あらすじ
アイディア創出から、ビジネスモデル構築、事業の循環まで――
日本におけるビジネスモデル研究の第一人者が、実務の最前線で活用されている方法、海外のイノベーション教育プログラム、学術の先端領域、を数多くの事例、ビジュアルとともに一冊に凝縮した「実践ガイドブック」。
【本書の主な内容】
第1部 ビジネスモデルの基本
ビジネスモデルとは何か、それを学ぶ意義がどこにあるのか。これらの前提を押さえたうえで、フレームワークの使い方や、ビジネスモデルを創造するサイクルについて学びます。
第2部 分析から発想への「飛躍」
異業種のビジネスモデルを模倣する発想法、常識を疑うブラケティング発想法、過去から未来へのトレンドを書き出す未来洞察法など、アイディアを発想する方法を紹介します。
第Ⅲ部 発想をカタチにして検証
世界で活躍するデザインファームは、どのようにプロトタイプ(試作)をつくり、筋の良さを確かめるのかについて、ビジュアルな表現やストーリーで語る方法を説明します。
第Ⅳ部 ビジネスモデルの発展的学習
成長する仕組みづくりに向けた好循環のあり方、創造的なアイディアを得るための人脈づくり、サイエンスとアートのバランスを保つことの大切さなどを紹介します。
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Posted by ブクログ
起業を考えている人は必読。
話し口調で書かれていてスルスル読める。
実在する企業のビジネスを、インタビューや研究を通して紐解いていて、社会科見学のような、企業の裏側を見ているようで楽しい。
「大学に貢献はしても、大学の犠牲になってはいけないよ」
井上先生の隣の研究室にいらっしゃった太田先生のお言葉。組織に属する上で、大学でも会社でも家庭でも、見失ってはいけない大事なことを思い出させてくれる言葉だと思います。
「今がいちばん若い。起業家の誰もが言うんだけどね、これ本当にそうだと思います。アイディアがあるなら早くそれを収益化してください。トライアンドエラー、そして成功の連続です」
井上先生にお会いする機会があり、直接お話した際に念押ししていただきました。人生100年、長いようであっという間。せっかく生きるのだから、後悔のないように中身の詰まった濃い人生を歩みたい。
さて、この本は実在する企業の実例をもとにビジネスモデルを深掘りして検討するもの。馴染みのある企業の成長ストーリーや、危機を切り抜けた話、井上先生だから引き出せるたくさんの裏話が載っていて、話のリアルさに子どもの頃の社会科見学のような気分になりました。
単なるすごい話のストーリーテラーで終わるのではなく、数々のストーリーに隠されたビジネスモデルを分析し、パターンを見出してビジネスマンの教科書にする。先生の想いが詰まった1冊だと感じます。
Posted by ブクログ
経営書をある程度読んだことのある人にとっては、どこかしらで目にしたことのある事例が多く取り上げられている。
その意味で学部生や初学者向けの本といえる。
ただそれを差し引いても、500ページ近い分厚い本が、一日もかからず読み切れるほどに読みやすく書かれている。
分厚い本だが、写真やイラストが豊富に含まれているため、紙で読んだほうが視覚的にも頭に入りやすい。
この本は読んで満足するものというより、内容の一部でも実務や研究に活かすことに意味があると自戒を込めて振り返る。
Posted by ブクログ
ビジネスモデルはどのように価値を想像し顧客に届けるか示したもの
ビジネスモデルは要素と関係で考える事ができる。積み上げたものをpdcaを回して効果検証。
発想は模倣から生まれる。当たり前を疑ったり、成功事例の裏返し。
Posted by ブクログ
全体的に学ぶ点は多い。模倣とイノベーションは反対の事象では無い、良いお手本を反面教師にする、に感銘を受ける。スノーピークの話がインタビューしたためか長過ぎる。
Posted by ブクログ
新規企画でビジネスモデルを検討している自分にはとても参考になる書籍。他社事例も分解されて記載されているのがとてもわかりやすい。ビジネスモデルを勉強されている方は一度読んでみるといいと思います。
Posted by ブクログ
スノーピークやKUMONなどの事例から、ビジネスモデルの成り立ちを分かりやすく分析し、創造のヒントを与えてくれるような一冊。
一見ドッシリと腰の引けるような厚みがありますが、テンポのいい文体で読み易く、スッと読めます。
Posted by ブクログ
後輩からの紹介で、流し読み。
導入としてわかりやすいことに加え、事例解説の部分が特に勉強になる。
特にJinsmemeとHerozは興味深かった。利用者が増えることにより、自らのプラットフォームを強化できるということと、幹だけでなく枝の部分にもビジネスチャンスをアメーバにように探索していく点。
実践の中で再度参照したい。
Posted by ブクログ
アイデアを出すための思考法が学べた。
8つの思考法があり、人の思考タイプによって、アイデアの出し方が様々で、逆転したり、転用したり、拡大したり、縮小したり、普段の生活から思考のトレーニングをしていく必要があると思った。物事を先入観なく見て、疑い、具体と抽象を行き来する。この本は、読み切りの本ではなくて、必要な時に見返す教科書的な本。
Posted by ブクログ
アイデアの作り方~ビジネスモデルの構築~事業を回していくところまで、ゼロからビジネスモデルを作る方法を収録した一冊(滅茶苦茶厚い516ページ!)。ドラゴンゲート(プロレス)、JINS(メガネ)、スノーピーク(キャンプ用品)など、各業界での成功例を交えてストーリーを交えつつ、フレームワークなどが解説されているのでわかりやすい。文章量は多いが、とてもわかりやすかったので、将来的に起業を考えているような人にオススメ。
Posted by ブクログ
新規事業、アイデーションのヒントとするべく読書。ビジネススクールで学んだもののよい復習になったように思う。
メモ
・シュンペーター新結合の種類
新しい製品サービスの開発
新しい生産方法の開発
新しい市場の開拓
原料あるいは半製品の新しい供給源の獲得
新しい組織の実現
・イノベーションには製品、プロセス、ビジネスモデルの三つがある
・ビジネスモデル の構成要素
顧客価値提案
利益方程式
経営資源・業務プロセス
・ビジネスモデルのステップ
分析、発想、試作、検証
・破壊的イノベーションに必要な能力
ネットワーク力
観察力
質問力
関連づける力
実験力
・特徴の書き出しから逆をかいてみて、発展を検討する。バリューカーブを考えてみる。