中井英夫のレビュー一覧

  • 新装版 虚無への供物(上)

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    えええ、犯人いるのー!?いないのー!!気になる。しかもかなり思わせぶりなところで下巻に!いやー気になる。続きが早く読みたい。

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    2024年08月04日
  • 新装版 とらんぷ譚2 悪夢の骨牌

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    ネタバレ

    思ってもいない方向に話が進む、良い意味でつかみどころのない一冊だった。気づけば知らない道を歩いている気がして、何度も後ろを振り返るような読み方をした。
    一番お気に入りなのは『薔薇の獄 もしくは鳥の匂いのする少年』だった。薔薇園で夢見心地の時間が過ぎ、この不思議で不気味な少年の正体が分かったとき、不可解な現象も認めざるを得なくなる。悲しく甘美な短編だった。
    幻想と耽美の世界だと思って読んでいたら、いつの間にか時間旅行に惑わされている。昭和の戦後の風景が今そこで見てきたように生々しく、生き生きとした生命力も感じられて、突然そこに放り込まれた時間旅行者と同じ体験ができているのではないかと思った。

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    2024年07月06日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    ネタバレ

    古典を読んでみようシリーーズ!!
    題名とミステリの金字塔的な位置づけ?(違うかも)なのぐらいしか知らずに読んでみましたが、…こんな感じかぁ~という感想。
    なんか耽美な感じ??最近でいうと古野まほろみたいな???
    とりあえず脳内再生のアイちゃんは若いころの美輪明宏さんでした(笑)

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    2024年06月21日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    小栗虫太郎の「黒死館殺人事件」は、どうにか読み終えたものの、理解出来ずに撃沈!
    次は、日本三大ミステリのもうひとつ「虚無への供物」。
    「推理小説史上の大傑作が大きい活字で読みやすく!!」の言葉に励まされて読んでみました。うん、確かに読みやすかったです。しかし、ミステリの醍醐味だと思う「すっかり納得できる」と言うものとは全然違うんですね。解説でも、アンチミステリーだと書かれていました。何か胸の中にモヤモヤを抱えたまま最後を迎えてしまいました。とくに、重要な探偵役と思われた牟礼田俊夫の行動(謎はすっかり解けた、それを君たちに話す前に云々…)にはモヤモヤ、モヤモヤ。
    やはり私は沈没でした。

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    2023年08月09日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    不幸が相次ぐ氷沼家の事件の謎を自称探偵達が推理する話。上下巻なんやけど、上の推理が割とぶっ飛んでてこの先どうする気や、と思ったら下巻で繋がってくるの凄い。下巻がまじでどう転ぶのか楽しみすぎて一気に面白くなった。最後の批判は現代にこそ刺さる。

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    2023年08月06日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    ネタバレ

    「虚無への供物は、それでも次々と葉を噴き出していた。その葉も白緑に若々しく、縁のギザギザだけがうっすらと紅い。とげはまだオルゴールの針に似て固いが、これもすぐ蜜蝋をたらしたように透きとおってゆくのであろう。」

    凶鳥の黒影。1955年。洞爺湖転覆。連続火災。奇怪な事件。密室に次ぐ密室。存在しない花の組み合わせ、五色の不動尊や色との不気味な暗合。
    緑司や玄次の死、アイヌなど、大して種明かしはなく偶然や思い込みで片付けられてしまって、トリックが一貫した動機の解明と満足感があるかというと、そうではない。また、登場人物の会話と推理がすぐれているかというとそうでもない。推理小説としてより幻想文学として、

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    2022年05月22日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    他のミステリ作品に出てきたので読んでみたシリーズ
    タイトルからして難解で読みにくい文章なのかと思いきやそうでもなくわりとサクサク読める感じ
    しかし何が何だかよく分からないまま上巻終わり 下巻に期待

    戦後の東京はゲイバァが多かったとか物語当時の世情が面白い
    なるほど美輪明宏なんかはこういう文化圏の人だったのだなぁと

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    2022年02月08日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    2021-12-12
    なるほど。反推理小説とはこういう意味だったか。語り継がれるにはそれだけの意味があるという事。もちろん、コレを出発点としてさらに進化して今のものがある訳だが。
    何よりも、ただ面白いというのが第一にあるわけだ。
    さて、後は黒死館殺人事件読めば三大奇書制覇だな。

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    2021年12月13日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    上巻は登場人物のキャラクターを飲み込むだけで精一杯だった。事件が起きても早く真相が知りたい!という気持ちまで至らず読むのに相当時間がかかってしまった。
    下巻でテンポが変わり面白くなってきた!と思ったらまたまた色んな意味で振り回される。読後はなんかすごい疲れた...という感じ。
    私には読みきるのがやっとで、物語の本筋をきちんと捉えられた気がしない。ちゃんと理解したいので誰か現代版アレンジしてくれないかなぁという甘えがでてきてしまった..

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    2021年10月18日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    ネタバレ

    ミステリ好きとしては伝説的な本作をなんだかんだではじめて読みました。感想は上下あわせてのものです。
    なんというか・・・ところどころ楽しく面白く読んではいたんですが、読み終わってみると「ピンとこない」の一言・・・ですかね。まあ序盤からしてミステリ好き達が実際の事件をおもしろおかしく話しまくってるのを見てどことなく不謹慎さを感じつつも「そういう時代だったのかなあ」と思っていたらそれこそが・・・という。最後になって急に登場人物に糾弾されましたが「いやお前が言うな」という気分に。
    あとミスリードな部分とか探偵役の思わせぶりな話とかがさすがにちょっとしつこく感じましたかね。

    ところで自分が読み逃してし

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    2021年10月07日
  • 新装版 虚無への供物(下)

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    ネタバレ

    【ネタバレあり】



    とりあえず読んだだけでいっぱいいっぱいだった初読時よりは内容を理解できた…と思う…けど、正直どこまでが事件の本筋だったのか、あやふやな感じです。
    紅司の殺害現場に意味ありげに洗濯機の中から出てきたゴム毬ですが、犯人いわく「なぜそんなことをしたのか、自分でも説明できないが、そうせずにはいられなかったから」という、力技にはちょっと笑った。なんじゃそりゃ。
    ミステリ的には疑問に思うところもいっぱいあったけど、この小説の暗くて妖しい雰囲気はとても好き。
    犯人は狂ってると思ったけど、一番恐ろしいのは牟礼田なんじゃないかという気がしました。

    読者として読んでいる分には素人探偵たち

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    2019年08月22日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    新装版で再読。
    初読がいつだったかと過去の登録を見てみると、2011年の丁度8月だった。当時の感想を読み返してみると「一度読んだだけでは理解できてないところも多いけど、とりあえず今は読みきったという達成感でいっぱいです。」と書いてあった。さて、8年経った今再読してみて、すごい!ほとんど忘れてる!!…というわけで、ほぼ初読のような気持で読みました。
    氷沼一族周辺に降りかかる災難と殺人事件を素人探偵たちが引っ掻き回し、牟礼田登場で解決へ進むかと思いきやさらに話がややこしくなって行きます。なんでそうなるんだ?なんでなんだ…?すべて分かっている風の牟礼田の焦らしっぷりにはイライラさせられる。
    最後の大

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    2019年08月16日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    日本三大奇書。『ドグラ・マグラ』に続いて読んだ。
    ネタバレしそうなので、前情報などは見ずに読み始めた。上巻を読み終わった今の状態だと、面白い本なのかどうかはまだ分からない。でも、不思議な感じがする。

    ・舞台は1954年(昭和29年)の日本か?この年に発生した事件がいくつか出てくる。自分が生まれる前なので、どれも初耳。ネット検索してみると、どれも世間を騒がせた大事件だとわかった。
     - 二重橋圧死事件
     - 第五福竜丸事件
     - 黄変米事件
     - 洞爺丸事件
     - 鏡子ちゃん殺人事件
     - カービン銃ギャング事件

    ・「アラビク」というゲイバーが出てくる。下谷・竜泉寺にあるとか。ゲイというのが

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    2019年04月30日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    ネタバレ

    意外に読みやすくて驚いた。

    ミステリーランドシリーズを手掛けた宇山 日出臣氏、『建築探偵シリーズ』の登場人物、恩田陸氏等
    おすすめだったので。

    死人が出てしまったけれど、謎解きしあっていて
    真実が判明していないので

    下 でこれがどう展開していくのか楽しみ。

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    2018年04月17日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    時代感満載……
    嫌いじゃない、この空気。

    キャラがことごとく立ちまくっていて爽快。
    久夫がカワユイ。
    しかしこの話は、これから一体どうなるのか……

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    2016年10月11日
  • 新装版 とらんぷ譚4 真珠母の匣

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    とらんぷ譚 最終巻。

    三姉妹が宝石に魅せられたり、淡い恋を抱いたり。

    前作程の怪しい雰囲気は無いですが、それでも大正生まれで
    青春のほとんどを戦争で生きてきた彼女達の考えや思いに何か感じるものがありました。
    これはこれでまた違った感じで面白かった。

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    2015年09月09日
  • 新装版 とらんぷ譚3 人外境通信

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    とらんぷ譚 三巻。

    前回は全体を通して一つの物語になってましたが、今回のは完全な短編。

    と思いきや少し何処かが繋がってたりなかったり。

    相変わらずの病的な、それでいて引き込まれる文章がとてもいい!

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    2015年09月09日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    日本三大奇書の一つと言うことで読み出して見たが、女探偵久夫の態度とそのわりにレベルの低い推理にイライラの連続だった。
    結局事件なの?事故なの?
    下巻に期待!!

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    2015年06月03日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    洞爺丸事故をモチーフにした推理小説。

    有栖も大好きです。と言っていたくらい有名な作品なので、読んでみた。

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    2015年01月12日
  • 新装版 虚無への供物(上)

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    カーテンが開いて物語が始まる
     死と言う虚無へ美酒を与えんとするような行為。
     ギミックが魔術的であるほか、仏教的なガジェットも登場する。
     アイヌに関する黒歴史と、ホヤウカムイに関するものが何となく登場。

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    2014年10月03日