森枝卓士のレビュー一覧
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試し読み
Posted by ブクログ
娘の会社の上司で、屠殺=「ほふる」という動詞を「聞いたことがない」という中年男性が居たそうな。
殺したての羊肉を塩だけの味付けで食べる、そりゃ美味いだろう(モンゴル人は鳥も魚も食べない)(司馬遼太郎によると好きな食べ物には羊肉の部位を挙げる、唐辛子を味見し「良いものだ」とは言うが求めはしない、定住の栽培物を避けるらしい)蒸留酒の瓶が食卓に見える百年変わらないということはないようだ(パオの中には太陽光電源インターネット接続もあるかもしれない)(文明化で草原は砂漠化し黄砂被害が出ている)
食物のタブーはあらゆる民族にあるが、飢餓等に瀕したとき食べたことのないものを食べた者が生き残ることで「文明」が -
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カレーをネタににして、日本の食の近代化、肉食の受容を検証した内容と思われる。
ちょうど、岩波から出ている辛島昇さんの『インド・カレー紀行』がインドにおけるカレー文化の発達と展開であったのと対になる内容であると思われる。
明治に入り肉食を受け入れた時、その肉をいかにして食うかという問題に当たったときに、香辛料により肉の臭さを消したカレーという存在は重宝されていく。また、舶来の食い物であるという点も受け入れられた一因となっていく。
また、最後に記された、イギリスが食の平等化を果たしていく過程でいったん受け入れたカレー文化を、家庭から排除していくという点は、社会の近代化と同時に移民社会の多様化 -
Posted by ブクログ
毒かなんかと思いきや、食文化の本ーというか、同じ人間なのになんで国や宗教の違いで食べていいものいけないものがあるのか、たとえば豚とか牛とかー…筆者の方が取材や旅行でいった国々で食べた食べ物や聞いた話などから推察、考察している本ですね。こういう本はたくさんあるのかもしれないんですが、この方の文章が読みやすいし、とても楽しい。各地の体験談もとても楽しく読めて勉強にもなるというか、大変いい本でした。同じ羊を食べる所でも、モンゴルとイランで違う、ヒンズー教徒は牛は聖なるもので食べないけれど、バリでは食べる、菜食でもタマネギやにんにくはNGという考え方がある…などなど。面白いなあ。不思議です。
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Posted by ブクログ
食事の仕方を切り口にした文化人類学入門、という趣きの写真絵本。
箸の文化圏、ナイフとフォークの文化圏、手で食べる文化圏に大別し、さらに、おなじ箸でも国によって形状や使い方が違うこと、ごはんを食べる道具とお米の品種の関係、ヨーロッパでナイフとフォークが登場するまで、手で食べるにもマナーや奥義があること、と話が展開していく。そして、変わった道具も手で食べるのも「へん」とか「おくれてる」ではなく、それぞれの文化が工夫してきた結果であると気づかせる。
原初の手づかみから多種多様に発展してきた道具や食べ方を「文化」の一端として見渡すことは、国際理解のはじめの一歩にもうってつけ。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
ちょっとしたコツで、驚くほど写真が上手くなる!
人に見せて恥ずかしくない、あげて喜ばれる写真はこう撮る。
カメラの基本の「き」から、手軽ながらプロ並みの写真が取れるワザまで、あなたの写真がみるみる上達するコツが満載。
携帯性、利便性がグンと向上した「デジカメ」の特長をおさえ、目的別の選び方や楽しみ方も紹介。
[ 目次 ]
1章 人にあげて喜ばれる記念写真の撮り方(記念写真を失敗しないコツ;見違えるほど写真が上手くなる、ちょっとしたコツ ほか)
2章 結婚式、運動会、ペット、風景…スナップのコツ(気の利いたスナップのコツ;記念日を撮る・身近なものを撮る ほか)
3章 クローズアッ