陳浩基のレビュー一覧

  • 世界を売った男

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    恩田陸のエッセイで、気になって読んでみた。記憶を失うって、全く想像つかないが、不安でしょうがないだろう。世界が変わった感じ。それが冒頭でよく描かれている。
    6年間の記憶を失った顛末、そして事件の真犯人を考えながら注意深く読んだ。
    もう一つうわてだった。

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    2025年03月30日
  • 網内人

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    終盤の謎解き、というか真相の説明がなんだか冗長で、驚きもなく、なんだかなーといった感じ。地の文の視点が、章を変えることもなく変わるので少し読みづらかった。

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    2024年03月04日
  • 網内人

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    「自己犠牲を理由とした自殺(自死)」がもたらすものは……。

    「私はみんなには不要なんだ…」「私が死んだ方がみんなのためになる…」
    湊かなえや辻村深月の“本”によく出てくるタイプで、他人から見て自分はどう見えるかばかり意識していること、これは究極のジコチュウ、「他人を思いやる」ことの勘違い。

    この物語では、バットマンのようなダークヒーローが香港の社会問題とITの闇を闇の中で成敗していく。珍しくはないが、描かれた謎解きや登場人物の心理解説、伏線の構成には驚くばかりで、作者がただものではないことはよく分かる。
    ただ…
    法律や公序など無視して次々IT技術や最新機器を駆使して謎を暴き、復讐する姿に、

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    2021年11月17日
  • 網内人

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    どんでんどんでん返しあり。
    記述が詳細で本が分厚くなった。ヒーロー像としてはありきたりではあるのだが。
    舞台となる香港が中共によって変わってしまったのでシリーズ展開はどうなるのやら。

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    2021年07月25日
  • 世界を売った男

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    ネタバレ

     2年程前にYahoo!ニュースで紹介されており、気になって購入しました。再読して改めて感じましたが、一言で言うと、いやあすごいミステリ小説だ、と思います。特に後半の展開には驚きっぱなしでした。まるで映画を見ているかのよう。

     刑事の許友一は朝起きるて、気づくとなぜか記憶がない。署に戻ると丁度自分に来客で、6年前にすでに解決したはずの事件について記者の盧沁宜が取材したいという。。。なぜ記憶がないのか、そしてそもそもその事件の真相とは・・・!?あとはご自身でご確認ください笑

     今回の小説のテーマの一つが記憶、です。記憶というのはかなり重要なアイデンティティだと思います。名前や所属団体にアイデ

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    2021年06月05日
  • 網内人

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    ネタバレ

    ネット上で中傷され、自殺した妹。
    姉とハッカーでもある探偵が、その中傷者を追い詰めていく。
    事件自体、家庭環境も含め、暗いが、徐々に犯人に迫っていくのは面白かった。
    シリーズ化の予定とのことで次回作に期待。

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    2021年04月12日
  • 世界を売った男

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    同作家の大ヒット作、''13・67''よりは読み易さと楽しめる小説でしたが、最後の最後でこんな展開あり? みたいに思う。動機は、どうであれ二重人格でしたってなると何でも出来るし推理の仕様が無い。面白い内容には間違い無いです。

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    2021年03月28日
  • 13・67 下

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    第一章の安楽椅子探偵モノから一転、最後に香港映画ばりのカースタント、バイクアクションまで飛び出すとは想像し得なかった。終盤に来て、今作の肝は香港警察が社会変革と共に歩んだ歴史であることを再認識させられる。最終章ではクアンが正義の執行者となった理由が判明し、著者は民衆の為に警察が如何なる存在であるべきかを説く。クアンの生き様は香港史と共に『借りた時間に』というサブタイトルに集約されているかのよう。ロジックにどっぷり浸かった濃密な読書時間だったが、出来ればフロアの見取り図や大縮尺の地図を掲載して欲しかった…。

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    2020年12月11日
  • 13・67 上

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    香港への渡航経験はないので、一度訪れた台湾の風景を思い浮かべながら読む。情報量の多さと慣れない人名、地名に読み難さを感じるものの、論理的でトリッキーなミステリーに圧倒される。パズラー小説的な強引さも顔を覗かせるが、その手のジャンルが苦手な私でも楽しめたのは警察小説という作品形態と香港の情景が醸す映画的な雰囲気の賜物だろうか。硬質な作風は横山秀夫さんの県警シリーズを彷彿とさせるが、下巻の帯コメントが正にご本人とは。何より現代から過去へと遡る構成が実に良い。最終的な着地点は香港史と如何にリンクするのだろうか?

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    2020年12月11日
  • 13・67 上

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    最初の話が、やや特殊だったため
    二話目三話目と小粒に感じてしまい、私には合わなかった。
    久しぶりに「なんで読んでるんだっけ?」
    と、話が頭に入ってこない現象に悩まされる。
    短編で、話毎に年代が遡り、主要人物が若返っていくのはわかるが、まだ必要性が見えてきてない。事件の合間に出てくる点がつながってきていない。

    うーん。下巻に行くか考え中

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    2020年12月07日
  • 網内人

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    ネタバレ

    2015年のリアルな香港。
    果たして続編はあるのか、あるとしたらこの魅力的な都市がどんな姿で描かれるのか、それはリアルかはたまた。

    傑作『13・67』の作者の新刊。
    怒涛の伏線回収は胸がすくが、そこまでの我慢が長い。
    書きすぎかと思うくらいの心理描写で、わかりやすい。

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    2020年10月15日
  • ディオゲネス変奏曲

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    同じ作者の13.67が話題だったので読んでみたところ、びっくりするくらい面白かったのでこれも読むしかないと思い手に取ってみた。
    純粋なミステリーにとどまらずSF要素を取り入れた話もいくつかあり、作者の志向が垣間見れ興味深かった。収録作の中では「見えないX」、「作家デビュー殺人事件」、「カーラ星第九号事件」が気に入った。習作などもあり全てが傑作!とは必ずしも言えないが、13.67が気に入ったなら読んで損ではないと思う。

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    2020年10月03日
  • 世界を売った男

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    内容(「BOOK」データベースより)
    六年間の記憶が一夜にして消えた。刑事である自分に一体何が起こったのか?昨日まで追っていた事件は解決済み。納得できず香港の喧騒の中を駆ける男の前に、驚愕の真相が。第二回島田荘司推理小説賞受賞作。「13・67」でミステリ界を席巻した著者の、これが衝撃の長編デビュー作。アジアの鬼才、ここに現る!

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    2020年06月19日
  • ディオゲネス変奏曲

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    藍を見つめる藍★★★★
    サンタクロース殺し★★★
    頭頂★★
    時は金なり★★
    習作 一★
    作家デビュー殺人事件★★★
    沈黙は必要だ★★
    今年の大晦日は、ひときわ寒かった★
    カーラ星第九号事件★★
    いとしのエリー★★
    習作 二★
    珈琲と煙草★
    姉妹★
    悪魔団殺(怪)人事件★★
    霊視★
    習作 三★
    見えないX★★★★★

    王道かつトリッキーな本格推理小説集だと思って読んでみたら、ホラーやSF、幻想小説。また、ミステリの中でもメタミステリや、ややバカミス的な味わいの作品が多かったです。
    本格を期待して読んだ感想として、個人的に一番面白かったのは、ラストの「見えないX」でした。

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    2020年05月25日
  • ディオゲネス変奏曲

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    内容(「BOOK」データベースより)

    今、新たな潮流として注目を浴びている華文(中国語)ミステリ。その第一人者・陳浩基が持てる才能を遺憾なく発揮したのが、この自選短篇集である。大学生たちが講義室にまぎれこんだ謎の人物「X」の正体を暴くために推理を競い合う本格ミステリ「見えないX」、台湾推理作家協会賞最終候補作となった衝撃のサスペンス「藍を見つめる藍」、密室殺人を扱った「作家デビュー殺人事件」、時間を売買できる世界を描いた異色作「時は金なり」など、奇想と仕掛けに満ちた驚愕の17篇を収録。著者デビュー10周年記念作品。

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    2020年02月28日
  • ディオゲネス変奏曲

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    ネタバレ

    「13・67」の作者による短編集。
    いろいろなジャンルに富んでいて、面白いものもあった。
    全体的に(特にSF的なもの)は星新一を思い出した。

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    2019年11月07日
  • ディオゲネス変奏曲

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    自薦短編集で17の作品が収録。
    ミステリ、サスペンス、SF、脱力系とバラエティに富んだ内容で、著者のさまざまな面を見ることができて面白かった。
    ベストは「藍を見つめる藍」と「見えないX」。フェアネスとミスディレクションが素晴らしい。
    『13・67』も傑作だったし、この作者はやはり好きかも。これからも楽しみである。

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    2019年05月30日
  • 世界を売った男

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    デヴィッド・ボウイの同名曲がモチーフの華文ミステリー。華文翻訳初体験だが、北欧ミステリーに比べ断然馴染み易い文体なのは、やはり原文との言語的相違が少ないからかと思ったり。本編はクールなトーンでサクサク進み、主人公と相棒役が香港の街を練り歩く描写には紀行小説の趣きも。記憶喪失の真相が明かされる中盤以降は緊張感が薄まり、肝心の終盤は盛り上がりに欠けたが、伏線回収を含め、トータルでは綺麗にまとまって好印象。香港映画をノベライズした雰囲気と表せば割としっくりくるかも。話題作となった「13.67」も読むのが楽しみ。

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    2018年11月16日