気持ちを軽快に描いた群像劇ドラマ、ここでいったん終着。
あまり誰のことも好きになれない感じだったのはただのわたしの好みの問題なのでうーむ。
人間はみなそれぞれのドラマの主人公、誰かが報われた時には誰かが傷ついている。
掛け違えたボタンは戻らない。
色々と人生哲学的なモチーフが盛り込まれてるあたりに感じ入りますね。
鼎と高砂がひたすら不憫でもうな〜〜。
国生は頑張ったな〜〜。
宮はいい子 -
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ネタバレ楽しみにしていた下巻。どうなるんだろう…って、心配8割なところで続きましたからね。
ややこしく縺れまくったひそかな恋愛模様が、一気に暴露されてしまったわけで、宮には衝撃が大きすぎたでしょうね。
そんな時に実の父親登場とか、本当にダブルパンチ浴びせられたようなww
白黒つけてハピエンで!…などという一筋縄ではいかないところが面白くもあり、歯がゆさをかんじるところでもありました。
センセの恋愛群像劇はなかなかクセが強い!と思いました。
誰の立場に立ってみても、すっきりとした気持ちだけではなく、切ない胸の苦しさを感じずにはいられないです…
まぁそれが、恋愛の本質なんですけどね。
特に鼎の長年にわた -
Posted by ブクログ
ネタバレ幼い頃母を亡くし路頭に迷った壮絶な過去を持つ高校生の宮と、彼の親代わりで陶芸家の超絶美人な叔父の鼎、鼎の長年の親友でカフェ店主の高砂、そして宮の頼れる幼馴染の国生の4人が織りなす、ちょっと複雑な人間模様が描かれたお話です。
生き生きとしてそれぞれに明確な個性を主張する登場人物たちが、さらに脇キャラを巻き込んで恋愛を繰り広げていくので、群像劇が好物な読者にはたまらないものがあります。
宮の過去が辛すぎるのですが、あくまでも暗さとかドロドロ感とかなくて、フランス映画でも観ているような感覚になりました。ところどころコミカルだったりして、鼎の自由すぎな恋愛関係にツッコむのを忘れてしまうほど。
四角? -
Posted by ブクログ
ネタバレ【2025年106冊目】
スペイン人とのハーフである龍之介は、陶芸家である叔父の古林鼎と住んでいる。鼎は龍之介を溺愛しているが、龍之介は幼い頃のトラウマでなかなか自分に自信を持つことができないでいる。親友の国生や、喫茶店マスターの高砂、ギャラリーオーナーの万など、龍之介の周りの男達は皆一様に秘密を抱えていて――絡み合う男達の思慕の行方は。
とりあえず全員殴ろうかなと思いました、龍之介以外ね。いや、フィクションでもダメだろ!どんな理由でも大人が未成年に手を出しちゃor出そうとしちゃor出されちゃ!まずそこが引っかかるとなかなかすんなり物語を楽しめなさそうなのですが、凪良さんの話の上手さに完敗で -
Posted by ブクログ
ネタバレ表紙のオシャレさに惹かれて購入した作品。腕のいいバーテンダーで見た目もいい主役を中心に、キラキラしたカクテルがたくさん登場する作品の世界観と、イラストがとても合っていて、読みながら自分まで少しオシャレになった気分でした。もちろん気分だけなんですが、そんな錯覚を味わえる読書もまた楽しかったです。
でもどんなきらびやかな仕事でも、どんな見た目の人でも、結局悩むことは似たようなもんなんですね。恋愛を拗らせたり、自分のアイデンティティに悩んだり、勘違いしやすかったり、登場人物たちの中身は人間らしい。みんな完璧ではなくて、脇役の浅井さんも手島さんも、アカネさんも、みんなどこかいびつで可愛げがあって、 -
購入済み
作者様、愉しめました。
ありがとうございます。
受け様と攻め様の間が拗れ、受け様が不調になっていく過程に、引っ掛かりを覚えてしまいました。
ピアニストと調律師の設定、ラストが素敵だっただけに、拗れ方が拙く感じ残念になりました。ごめんなさい。