くぼたのぞみのレビュー一覧

  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    舞台はアフリカだったりアメリカだったり、登場人物たちも様々な人種ですが、あっこの感覚は味わったことがある…と思うことしきりでした。
    生きづらさはどこにでもある、でもそんな中でも強く生きる女性たちが眩しい。
    「ひそかな経験」「なにかが首のまわりに」「明日は遠すぎて」が特に印象的でした。ひそかな経験、はここにいたらなかなか出くわさないけど緊張感が凄かったです。
    これまで接する機会のなかった地域の文学…色々と読みたくなりました。まずは知るの大事。

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    2020年08月25日
  • 男も女もみんなフェミニストでなきゃ

    Posted by ブクログ

    TEDのスピーチを書籍化したもの。
    すごくわかりやすく、うん、うん、そうだよねとすぐ読み通せた。
    フェミニストについてよく知らなかったけど、これだけでいいのかしら。
    ハードカバーの装丁もスタイリッシュで良いと思います。でも、この程度の分量なら無駄を省いてZINEみたいな冊子にしてワンコインくらいで売ってほしいかな。

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    2020年01月16日
  • マイケル・K

    Posted by ブクログ

    アフリカ出身の作家による小説を読む機会は少ないかもしれません。遠い国の話で背景が良く分からず、感情移入がしづらいこともあるでしょう。

    だからこの本を読む前に、作家が南アフリカ出身で、1983年に発表されたこと。その頃は、まだアパルトヘイト制度が確固としたものであった、というような背景を把握してから臨んだ方が良い、という考え方もあるでしょう。

    しかし、遠い国の文学作品が読まれるのは、主題に普遍性があるからだと思います。この作品を手にとって感じるいくつかの突起のようなものには、自由の希求、母親、生まれた土地への思い、といったものが含まれています。

    自由については、こんなセリフが印象に残りまし

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    2018年11月03日