井上達彦のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
起業を考えている人は必読。
話し口調で書かれていてスルスル読める。
実在する企業のビジネスを、インタビューや研究を通して紐解いていて、社会科見学のような、企業の裏側を見ているようで楽しい。
「大学に貢献はしても、大学の犠牲になってはいけないよ」
井上先生の隣の研究室にいらっしゃった太田先生のお言葉。組織に属する上で、大学でも会社でも家庭でも、見失ってはいけない大事なことを思い出させてくれる言葉だと思います。
「今がいちばん若い。起業家の誰もが言うんだけどね、これ本当にそうだと思います。アイディアがあるなら早くそれを収益化してください。トライアンドエラー、そして成功の連続です」
井上先生 -
Posted by ブクログ
今日ご紹介する本は、今後の自分にとってのバイブルとなりそうな本です。
●ストーリーなきモデルは絵に描いた餅
今、日本で圧倒的な力を持っている偉大な企業の成り立ちなどを紐解きながら、なぜそのような競争優位を維持しているのかが、具体的に書かれています。
以前ベストセラーになった、楠木建氏著の「ストーリーとしての競争戦略」をかなり意識して書いているのではないかという点が多々あります。
本書のあとがきのところで井上氏は、はっきりとこう書いています。
「理想とするモデルが戦略立案に必要だという考え方は、ストーリーとしての競争戦略と対立するように見えるかもしれない。しかしその実は補完するもの -
Posted by ブクログ
ネタバレ模倣は独創の母である(小林秀雄)。
ウォールマートのサムウォルトンは「私がやったことの大半は他人の真似である」と述べている。
メタファーとは、隠喩のこと=別の世界に持っていくこと。
なぞかけで、新しい発想を生み出す。
ヤマトの宅急便は、吉野家の牛丼一筋から取り扱い荷物の絞り込み(利益率が高いものだけを扱う)を、ジャルパックから商品化をまねた。
トヨタ生産システムは、アメリカのスーパーマーケットの仕組みから考えられた。=富山の薬売りや御用聞きの対極=必要なものしか運ばない。必要なものを取りに行く(届ける)。
セブンイレブンは、アメリカから商標とロイヤリティーを売上高ではなく粗利益に対する比率で決