天涯孤独で清貧な生活を送っていた高校生が一台の中古カブに出会って乗りこなしているうちに人生が充実してきて、遂には20フィートコンテナ(!)付きの一軒家を借りる女子大生にまでなった主人公が、最貧な境遇から必要に迫られてカブに乗る仕事をするしかなかった同級生にひょんなことから遭遇する。バイトで使うことはあったもののカブに乗るのは趣味でしかない小熊が生死の境目において直面させられる「仕事」でカブに乗る覚悟と凄みを描く41章(ミルクラン)は本シリーズの白眉と言える。ホビーで乗るのも楽しいけど本来はお仕事用だったよね、カブは。