あらすじ
高校生最後の日、卒業式。小熊、礼子、椎の3人は窮屈な式典の終わりを合図に、ポケットからカブのキーを取り出した。
高校生から大人になるまでの、短い猶予。それを目いっぱい使って、自分たちがこれから暮らす街・東京を知るために3人はバイクを走らせる。有料の駐輪場、密度の高い建物群、夜になっても明るい道。東京の街は刺激的でなにもかもに圧倒されそう。
「道は走りながら決めればいい。だってそのほうが面白いから」
自分たちが見つけた、それぞれの未来。その分岐点はきっとすぐそこ。分かれ道までほんのひと時を、カブとカブで繋がる誰より近い2人の友達と走る、小熊の卒業旅行。
※電子版特典として、電子限定書き下ろし短編『ガレージライフ』を特別収録!
ホンダのオートバイ・スーパーカブを題材とした友情・青春ストーリー!
親なし友達なし、ついでに趣味もなし。
ないないづくしの女子高生・小熊の日常はスーパーカブとの出会いによって変化する!
小熊の生活はすぐにカブを中心としたものとなり、それは彼女に様々なものをもたらした。
運転免許を取得し、公道を走るとことで社会の一員であることを自覚する小熊。
教員の紹介でバイクを使うアルバイト(労働)を経験する小熊。
ガス欠・タイヤのパンク、天候や季節への対応などなどを経験する小熊。
そしてカブをきっかけに、次第に同年代の女の子たちとの関係を構築していく小熊。
超遠距離ツーリング・バイクで登山など、ちょっとした冒険もあり。
これは何もなかった少女が、素晴らしい日常を手に入れる物語だ。
読後はきっとスーパーカブに乗ってみたくなるはず。
(ちなみにバイク整備の様子はとても詳細に描かれ、著者の並々ならぬカブ愛が満載となっている。)
感情タグBEST3
匿名
6巻読みました。
小熊たちの高校卒業と新たな旅の始まり。
2年弱のカブと出会ってからのさまざまな思い出を改装したり,3人がそれぞれの道に進んでいく。
バイクがきっかけで知り合ったたくさんのつながりなど見ていてホッとする。
Posted by ブクログ
相変わらずJKの皮を被ったおやじの話
アニメではあんなに大人しそうな娘がこんなにオヤジっぽい
作者は南大沢近辺に在住なのか、違う話でも永山の話があった
Posted by ブクログ
ちょうど人生に躓いている今。
なにもかもやる気がでなかったのですが。
本作が気持ちを立ち上がらせてくれました。
「やはり自分にはカブなんだ」と。
そして、旅に出たいと。
本作の登場人物たちもそれぞれ新たな道に旅立ちます。
とても共感されました。
アニメ化も決まり、今後の展開が楽しみですね。
さくっと2日で読み終えました。
読みやすいですね(^0^)
Posted by ブクログ
なっつかしぃ~!40年前にRZ350で走った“緑山サーキット”が登場するとは思わなかった。今じゃ廃道になってるのかぁ。ちょうどTBS緑山スタジオができた頃だもん、変わっちまってて当然だけど。三人の娘たちが選んだ卒業旅行ツーリングの地が東京ってのに首を傾げたけど、こんな懐古ができただけで満足だ。とりあえず小熊の高校編は終わった。さすがにこの物語も完結かと思いきや、どうやらまだ続いているようだ。俺としちゃあ、こののちは主役を礼子にシフトして欲しいけど、そうもいかぬらしい。こうなりゃ、引き続き小熊の人生ツーリングに付き合うっきゃない。現実にはまずいなさそうで、やっぱ間違いなくいないタイプの娘だ。