上西充子のレビュー一覧

  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    2018年7月20日。第196回国会の実質的な最終日に、それは
    行われた。内閣総理大臣であった安倍晋三に対し、野党は共同で
    内閣不信任案を提出し、野党第一党であった立憲民主党代表・枝野
    幸男による不信任案決議の趣旨説明演説である。

    記録が残る1972年以降、衆院最長記録となった2時間43分の演説を
    文字として起こしたのが本書である。

    私は当時、動画サイトで全部見たのだが、こうして文字に起こされた
    ものを読むと、改めてその巧みさに驚かされる。

    本書冒頭の「刊行の理由」でも触れられているが、議会制民主主義
    とは何か、日本の議会制民主主義が安倍政権によりいかに破壊され
    たか、が過不足なく述べら

    0
    2020年09月24日
  • 国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み

    Posted by ブクログ

    《国会をみると何が見えるのか?》

    虚偽答弁
    ごまかし
    論点ずらし
    言い逃れ

    ニュースで編集されたものではなく
    流れでみることで
    見えてくるものです。

    解説付き動画をみることで「ご飯論法」に代表される不誠実さを知ることができるはずです。
    不誠実さを見つけるスキルを身につけるキッカケになる書籍です。

    不誠実さを許してはいけないと思いませんか?

    0
    2020年04月02日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    “「呪い」に縛られていると、自分でなんとかしなくてはいけないと思い込まされ、できない自分の姿は、見せてはいけないのだと思い込まされる。そうやって問題を閉じてしまう。そうではなく、問題を「開く」こと、ひとりではできないことは「できない」と言い、適切な助けを求めることこそが大切なのだ。自分の薄い“溜め”を補うためにはどうすればよいか、どこに助けを求めればよいか、というとらえかたが大切なのだ。”(p.177)


    “肯定的に認めるとは、その人の「今」を評価すること。期待をかけるとは、その人の「今」の「その先」を評価すること。”(p.201)

    0
    2020年02月28日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    「嫌なら辞めればいい」「選ばなければ仕事はある」「ダラダラ残業する人が残業代多くもらうって、不公平だよね」「デモで世の中は変わらない」「政治の話はしたくない」「◯◯を政治利用しないで」「野党は反対ばかり」「モリカケばかりで国会が進まない」「沖縄の経済は基地に依存している」「女性は権利ばかり主張するようになった」「恥をかくぞ」「決まっているものは変えられない」
    巻末の※「#呪いの言葉解き方」サイト(@tokikaroさんまとめ)より抜粋されたものをさらに抜粋した。サイトには、全国から集まった「解き方文例集」も同時に載っている。

    これらは「呪いの言葉」である。「いや、これは違うんじゃないか?」と

    0
    2020年02月16日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    読み始めは「ん?」でしたが
    読み進めていくうちに
    「なるほど」が
    少しづつ増していきました

    ただ
    TVは全く観ないので
    「ドラマ」の事例が多々でてくるのですが
    そういう「呪い」がでてくるモノなのだなぁ
    ぐらいしか わからず
    少し残念な気が…

    それでも
    「国会パプリックビューイング」に関するところは
    とても 興味深く
    読ませてもらえました
    逆にその辺りのことから
    TVの話題を推し量っていました

    総じて
    「今の日本」を考える
    一冊になりました

    0
    2020年01月17日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    傷つく言葉あるあると、それに対する正論。
    日本人は言い返さない。だから溜め込んで病んでしまう。
    こういう本が欲しかった。

    しかし、他人の心的エネルギーを奪うようなエナジーヴァンパイアからは人が離れて、そのうち発言の機会もなくなりそうなのだが、いまのSNSつながり強化社会では難しそうだ。
    やや個人的な事柄が多い。

    0
    2019年08月24日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    「行動派」へと変貌を遂げた研究者の道行がわかる。わが母校、一時期変な方向に行ってたけど、今は信頼できる総長のもと、大学らしい振る舞いをしていることがうれしい。

    0
    2019年07月05日
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    国会中継を見る機会が増え、質問とはちぐはぐな答弁を見るにつけ、政治家の劣化を感じていたが、まさに時宜を得た演説であり、緊急出版であることが理解できる。政党政治の良さが失われ、烏合の集に近い数の集団になったいま、自浄作用は期待できない。政治家を選択する側の情報解釈力、本質把握力が高まらない限り、低レベルでの政治屋によるゲームは続く。騙しやはぐらかしのない、本当の意味での政策論争の高まりを切望する。

    0
    2018年12月07日
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    もはや安倍政権の酷さをひとつひとつ確認したり、挙げ連ねれば、膨大な時間と労力がかかるし、精神衛生にも悪い。この枝野演説は、保守とは何かや、民主主義において多数決が使われる条件を丁寧に説明している点に読みどころがある。また、アベノミクスやカジノ法案の対案として自らの経済政策を提示している部分は、施政方針演説のようである。

    保守の概念は、フランス革命を契機に発生した政治概念。保守の本質は、人間とは不完全な存在であるという謙虚な人間観に基づき、今生きている私たちの判断だけでは間違えることがあるから、人類が長年にわたって積み重ねてきた歴史に謙虚に向き合い、その英知を活かしながら、一歩ずつ世の中をよく

    0
    2019年01月02日
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    この本の内容は議事録から追える内容ではある。しかし注釈が付されており、読みやすい内容となっている。
    もちろん野党の「あがき」であろう。しかし単なるフィリバスターに留まらず、今の与党の欠点を指摘し、かつ野党も提案を同時に行なっている。詭弁めいたところもあるが、痛快に「そうかもな」と思えるような内容になっている。
    彼は「私は保守」という。奈良時代に賭博禁止令が出されたことを引き合いに、「明治からしか考えない政治家」に疑問を呈する。考えてみれば、女性の天皇、武士は頻繁に改姓していたなど、今からすれば時代背景は異なれど、「日本の伝統」はそこにも見いだせる。
    また枝野代表の教養の高さ、論旨の明確さには驚

    0
    2018年09月25日
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    不信任案の趣旨説明にとどまらない内容盛りだくさん。与党審査とか野党の役割のあたり、多数決やシビリアンコントロールについての解説など、特に勉強になった。
    中継の音声も聞いたけれど、解説つきの文字起こしを読むことでようやくわかった部分は多い。

    0
    2018年08月25日
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    友人がおもしろいと貸してくれた

    これを原稿なしで語ったと聞き、枝野さんの博識ぶりにまず驚いた

    モリカケやその他の見せかけだけと取り繕った問題については知ることに対して嫌気がさしている自分もいたが、新しい情報もあり、また「保守」とは何か、理想の国会とはどうあるべきかとの考え方が興味深かった

    0
    2018年08月23日
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    議会制民主主義とは何か、法治国家とは何かという、国のあり方があまりにも軽んじられている状況にあって、まさに読むべき一冊。立憲は左だからイヤ、だけど安倍政治もなんかヘンだと思ってる人には、ぜひ読んで欲しい。別に立憲支持者とか関係なく、教科書的な意味で、モヤモヤ感がなくなると思う。ちなみに、枝野幸男こそ、まさにパークが言う保守ではないかしら。
    変な誤字があったので、星一つ減らしたけど、内容的には星五つ。

    0
    2018年08月21日
  • 緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」

    Posted by ブクログ

    相当前に買っていたものですが、今読み返してみました。2018年7月20日第196回国会で野党第一党立憲民主党枝野幸男さんの内閣不信任案を提出した趣旨説明の演説を書籍化したものです。国会の内容を確認するには、議事録を読めばいいのですが、なかなか読みにいくこともない中、書籍化されていたので手に取ったのだと思います。2時間43分という演説の長さが取り沙汰されますが、お話されている内容はわかりやすく、国会議員というより、私たち国民に語りかけているかの如くでした。
    いずれにしても、長期的視座で日本の未来を託している国会議員の方々です。与党も野党もそれぞれの立場でしっかり議論を尽くし、適正な舵取りをしてい

    0
    2025年11月22日
  • 言葉を手がかりに 見ること、伝えること、考えること

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    劇作家、演出家の永井愛さんと、労働などが専門の学者で国会パブリックビューイングの代表の上西充子さんの対談。

    予定されていたトークイベントがコロナで中止になったので本の中で対談することになって生まれた本。

    なので、コロナ下でのいろいろが話されていたり、

    街頭で国会を上映して見るという国会パブリックビューイングがどうやって生まれたか、

    そして、政治家の発言に注目して、いってみれば、どういう神経でそんな言葉が口から出ているのか、みたいな、そんなことを掘り下げています。

    政治家が国会や発表の場で放つ言葉の重み。

    それは、日常の会話との違いというだけではなく、

    社会一般の人が、業務上、所属

    0
    2025年03月08日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    相手を怯えさせ、萎縮させ、思考と行動を縛る「呪いの言葉」
    相手に力を与え力を引き出し、主体的な言動をうながす「灯火の言葉」
    みずからの身体から湧き出て、みずからの生き方を肯定する「湧き水の言葉」

    呪いの言葉の対処として、まず、相手の言葉を「呪いの言葉」と認識することが大事。相手が自分の思考や行動を縛ろうとしていることに。
    「そんな言葉であなたに縛られなければならない謂れはない」と思えれば対抗し、はね返す手立てを考えられる。
    その時、私達を支えるのが、誰かが自分に届けてくれた「灯火の言葉」であり、誰かがみずからに向けて発した言葉や私達自身から湧き出た「湧き水の言葉」だ。
    私は、「相手が理不尽な

    0
    2024年07月02日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    言葉によって、私たちの思考は、行動は、縛られもするし、支えられもする

    法政大学の教授
    国会パブリックビューイング代表

    エンパワーメント
    その人が持っている潜在的な力を発揮できるようにする

    肯定的に認めるとは、その人の今を評価すること
    期待をかけるとは、その人の今のその先を評価すること

    0
    2023年10月22日
  • 呪いの言葉の解きかた

    Posted by ブクログ

    自分でも気づかぬうちにかけられた呪いの言葉はたくさんあるのではないか。
    そうした気づきを与えてくれる本。

    0
    2023年03月01日
  • 政治と報道 報道不信の根源

    Posted by ブクログ

    政策の悪手や政治家の不祥事、私利私欲にまみれ民の生活に目を向けようとしない為政者は本来、有権者の代表であり、私たちが異議を唱えて抗うべき対象であるが、可視化されにくい本質は "有権者の無関心" である。興味がない。諦める。ノンポリをきめてカッコつける。これが我々の悪手となり、権力を握る為政者や利権に群がる企業家の思うツボとなる。ツボといっても霊感商法じゃないよ。

    0
    2022年12月25日
  • 日本を壊した安倍政権

    Posted by ブクログ

     安倍政権について記載されたネット記事のオムニバス版。
     当時まだ著書が出ていなかった鈴木エイト氏の共著ということもあって購入。
     まあ、以前からどちらかというと安倍政権には批判的だったので、ほぼ合点がいく内容ではあります。
     しかし、こういった本が扶桑社から出てるとはね。

    0
    2022年12月04日