木犀あこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこれは面白かった!
怖さもちゃんとあって、なおかつ、ずっと引き込まれるストーリー。
ダレることなく駆け抜けました。
約300ページというボリューム感もちょうど良かったです。
特筆したいのは、紫織さんの死生観というか思想というかなんというのか分かりませんが、それが良かったです。
具体的に言うと、「善人も悪人も死んだら即成仏する。だから悪霊は存在しない。呪いなどの類は、生きている時の負の念、感情が残っていて、それに触れた者に悪影響を与えているだけ」という考え方です。
実はこれ、私の考えと100%合致しているんです。だから痺れました!
地縛霊は、場所に対する激しい念、感情が強く残っている状態。だから、霊そのものはその場所にいないんです。
生き霊は、生きている人の激しい念、感情が作用している状態。これも、霊そのものは存在しない。
という感じに考えています。
自分の考えを代弁してくれているような感覚になり、すごく嬉しかったです。
あと、登場人物の思考と私の思考が合致しているのも良かったです。
これってあれと繋がってんじゃないの?って私が気づいたらすぐに登場人物がその話をしてくれるのが心地よかったです。
よくあるのが、明確にあの件と繋がってるじゃんっていうのが分かっているのに、登場人物たちは全然気づいてなくて、後々になってから「実はあれとあれが繋がっているんだよ(ドヤ顔」っていうやつ。これ、個人的に冷めるんですよね。それが本作には無くて、すごく読み心地がよかったです。
あと、登場人物の言葉遣いの使い分けが絶妙でした。台詞の前後に誰がそれを言ったのかが書かれていなくても、言葉遣いで誰が言ったのかが分かるんです。
最後の方で、百々果の口調がたこつぼと一緒になるところとか最高でした。
口調がキャラクターごとに違うから、脳内で台詞が再生される時、声色もイメージできちゃうんですよね。あと、話すスピードとか。
素晴らしいテクニックだと感心しました。
ということで、ここまでベタ褒めしてきたわけなんですが、なんか本作ってまだまだ続きが書けそうな感じですよね。
登場人物も魅力的だし、しず子は生きてるし。
続編出て欲しいなー、シリーズ化して欲しいなーと思っています。 -
Posted by ブクログ
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読んでいる途中でも哲学的だと思っていたし、読み終わっても思う。これは存在意義というか、生きていること自体を否定された少女たちの叫びみたいな物語だ。オトナのエゴで存在を否定され呪物そのものになってしまった少女の、どこにも行けないどこにも繋がらない独りぼっちだったのが、世界に拡散される呪いとしてSNSに写真が載せられてしまう。その写真をみた主人公の百々果もまた存在感を否定されてきたような少女でそこに悪意のない呪いが絡んでいく。深く考え出したら難しくて登場人物は少ないのにぐるぐる目眩みたいな作品で好みだった。時間をおいてまた読み返したい。
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Posted by ブクログ
ネタバレ
子供向けながらも、大人でも面白いということと、好きな作家が何人か書いていたので読んでみた。面白かった。特に最後の恩田陸のはすごかった…。
「象の眠る山」田中啓文
象眠山(ぞうみんやま)というのが出てくるので、象?ガネーシャ?と連想させておいて、正体は昆虫。最後のオチも、もしかしたら寄生されたかも、というもの。
それでも、UMA的な存在や、横道という解説キャラが出てくるので面白かった。横道が解説して助けてくれる、便利すぎるキャラ。
「とりかえっこ」木犀あこ
人頭(じんとう)という怪異。出現条件がピンポイントすぎる。何か元ネタがあるのか?50.65センチというのは人の肩幅?何から来てるんだ?
頭が喋ると思われていたが、頭を探しているという、いわば乗っ取り型。「盗まれた町」みたいな恐怖。
デュラララ!!を通っているので、デュラハンみたいだなと思った。
「誕生日のお祝い」田中哲弥
不条理世界というか、不思議な世界というか。ダメなこと(クスノキの畑でとれたニンジンをウサギに食べさせたこと)やって許してもらおうと魚を持ってきたけど、腐ってたから、許してもらえなくて牛になっちゃった、という話。
世界観はまあまあ好き。
でも誕生日と謝罪の詫びがよくわからない。プレゼントが詫びの品に変わったわけだが、そこらへんは読者にミスリードさせようと?
「おぼえているかい?」黒木あるじ
忘れられたものの恨みの話。主人公が約束をすっぽかされて怒っている分、怪異の怒りも想像しやすくなってて良いけど、代償がデカすぎる。
「能面男」恒川光太郎
結局能面が主体?
主人公が準備した武器が彫刻刀でガチすぎる。能面を作る時に使う道具だから作者は彫刻刀をチョイスしたのかな。
父親は交通事故で死んでいるらしいが、父親像がよくわからないので、遺族の悲しみで地縛霊と能面が重なったのか、生前ひどい父親だったから能面に見出されて彷徨うことになったのか。
どういうことだ?
悪霊とかオカルト抜きで、みんなに怖がられた犯人が実は父親だったという衝撃の話だったのかな。これで実は死んでたから良かったものの、生きていたら犯罪者で、これからは加害者家族として生きねばいけない、という怖さ。そっちのほうな気がした。
能面は社会的なペルソナ(仮面)ってことか?犯罪者にも家族がいて、仮面を取れば父親。
作中では犯罪者としての仮面を母親が踏んで壊したので、父親の罪は明るみになり成仏。現実的に考えると握りつぶした展開も有り得る、という話かな。
「爪に関するいやな話」牧野修
怖い話好きが怪異になっちゃって語っているわけだけど、爪の垢を煎じて飲む、から来てる?自分みたいになっちゃダメだよという教訓話。
「骨もよう」篠たまき
トイレの花子さんみたいなゆきちゃん。
警告のための名付けを、地価が下がるからと名前を変えて、危険な場所はろくに整備もしないで放置。故に子供が亡くなった、という話だな。社会的だ。
「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸
鬼の描写があるけど、普通に変質者なんだろうな。
ホラーのていで、これを読む子に警告しているようで面白い。
「六年一組の学級日誌」恩田陸
タイトルで那須正幹の「六年目のクラス会」を連想したけど、内容は「The End of the World」のほうだった。
学級日誌というていで、世界がわかる話。面白い。小松左京「お召し」にも近い。
これまでのアンソロ作品は子供向けで子供が主人公なので、漢字や言い回しが平易だったが、この作品は学級日誌で子供が書いた文章を読むスタイル。
面白いのが、学力が低下していることがうかがえること。言い間違いなどのミスはないけど、6年生なら書けるだろうなという漢字が書けてないこと。
天気の記録も飛び飛びで、後半は署名もなく、句読点の。も書かれていない。
そういう書式になっているのが面白い。
内容もめちゃくちゃ面白い。
悲惨な話しか無い。しっかり読者に伝わるように書かれているのも面白い。
最後に、生理が来た時の話が書かれており、普通は家で祝うものが、この世界では町中に知られて町長から祝われるという未来になっていて、めちゃくちゃゾッとして面白かった。御赤飯で祝うこと自体、今はやめておこうとなっているのに。
「最終兵器彼女」みたいな世界になってるんだなあと感じる。
本を燃やすくだりも良かった。本が好きな子がこういう本を読むので、それを燃やさないといけない辛さを感じられるし、怖い話目当てで本自体はあんまりな子でも、本を燃やすことの悲しさが伝わってくる。良い場面だ。
日付について、5月から始まって12月に終わるけど、5月はWW2でドイツが負けた月で、12月は日本が太平洋戦争を始めた時。それに合わせたのかな?と考えた。日にちは違うけれど。
半年で核が落ちるところまで行くのか。
・地名について
主人公達が住んでる港町は「S田」。おそらく山形県酒田市。新潟とも近い。
避難先として挙げられている「Sじょう」は山形県新庄市、「O沢」は山形県尾花沢市だと思う。内陸部の山間部に逃げてく感じ。
グーグルの経路で移動時間を調べた。
酒田市から新庄市まで車で1時間。歩きで12時間半。
新庄市から尾花沢市まで車で30分。歩きで5時間くらい。
電気もガソリンも使えないだろうから、歩いて移動したんだろうな。
作中の描写から、50代以上の年寄と20才以下の女性、子供が避難しようとしてたのかな?他の大人もいるだろうけど。
・作中のキャラ
柴山君。6年生男子。体格が良かったのでシェルター作りの工事に行って事故に遭う。
柴山君の祖母。小学校の校長をやっていた。デジタル教科書世代。
柴山君の父親。エンジニアで海底ケーブルの修理に行ってて1年は帰ってきていない。
→既に死亡?戦争は1年以上前からやっている模様。
柴山君の母親の描写は無いので故人の可能性。
秋本さん。6年生女子。最後まで日誌を書く。
秋本さんの父親。医者でずっと病院にいる。最後は治る見込みの無い患者を薬で安楽死させていった模様。
→秋本さんが避難を嫌がったのは、おじさんと一緒の部屋は嫌だから=父親死亡?亡くなったとしたら、病院が閉鎖されて、患者(祖母)を死なせたことで?
秋本さんの母親。秋本さんを産んでから何度も流産してから弟を産んだので、弟のほうを可愛がっている、と秋本さんに思われている。
インフルエンザが治らず死亡。
秋本さんの弟。病弱。母親と一緒に死亡。
秋本さんの父方の祖母。おじさんに殴られ柱に頭をぶつけ血を流して入院。
→病院が閉鎖された後の描写がないので、おそらく死亡。
秋本さんは母と弟が死に、頭を怪我した祖母は父によって死なされ、父も死亡。残ったのがおじさんだけになったので、避難しなかったと思われる。
秋本さんのおじさん。秋田県から疎開。若い時に肺を患ったがタバコは吸うし酒も飲む怠け者で暴力的。
秋本さんに手を出そうとした描写もある。
→労働力に駆り出されないのはやっぱ肺の影響か、医師である秋本さんの父親の診断書によってとか?
描写的に、戦時中、身体が弱くて徴兵されなかった人間というポジションだろうな。
長沢先生。
秋本さんが憧れているので、たぶん女性。ゲームが得意だったらしい。
たぶん、この本を読む今の子供達が大人になったのが長沢先生、みたいな想定だと思う。
加藤有紀絵ちゃん。
秋本さんのすぐ近くで寝ていた子。酸欠で死亡。
→この子だけフルネーム。それだけ親しかった?
疎開で3年生以下はいなくなっていたのと、6年生は2人だけなので、4年生か5年生だと思う。
加藤有紀絵が亡くなって、秋本さんは叱られると思ったが叱られなかった。
→実際、秋本さんに責任は無いけれど、叱られないということは、この子には親もなく、また人が減って食料が浮くので、それもあって叱られなかった?
叱られる心配ばかりで人が死んで悲しい気持ちが摩耗していることも表現してるのかな〜と後から思った。
改めて読むと、シェルター作りで、めぼしい労働力を失ったのが痛いな…。助けに行くことも出来ないし、シェルターも作れない。逃げるにもどこへ?となる。
環境汚染や気候変動、物資の不足も描かれていて面白かった。
夢も希望もあったのになあ。
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Posted by ブクログ
美食といわれるものに、本当に美食があるのだろうか?
歌舞伎町にある「美食亭グストー」をおとづれた大学生の一条刀馬は、グストーの三十三代目の料理長、荒神羊一にはめられて地下の特別室「怪食亭グストー」で下働きをすることになる。
「怪食亭グストー」では、訪れる客のオーダーに応じた、一風変わった、しかし完璧な技術で調理される美食の数々が提供される。オーダーメイド料理を作る。荒神羊一は、客を罠にかけ、異様な体験をさせることに喜びを覚えているのだ。
大学生の一条刀馬は、底知れない飢えを抱え、世界中の珍しい食材を求めて食べ歩く「食魔」であり、その体験をグロテスクなゲテモノ料理を紹介し、ブログに書いて広告収入を得ていた。刺激的で、魅力的で、これまで食ったことのない料理を探す怪食ハンターだった。
彼はネットで知り合った男から渡された偽造チケットで「怪食亭グストー」を訪れるが、料理長・荒神羊一に一条刀馬は、その「命を投げ出した食材と料理人の血肉をエサにする下品なやり方」を即座に見抜かれる。
絶望のパスタ(スパゲティ・ウィズ・ミートボール)は、 多めの脂で香ばしく焼かれた大ぶりのミートボール、鮮やかな赤のトマトソース、パルメザンチーズの白とパセリの緑が映える、完璧なアルデンテのパスタ。隠し味として、日本国内の市場ではまず手に入らないナツメグの仲間「ニクズクモドキ」が大量に使用されている。これは少量なら肉の臭み消しになるが、大量摂取すると頭痛、吐き気、めまい、喉の渇き、そして強烈な不安感(バッド・トリップ)を引き起こす、文字通り「最悪の気分が待っている絶望のパスタ」だ。。
荒神は刀馬に「絶望のパスタ」を喰わせて合法すれすれの毒(ニクズクモドキの中毒症状)による猛烈なバッド・トリップを味わわせ、前の男の食い逃げ分とパスタ代を合わせた「313万5799円」の支払いを要求。払えない刀馬は、地下の厨房で下働き(雑用)として荒神に囲い込まれ、彼の狂気的な料理の世界に巻き込まれていくことになる。
一階のホールにある「美食亭グストー」で提供されるラムチョップの山 。強めのミディアムに焼き上げられた、焦げた肉の身ととろけるような脂肪を持つあばら骨付きの羊肉。客たちが豚のようにむさぼり食い、「吐くほどラムチョップを食った」というやましい記憶が頭と胃に焼き付くまでひたすら供され続けられる。満腹にするまで、貪るのだ。
第1話 一条刀馬がボーイとして対応した武藤家の「二年越しのサプライズ(復讐劇)」
ある日、地下の特別室に、53歳の父親の誕生日を祝うためとして、母親と娘(武藤綾)が「ちょっとしたサプライズ」を希望して予約を入れる。 父親の好物である中華や洋食の数々を豪快に平らげた後、メインディッシュとして、荒神が二年かけて取り寄せたという生牡蠣「ミカゲガキ」が父親の前に出される。父親がそれを食べると、口の中から次々と美しい天然真珠が転がり出る。
父親がはしゃぐ中、娘の綾は、かつて自分が家に連れてきた恋人・智哉のことを語り始める。 三重県飛魚出身の智哉に対し、父親は当時「いかにも田舎の子」「箸の持ち方がおかしい」「まともな店に行ったことがない」「その犬歯、親は歯の矯正をしてくれなかったのか、海外じゃ馬鹿にされるぞ」と、傲慢な態度で彼の育ちや容姿を徹底的に侮辱し、全否定した。父親はそれを「ちょっとした冗談、からかい」と言い訳しますが、智哉はその言葉に絶望し、故郷である飛魚の海に身を投げて自殺していた。
狂気に満ちた演出はここから最高潮に達する。荒神は怯える父親の肩を掴み、「食べなさい、あなたのために海から引きずり出された命だ」と最後の巨大な牡蠣を無理やり喉の奥へと押し込む。父親が激しく咳き込んで喉から吐き出したのは、ひときわ大きく歪な真珠に包まれた、人間の「犬歯のかけら」できた真珠だった。 智哉は生前、自分の体の一部(遺骨や装飾品など)を核にしてオーダーメイドの真珠を作る三重の養殖技術を荒神と共有し、二年がかりでこの「復讐の食卓」を完成させていた。
ネタバラシの後、実は自殺したという話すら嘘で、智哉は歯を抜いてまでこの復讐に協力しており、最後には綾の薬指に光る結婚指輪を見せつけて父親を精神的に完全に破壊する。自分のフィアンセを追い詰めた父親に、サプライズでびっくりさせ、苦しめる。料理長・荒神羊一は、そのような料理を提供して、悦にいっている。
第2話の客は、二井村安喜雄で、『奇妙奇天烈酒肴の摩訶不思議』という本を出している。二井村は、『天牛の腐肉』を探していた。それは、究極の熟成肉のことだった。天牛は、グラスフェッドの土佐の紅牛。それをキビヤックの手法で熟成させる。そして、二井村は、天牛の腐肉を食べたかったのかを料理長の荒神羊一が暴いていく。ビブリオ菌が悪さをする。
第3話 水曜まずいもの倶楽部。まずいものはなぜまずいのか?を追求する。前回は「近所のスーパーで売られていた惣菜シリーズ」だった。そして、まずいものとは、意外と難しいのだ。主宰は飯田浩司。なぜそれを始めたかったのかが、話の終わりの方で明らかになる。まずいものと言っても、ゲテモノは扱わない。地球上のいずれかの文化において、常識的に食されている料理。他の民族料理を否定しない。異なる文化を劣ったもの、理解できないものとして踏みつけてしまうような行為はしない。
日本で言えば、クサヤがあげられそうだ。シュールストレミングはスウェーデンなどで食べられている、ニシンを塩漬けにし発酵させた缶詰で、世界一臭いといわれる食べ物。やはり、出来合いの惣菜は美味しいとは言い難い。なぜなのか?はいまだにわからない。パプアニューギニアのサクサクという料理が出される。それは、単なる澱粉の味で、いかなる調味料も入っていない。結局、主宰者の飯田浩司が味覚障害で何を食べても美味しいと言えない状況であり、その原因があった。食のトラウマなんだね。
第4話 すっぽんは、与えた餌が味に映るといわれるということから始まる。エビを餌に与えたらエビの味がする。それが、人間だったら、すっぽんはどんな味になるのか?
荒神羊一の子供時代に家は貧しく、弟に料理を作っていたべさせていた。弟の要望で、グミを入れたカレーやサイダーで煮たラーメンを作ったりしていた。その生い立ちから、食によってみんなが豊かになってほしいと願うのが荒神羊一だった。料理の基本はそこにある。 -
Posted by ブクログ
人気作家の子ども向け怖い本ということで、期待して手に取る。うーん、表紙含めちょっと微妙かなぁ。文学的な力あるけど、子どもの中で評判になるような面白さではないような気がする…。むしろ、すきな作家いる大人の方にオススメかも。あと、怖い本が好きというより本格的な話の入口にたってる小学生向け。ルビは中学年以上レベル。
「象の眠る山」田中啓文
個人的にこれは好きかも。現代っ子で賢い横道も好きかも。怖いものの正体が本気で気持ち悪い。象っていう伝承ができるなにか。
「とりかえっこ」木犀あこ
60.65cmのすきまにひそむ怪異っていう設定自体なんか、嫌。こどもだと入れ替わり後を具体的に表現してくれた方が怖がりそう。
「誕生日のお祝い」田中哲弥
生きている物を持ってヒメカちゃんのお誕生日に行くショウタ。両親が止めない理由とか、ちょっと入り込みづらかった。雰囲気はかなり怖い。
「おぼえているかい?」黒木あるじ
絵本風になっていたら、低学年に読み聞かせしたい内容。誰が「おぼえているかい?」と問うのかがミソ。
「能面男」恒川光太郎
お面とか、人形とか、もう、出てくるだけで怖い一品。何で繰り返しこの地域に能面男出るのかわかりにくいけど、これは挿し絵が子どもにうけそう。
「爪に関するいやな話」牧野修
おばけより、ビンの爪怖い、てか、気持ち悪い。
「骨もよう」篠たまき
慰霊碑が建つような何かが起こった土地で、転校してきた子に起こったことは…。
「猫屋敷に気をつけて」我孫子武丸
飼っているネコのわらびがいなくなり、それを探していた妹が怪しいネコ屋敷に入って行って…。
このお話も、ネコがうまく活躍するところとか何が起こっているのかちゃんと想像できる内容が好きでした。
「六年一組の学級日誌」
幽霊ではなく。近未来に起こり得るかもしれないお話でした。