陳浩基のレビュー一覧

  • 13・67 下

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    これは面白かった。

    香港を舞台にした警察小説。
    6つの短編が収録され、全体で一つの物語となっている。
    最初は、シャーロックホームズの劣化コピーかと思われたんだけど、いやいや、読み進めていくうちにどんどん面白くなってくる。
    また、ストーリーも現代から過去に遡っていくという展開で、なかなか意表をつく。

    主人公は香港警察の伝説の刑事『クアン』。
    彼を主人公として彼が携わった6つ事件を解決していくというものだ。

    ちなみに、この本の題名『13.67』ってなんなんだろうと思っていたのだが、読み進めていってやっと分かった。
       「13」は「2013年」
       「67」は「1967年」
    を意味している

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    2020年10月04日
  • 13・67 下

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    陳浩基『13・67 下』文春文庫。

    各種ミステリーランキングで上位に輝いた珍しい華文ミステリー。

    香港警察の伝説の刑事クワンを主人公にした連作短編集。上下巻に全6編が収録されている。2013年を舞台にした上巻の最初の短編でクワンの警察人生最後の仕事が描かれるが、その後1967年まで順に時代を遡るという特殊な構成の物語。香港の歴史を背景にクワンが解決した数々の事件が描かれる。

    英国の植民地時代から中国への返還という特異な歴史に翻弄された香港は、1960年代の反英の嵐が吹き荒れる時代から、少しずつ中国とは異なる強固な柱を造り続けて来たように見える。中国に返還された今となっては、この強固な柱を

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    2020年09月18日
  • 13・67 上

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    陳浩基『13・67 上』文春文庫。

    各種ミステリーランキングで上位に輝いた珍しい華文ミステリー。

    香港警察の伝説の刑事クワンを主人公にした連作短編集。上下巻に全6編が収録され、2013年から1967年まで順に時代を遡って香港の激動の時代とクワンの警察官人生とが描かれる。

    時系列を逆転させ、終わりから始まる物語というアイディアはなかなか面白い。しかし、最初の1編の『黒と白のあいだの真実』が余りにも衝撃的で、他の2編も面白いのに、やや上の空という感じだった。

    『黒と白のあいだの真実』。これは見事。最近ではなかなかお目にかからないレベルのミステリー短編の傑作だ。2013年が舞台。末期の肝臓癌

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    2020年09月16日
  • ディオゲネス変奏曲

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    『見えないX』が面白かった。ジャイアンや毛利小五郎、倖田來未が出てきて、日本の作品や人物のオマージュになっていて、日本愛が節々に感じられる。

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    2020年08月31日
  • 世界を売った男

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    香港の作家なので、とっつきにくいところがあるかなと思いきや 全くそんなことないばかりか、好みのタイプの小説だった。香港の街の情景が目に浮かぶ。これ読んだ勢いで、即「13•67」を入手。
    初 陳浩基。 

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    2020年07月11日
  • 世界を売った男

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    「13・67」を書いた陳浩基のデビュー作。
    香港を舞台にした刑事物ミステリー。
    主人公が6年間の記憶をなくした状況で物語がスタートする。いきなり話に引き込まれる。

    いろんな伏線を回収すべく物語が展開していき、最後は無事にハッピーエンド?に落ち着く。
    主人公の記憶喪失、アイデンティティの喪失など今までにないミステリーの設定(少なくとも自分にとっては初めてだった)や心理学的なPTSDの科学的根拠を踏まえた行動理由など、いろいろ詰め込んであって面白かった。
    いろいろ無理筋な感じもあるけど、概ね納得できる内容で読後感も爽やか。
    ただ、ヒロインである女性雑誌記者の魅力がちょっと足りないかなと思った。

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    2019年06月30日
  • 世界を売った男

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    ネタバレ

    以前読んだ傑作ミステリー「13・67」を書いた陳浩基氏のデビュー作ということで読んでみた。

    この方の作品は香港を舞台にしたものが多いが、本作も例に違わず香港が舞台。

    朝車の中で頭痛と共に目覚めると6年間の記憶を失っていた警察官が主人公。
    先週に起きた殺人事件は解決済みだし、町並みは変わってしまっているしで混乱した状態から物語が始まる。
    6年前の殺人事件の取材をしたいという雑誌記者の女性と取材を共にしていくなかで、事件の真相に気づいていく
    というストーリー。

    主人公が6年間の記憶喪失という設定も珍しく、調査を続けていく中で、主人公自信のアイデンティティーが明らかになっていくくだりは読んでて

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    2019年06月30日
  • 世界を売った男

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    6年分の記憶を失った主人公の刑事が当時追っていた、現在ではすでに解決済みの事件の真相を再び追う。展開はわかりやすく、しかし山あり謎ありでグイグイと読み進めされられた。ラストはまんまとやられた。最初は主人公が真犯人の閻…と思っていたけど、読んでいくうちに閻は別にいるな…と騙され…、結局閻なんだけど、犯人ではなく、と。 まるで映画を見ているような展開でとても良かった。 最後の、映画の公開で「おつかれさま」という女性…そういうこと、と最初から繋がる最後、綺麗だった。 別の作品も読んでみたい。

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    2022年01月16日
  • 世界を売った男

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    五章あたりでなんとなくという予感があったもののその通りだった場合、ついついしたり顔をしてしまう。だがこの作品はその上に別の伏線が張ってあり騙された! と素直に感心してしまう。
    映像化でさらに化ける作品でしょうね。
    タイトルの謎も作中で解答はあるものの、作品の内容とあまり関係ないような、でも由来を読めばなるほどと思うがやっぱりサブタイトルでも良いんじゃないの? と首を傾げたことだけは伝えたい。

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    2019年02月28日
  • ディオゲネス変奏曲

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    香港の作家、陳浩基の自選短篇集
    ジャンル固定ではなく横断しているので記載する
    各話を◎◯□△☓の順でなんとなく。

    1「藍を見つめる藍」(ミステリ)□
    藍(らん)は仕事が出来る真面目な男という評価だった。しかし彼には人には言えない趣味があった。1人の女性のブログを熱心に見ること、そしてアンダーグラウンドサイト内を閲覧することが趣味であった

    ・大事な部分が読者にはアンフェア過ぎるので僕の価値観だとミステリとしてはまったく評価出来ない。でも読み物としては大変面白かった。そういう物なのだと思う


    2「サンタクロース殺し」(掌編)□
    クリスマスの日、ホームレス達が集まって暖を取っていた。そこで1人

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    2026年04月27日
  • ディオゲネス変奏曲

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    なんで読もうと思ったか、きっかけは忘れてしまったけれどミステリーだったりサスペンスだったり多様なストーリーが楽しめた。中国版スティーブンキングみたい。個人的には見えないXがオチも含めて好き。

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    2025年09月07日
  • ディオゲネス変奏曲

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    短編集はあまり刺さることがないが、これは面白かった。
    「時は金なり」の時間については若さがあると売ることにも抵抗が少ないのかもしれないが、貴重だと気づくのは後半なのだろう。
    「悪魔団殺人事件」のジャガイモをマッシュポテトにするところは面白かった。こういうユーモアは好き。

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    2025年08月31日
  • 網内人

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    ネタバレ

    果たさなかった復讐の果て、死んだ妹の「本当の姿」に出会う姉の物語。ギリシャ神話の復讐神ネメシスの名を冠する、復讐代行ハッカー「アニエ」が、とにかくかっこよかった。

    現代の香港、広州から香港への移民三世にあたる「アイ」は、相次いで父と母を失い、妹の「シウマン」と二人、公営住宅で暮らしていた。しかし、妹のシウマンは、地下鉄での痴漢被害がきっかけとなったネット掲示板への書き込みにより、自殺してしまう。妹を死に追いやったネット虐めの犯人を見つけ出すため、「アイ」は、裏稼業の探偵ハッカー「アニエ」に、犯人の捜索を依頼する。

    いわゆる義賊モノで、「アニエ」が、その犯罪を暴き、復讐という私刑の形で罰を与

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    2024年09月24日
  • ディオゲネス変奏曲

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    これは楽しい短編集。ミステリー、SF、ホラー、ドタバタ、何でもあり。
    一話一話が短いけど切れ味鋭くて秀逸。
    独立したお話たちなので、スキマ時間にちょっとずつ読み進めるのも良さそう。

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    2024年04月07日
  • 13・67 下

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    上巻からどんどん時代を遡っていく。それによって香港を取り巻く環境がどれだけ複雑なのか、警察官の立ち位置がどう変化していったのか、わかってきたところで、最後の章。いやーまいったこれまた上巻から読み返さないとならない。めちゃくちゃ面白かった!

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    2023年08月06日
  • 世界を売った男

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    恩田陸さんのエッセイ集で知り読んでみた。
    舞台が台湾なので地名や街の構造がわからないのだけど、Googleマップで調べながら読み進めたりしてたのしい。
    すべてがわかったときに脳みその情報が上書きされて認識していたなにもかもが一瞬で変わるのがいい。

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    2023年03月20日
  • 世界を売った男

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     最後の最後で駆け上がり急展開を迎え、誰が誰だか嘘をついているのか本当なのか混乱しながら読み終えました。最後の1行がわからず終えてしまったので他の方のレビューをみながら再読しようと思います。
     個人的には13・67より断然面白かったです。

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    2023年02月02日
  • おはしさま 連鎖する怪談

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    ネタバレ

    三津田さんの新作と聞いてみたら、まさかの海外の作家とのリレー小説。
    翻訳本が苦手だったのでかなり読むのに苦労しましたが、第四章で話の構造が分かり始めてからはスラスラ読めるようになりました。読んでいるときは第五章の展開が好きになれませんでしたが、あとがきを読んでリレー小説で苦労したことが分かると好きになれました。

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    2022年08月07日
  • おはしさま 連鎖する怪談

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    三津田信三先生のTwitterで知る。
    サイン本は買えなかった!

    これがきっかけで台湾、香港の翻訳小説を初めて読んだ。宗教や土俗的なところは似ているところが多く、想像しやすい。歴史や名前が出てくるところは新鮮だけど。

    和製のじっとり忍び寄る怖い話、人の感情を繊細に描写して人間ドラマも楽しめる話、サスペンス、ミステリーの要素があって誰が黒幕かとハラハラする話、神様がしっかり登場する冒険劇のような話と、色んな要素を楽しめる。箸をキーワードにしたリレー小説で、前の小説を読んで次の作者が書くので少しずつつなぎ合わさっていくワクワクもある。

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    2022年01月16日
  • 世界を売った男

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    こういう構造のミステリーと文章の相性がとても良くて引き込まれているうちになんとなくの結末まで予想しはじめるがそれ以上のところに決着がついて大満足。

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    2021年11月28日