上西充子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「嫌なら辞めればいい」というような自分を縛る言葉。問題があることに対処せずに、抗議した自分が悪いように意識させられる言葉、それらのおかしな点を突いてちゃんと戦いましょうという書籍。個人的にはっとしたのが、”ダンダリン 労働基準監督官”というドラマからの引用で主人公が部下からどうしたらそんなに強くなれるか尋ねられたとき、『私は強くなんかありません。強いて言うなら、人からどう見られるかを気にしていないだけです』のところ。どうしても女性は意見を述べるときに感情的だとか言われがちで、私もどのように話すか日々腐心している。でも、これこそが呪いの言葉の束縛だったと気づいた。なぜならこのように悩んで出した言
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Posted by ブクログ
大学教授である著者が労働、ジェンダー、政治のそれぞれにはびこる呪いの言葉についてその背景や呪縛からの解き方について解説した一冊。
漫画やドラマからの引用や自身のデモ活動の経験などをもとに残業問題や不当な扱いを受ける労働者と使用者の問題や政治などの不当な部分についてどのようにして呪いの言葉が生まれているのかという背景と交渉することや背負いすぎないことなどで呪いから解放するための手段を知ることができました。
また、著者が行うデモや国会パブリックビューイングなどの活動も呪いの言葉から解放するひとつとして学びを得ることができました。
また、他者から力を引き出す灯火の言葉や湧水の言葉も呪縛から解き放つ -
Posted by ブクログ
ネタバレ働き方、ジェンダー、政治などの言説でよく目にする呪いの言葉の解き方。ジェンダー意識が高くて、政治に関心を持つ女だと、よく言われてきた言葉が数々乗っててあーわかる〜ってなっていたし、そるらにどう対処していけばよいのかが書いてあって心は少し軽くなった。知り合いのスピーチが乗っていたり、呪いの言葉に対する灯火の言葉って表現が素敵だなって思ったりした。私も灯火のを投げかけられるような人になりたい。
以下読書メモ
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・職場の労働者のモデルは「ケアレス・マン」だと語る。「ケアレス・マン」とは、杉浦浩美が『働く女性とマタニティ・ハラスメント』(天月書店、二〇〇九年)のなかで使っている言葉