エラリイ・クイーンのレビュー一覧

  • ダブル・ダブル

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    ネタバレ

    ライツヴィルものは初読でした。童謡殺人というには括りが少し弱い……けれど、背後にあるなにか得体の知れないものの存在を感じてしまいそうになる。

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    2014年01月05日
  • Yの悲劇

    Posted by 読むコレ

    Xのときもそうですが、我慢して我慢して、ある種修行のような前半の黙読を経て辿り着いた後半戦の勢いと言ったらなんでしょう、この作家の特徴なんでしょうか。。しかも最後の結末と言ったら!偉そうに予想していた結末を完全に覆されて、ただただ唖然とするばかりでした・・面白かったです。
    ただ、ここからはネタバレになりますが、このトリックはちょっとズルい気もしました。これを使えば、大抵の人は犯人をできてしまうでしょ。
    また、この展開なら、もっと「Y」が犯人と思わせるギミックが多くあっても良かったのでは?あれ、死んだはずなのに・・まさか・・?的な疑心が生まれたら、もっと面白かったような気がします。
    ・・ク

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    2013年12月21日
  • ダブル・ダブル

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    町の飲んだくれや大富豪が古い童謡の順番で死んでいくライツヴィルの町。偶然なのか誰かの意図なのか解らないままに進行していく事態に、エラリイが困惑し悩みながら関わっていく。

    読み終わってから色々考えてしまう。
    これ一回でしかできない物語だと思う。
    大きなくくりで見立てものとした場合、本作は奇妙な位置を占めるのでは?
    なんだか異様なものを感じる一作。

    物語としても二ヶ月以上にわたるスパンで描かれていて、あくまでも疑い続けるエラリイの姿が、異邦人である彼の孤独さをさらに浮き立たせる。

    「ライツヴィルでは人々の生活が流れ進んでいく。働き、酒を飲み、争い、和合し、そして死ぬ者もあれば結婚する者もある

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    2013年07月14日
  • 十日間の不思議

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    最後はさすがクイーンと唸ったが、殺人事件までの振りは長くてしんどかった。
    この時期のクイーンは、どこか宗教に傾倒した感がある。

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    2013年03月28日
  • 十日間の不思議

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    ネタバレ

    久方ぶりに手に取ったクイーン。ただ、少々読む順序を間違えてしまったらしく、ライツヴィルが始めて登場する『災厄の町』から読むべきだったのかもしれない。
     
     個人的には本作のエラリイよか、前期のエラリイのほうが魅力的に映る。
    私は、「悩む探偵」を魅力的ではないと思う、とは思わない。クリスティの生んだ名探偵ポアロも時に悩んだ(ことがあったように記憶するが)。

     ただ、本書のエラリイは少々行き過ぎた「悩み方」をしているのではないか。世間一般の話ではなく、探偵エラリイの話として。これは、本書を読んだ直後の感想であるから、私自身の考え方の転向もあろう。

     話としては面白かった。十戒については唐突でな

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    2012年12月22日
  • Yの悲劇

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    初読みエラリークイーン作品
    評価が高いのはわかるけど、探偵が終始白黒はっきりしてくれなくてイライラした
    意図的なんでしょうが、訳が問題なのかクイーンの文章が好みじゃないのか・・・

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    2012年05月04日
  • Xの悲劇

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    本格というのはこういうものかという感じで、ほほうと納得しながらも、翻訳のせいなのかわからないが、読みにくさもある。

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    2011年08月28日
  • ドルリイ・レーン最後の事件

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    これは最初から予想できたし根拠にも気付けた。難易度はかなり低いと思う。
    しかし、うーん、ある身体的特徴が犯人断定の決定的な要素になるわけだけど、これ実は論拠としては不十分なのである。というのも、真犯人と同じ身体的特徴と動機を持っている人なら誰でも犯人になり得るためだ。
    その辺の弱さが気になったが、しかし相変わらず読後の鮮やかさは見事で、さすがエラリークイーンと言ったところ。
    クイーンの小説って読後感が肝だと思う。

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    2011年07月11日
  • Zの悲劇

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    前作2つにくらべると平凡な感じがする。

    楽しめるが心に残る内容ではなかったし、驚きも少なかった。

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    2011年03月08日
  • クイーン検察局

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    クイーンはよく「パズル」と言われるが、小説と言うよりはクイズに近いように思われる。一度読んでオチがわかると、もうおもしろくもなんともない。が、そのわりに何度も手にとってしまうのが不思議。安心感か。

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    2010年09月30日
  • Xの悲劇

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    NYの混雑した市電の中で仲間と一緒に乗り込んだ株式仲買人が殺された。コルクにさした毒物をひたした無数の針により。警察は元シェイクスピア舞台俳優のドルリイ・レーンに捜査の助けを借り捜査をするが、第2第3の殺人が起こる。

    ちょっとばかし古めかしい感じはやっぱりするけど、確かにいわゆる「本格派」という感じではある。ドルリイ・レーンが最初から犯人がわかってるくせして言わないとこなんて、いらだたしいしまどろっこしい。
    東急百貨店のブランド「Drury Lane」ってここから来てるのかな?

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    2010年08月15日
  • 犯罪カレンダー(1月~6月)

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    消化不良になってしまう作品が
    散見されます。
    特に面白いのは大統領の宝を探す
    「大統領の5セント貨」か「くすり指の秘密」かな。

    後者はエラリイが最後にしてやられてしまいます。
    珍しいケースですね。
    彼の苦々しい表情が思い浮かんできそうです。

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    2010年06月26日
  • スペイン岬の秘密

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    犯人があっけなくわかってしまう
    残念な作品。
    何でわかるかは、読みなれた人、
    特にクイーン作品をコアに読めば
    よくわかってくるはず。

    スキャンダル、恐喝など興味をそそる項目は
    たくさんあるけれども、
    まず犯人の露呈が非常に痛い…
    もうちょい意外性があればよかったのに。

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    2010年06月25日
  • Yの悲劇

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    日本ではXよりも断然Yの方が人気があるのだそうだ。
    それは多分、閉鎖された空間、陰湿な一族、血の狂気と言った犬神家的なものを日本人が好む傾向にあるからではないかと勝手に予測。

    当時としては衝撃であろう真犯人とラスト。
    そしてX以上に使えないサム警視。
    レーンを引き立たせないといけないのは分かるが、いくらなんでも無能すぎるだろ。

    東野圭吾の「名探偵の掟」を読んだ後に読むと、サム警視の哀れさが際立つ事間違いなし。

    しかし発表からあまりに時代が経ちすぎたから、気になる箇所が出てきただけであって、やはり名作である事には変わりはない。
    古典を知る上で読む事は重要だけど、今のミステリと遜色なしといっ

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    2010年04月11日
  • Xの悲劇

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    あらすじ
    ニューヨークの市街電車の車内にて、株式仲買人が上着のポケットに入った奇妙な凶器で殺害される
    密室状態の車内には、被害者に悪意を抱く者が大勢いた
    警察は元俳優の探偵、ドルリイ・レーンに事件の解決を依頼するが、第2、第3の殺人が発生するに及び、事件は意外な様相を呈し始める…


    クイーンは国名シリーズは読んだのだけれど、こちらのシリーズはよく考えたら読んでいなかったなと思い購入
    このシリーズはXからきちんと読まないと面白さが目減りするらしい
    いきなりYを読んじゃダメって事ですね

    ドルリイ・レーンシリーズが日本に初上陸したのが「紙魚殺人事件」
    1936年の事なのだが、この「紙魚殺人事

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    2010年04月11日
  • ギリシャ棺の秘密

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    謎も論理もなかなか面白い。
    最大の不満点は、論理を裏の裏にしすぎで根拠が全く無く崩壊しているところ。
    それと、やっぱり文章が退屈です、ロス名義やローマ帽子に比べるとましですが。

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    2010年03月30日
  • オランダ靴の秘密

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    衆人環視の手術室内で患者が絞殺された。その場に居合わせたエラリイ・クイーンが警察とともに捜査を開始する。医師に変装した何者かが手術前のわずかな隙に及んだ犯行と思われたが、手掛かりは脱ぎ捨てられた白衣と靴のみ。捜査が進展しないまま、悲劇は続いていき…。国名シリーズ第3弾。またしても読者への挑戦には敗北。第1の殺人は患者は昏睡状態だったため、だれが犯人でもおかしくない状況に思え見当もつかなかった。第2の殺人で後ろから殴られた痕、穏やかな表情から無防備になるような身近な人物らしいことはわかったが…。最後の逮捕シーンは犯人に対してちょっと演出があり面白かった。前作の「フランス〜」よりはかなり楽しむこと

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    2011年07月22日
  • フランス白粉の秘密

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    ニューヨーク五番街のフレンチ百貨店では最新家具の展示が目玉。ところが正午に決まって行われるショーの最中、収納型ベッドの中から女性の死体が転がり落ちて、大パニックに!しかも、その死体は百貨店の社長夫人だった。エラリイ・クイーン国名シリーズ第二作。本の感想は(どんな作品でも)なるべくいいところを見つけて書くように心がけているので、まずは良かったところから。(以下ネタバレあり)劇的な仕掛けで死体を登場(?)させた奇抜なアイデア。デパートのショーウィンドウに…店員もさぞビックリしたことだろう。最後の一行まで犯人の名前が明らかにしないという構成は、最後の最後まで推理小説読者に挑戦しているようで個人的には

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    2011年07月22日
  • ローマ帽子の秘密

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    NY、ブロードウェイの劇場内で、劇の進行中に客席から苦悶の声があがった。すでに悪徳弁護士がこと切れており、男が持っていたはずのオペラハットが無くなっていた。現場に駆け付けたクイーン警視と息子のエラリーは捜査を開始するが、広い劇場内、大勢の観客の対応に追われ、犯行の目星をつけられないまま、夜が明けるのであった…。やっと読めた〜。今更ながら国名シリーズに着手。一般的に評価の高い「エジプト〜」から読むか迷ったが、発行順にこちらから読むことにした。若干くどいと感じつつ、つぶさに調べていき推理を発展させる手法は丁寧だ。(以下ネタバレ)「幕間」で読者への挑戦を挿入された段階では、犯行現場の位置や劇場内での

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    2011年07月22日
  • Yの悲劇

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    久しぶりに読んだ。初読の感想などに触れたいところだが、どうあってもネタバレになりそう。いっさい書かない。
    エラリー・クイーンの作品のなかでも抜群の知名度を誇る『Yの悲劇』。本書の評価を決めるのは、トリックや人物造形、論理性などよりも、読み手が犯人像や結末にどれだけ衝撃を感じることができるかであろうと思う。私が中学生時代に初めて読んだときは、例の…おっと、いけない、いけない…。

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    2009年10月04日