上西充子のレビュー一覧
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家人が購入して本棚にずっとあったのだが、もっと早くに読めばよかった!と思うくらいよき本。
答えのない問い、「どうして負けたんだ?」「私のどこがきにいらないの?」
何を答えても誤答になる問い。
「人が『答えにならない問い』を差し向けるのは、相手を『ここ』から逃げ出さないようにするため」
いきなりガツンと来た。
私もある。言われたことも、言ったことも。
そうかあ、相手を逃げ出さないようにさせる問いの形を取った言葉だったんだ。私もそういうつもりで確かに発したことがある…。
そういう言葉には問いの次数を上げて対処すること。
要するにメタ的に捉えるということ。
なるほど。
でもそれができない弱い相手に発 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「嫌なら辞めればいい」と言われたことがある。典型的な呪いの言葉。
「この仕事を選んだのは私、辞めずにいるのも私がそれを選んでいる、だから文句を言わずに働くしかない」本気でそう思っていた。
本当は働くものを追い詰めている側に問題があるのに、それには全く気づかなかった。まんまと相手の土俵に乗り、「文句」を言う自分の側に問題があるかのように相手が設定した思考の枠組みに縛られていた。
この本は、私自身の思考と行動が「呪いの言葉」に支配され、がんじがらめになっているにもかかわらず、そのことに全く気づいていないことに気づかせてくれた。ホント、自分のことながら呆れて笑えた。 -
Posted by ブクログ
twitterでの絶賛コメントを見て、これは読んどかんと、と思って早速購入。実際的な対応の不誠実さからして、誰が出鱈目を言ってるかは考えるまでもないんだけど、たとえここに挙げられたいくつかが事実とは違っているとしても、ほんのひとつが当て嵌まるだけで不信任に十分値う。それにしても、これだけのことをされて、何とも思わない政治家諸氏って、どうなってるんだろう?嘘と言い逃れで塗り固められた安倍のことを、過半数が依然支持しているという国会に、恐怖すら覚えるのが普通の感覚じゃないのか?自分が入手した本書が既に第三版で、興味を示している人が少なからずいるという事実はひとつの救い。でも結局、もともと安倍に危機
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購入済み
議会とは何か
法案だしました。議論は行わず提灯持ちが無駄な時間潰し。野党の質問には不誠実と時間つぶしと嘘答弁。もういい加減にしてほしいと切なる声がこの一冊。どっちもどっちじゃない。安倍内閣が酷いんだ。それをわかりやすく示している良著です。
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Posted by ブクログ
昨年の2月に『呪いの言葉の解きかた』の書評を書いた。さまざまな呪いの言葉がある中で、政治にまつわる言葉は厄介である(今気が付いたが、やっかいには「厄」が付いている)。「政治の話はしたくない」「◯◯を政治利用しないで」「野党は反対ばかり」‥‥。
私はそれらの「空気」を変えたいとずっと思って来た。けれども、なかなか変わらない。何故か。「安倍政権」が世論操作してきたのか?「マスゴミ」が悪いのか?「国民」が未熟だからか?それとも私が「勘違い」しているのか?
今年3月に上梓した本書は、その根源を一生懸命に探っている。上西充子さんは2018年に「ご飯論法」という言葉を流行らせた。安倍政権の不誠実な国会