山田洋次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
渥美清と親交の深かったという黒柳徹子。テレビの草創期からの長い長い付き合い。
「男はつらいよ」の山田洋次監督が黒柳徹子と二人で、渥美清の生前を振り返る。ちょっとしたエピソードから浮かび上がる渥美清の人間像。昔共演したドラマのまま、お父さん、お嬢さんと呼び合う二人。
寅さん作品の大ヒット後、イメージを崩さぬよう他の作品には出演せず持っていたスーツも全部捨てたという渥美清。実は26歳で結核で片肺を摘出している。
一度だけ松竹大船撮影所の見学で撮影中の渥美清を見たことがあるが、役柄と違って怖い顔だった。
「田所康雄(渥美清の本名)が車寅次郎に追い越されていく」。役者として険しい崖っぷちを歩いた生涯。 -
Posted by ブクログ
テレビドラマが始まり矢も盾もたまらず書店に急いで買いに走りました
読み進むにつれどんどん引き込まれ出てくる人々がどんどん好きになっていく
元々この家族の未来を知っていながら過去を読んで行くので必ず逝ってしまう事を分かりつつ物語が進むのがたまらなく悲しい作業でした
面白いし知りたいからどんどん読んでします
でも必ずその場面がやってくる、そして俺は必ずそこで泣くことも分かってる
こんな気持ちで本なんて読んだことがありません
でももう車 寅次郎を知ってしまっているので仕方がない
頑張って読んでたくさん涙を流しました
そしてスッキリとした気持ちになりあとは『お帰り、寅さん』を待つばかりです。 -
Posted by ブクログ
なるほど、そういう背景を想定してたのか!~親父の妾の芸者が身売りされて産んだ子を菓子屋の軒先に置いてきたのが自分。兄貴は居たんだけど病弱で早死にし、妹も生まれたけど、実の子の様に接してくれたのが養母・光子だった。父は戦争でペレリューで悲惨な体験をして帰国し、父親の弟夫婦が店を仕切っていた。勉強はからきしだめで、女房の手前か、親父は辛く当たった。母が死んだ中3で縁が切れ、校庭で煙草を吸っているのを見つかって父親と大喧嘩して家出、20年も柴又には帰らなかったんだけど…~山田洋次監督の構想は壮大だね。新作を作ったと聞いたけど、流行っているとは聞いていない。時代が違っちゃったんだね。誰でも笑える映画っ