くぼたのぞみのレビュー一覧

  • その国の奥で

    Posted by ブクログ

    南アフリカの牧歌的な感じのスタート
    から 父親 若い妻 肌の色などの描写 そして手斧による殺人の描写
    カラードやアパルトヘイトを思い出させた 
    衝撃的な表現と文章の繋がりが不明で
    思わずあとがきを読んだ

    なるほどクッツェーの妄想作品
    そこを読んだら落ちついてきて
    つながりのあるような無いような
    センテンスも何とか読めた

    支配者として君臨する父親
    母親は早く亡くなり うまく話が出来ない娘 帰らない兄
    荒涼とした牧場での孤独な暮らし
    なんとも言えない作品
    狂気か  読むのが辛かった

    0
    2025年03月14日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    初めてのナイジェリア文学
    1回ではまだまだしっかりと理解できていないことが多いけれど、全体的に切なくも力強い短篇集だった。

    翻訳されたタイトルがさらに切なく、「明日が遠すぎて」は個人的にとても印象的なお話。

    くっきりと描かれないけど、ぼんやりと情景が浮かんできて面白かった。

    「明日が遠すぎて」
    夏休みに祖母の家で過ごした期間を描いた作品。
    祖母は兄ばかり尊重し、そんな兄に嫌悪感を抱く妹がある計画を立て、実行する。
    真実を知るものは一体だれ?


    0
    2024年11月30日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    ナイジェリア出身の著者が、ステレオタイプの「アフリカ」とはほど遠い、実際の彼女たちの日常、心情、人間関係などが書き綴られた、短編集。

    読み始めは、馴染みのない名前(「ン」から始まる名前の多いこと!)、地名、人種、宗教、文化に戸惑いを覚え、300ページほどの文庫読破に7日も要した。アフリカ、特にナイジェリアのことを勉強してから、再読しようと思う。

    再読したら、恐らく星は増えると思われる。

    ナイジェリアのことに詳しくないあなたは、訳者あとがきから読まれるのがいいかもしれない。少しは、著者や背景理解が深まるのではないだろうか。

    0
    2024年01月07日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    「パープル・ハイビスカス」の大きなうねりはないけれど、さざなみのように、人と人のあいだの差違や隔たり、ずれ、違和感を物語にして差し出してくる。

    0
    2023年11月05日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    凝り固まったステレオタイプな印象と、差別と意識していない差別こそが、多様性の時代に潜む本質的な問題なのではないかと考えさせられる短編集。

    ナイジェリア出身の主人公たちが外国(主にアメリカ)との文化の差や、経済的な格差、ナイジェリア出身であるというアイデンティティに直面する物語を数話読んだだけで、豊かな国に生まれた人々の多くが自身でも知らないうちに、自分の中に「無意識の差別」を育んでいるのだと感じてしまいました。

    差別というのは肌の色や宗教の違いを理由に人を迫害するような行為だけを指すのでなく、自分の中の常識に無い、相手にとっての常識に敬意を払わないことで生じる現象を指すのかもしれません。

    0
    2023年05月09日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    どなたかの本棚にあったので読み始めたのだと思います。最初はほんとに何気なくのつもりで。

    ナイジェリアの作家さんなんてもちろん初めてです。
    短編が12,3ほど収められているのですが、どれをとってもナイジェリアで生まれた女性たちがどういう一生を送るのかというのがテーマだと思います。ちなみにナイジェリアという国家は多民族で、よくでてくるスッカという大学街はアブジャ州内にあり日本政府の危険情報でもレベル3;渡航は止めてくださいレベルでした。私達が簡単に行ける国ではなさそうです。

    ナイジェリアをでてアメリカへ渡る、キラキラした上位国アメリカに媚びるように生活するナイジェリア男性の3歩うしろで夫を敬い生活する、自国でも男性社会で女性の地位は低い、白人社会に出るとステレオタイプの黒人というひとくくりでイメージされる、日々レイシズムにさらされる海外生活、、などなどハッとさせられるテーマがナイジェリア女性の目線で描かれているように思います。なかなか厳しい風が吹く環境だと思うのだけど、小説のタッチはサラッとしていて重いテーマをそう見せない感じが素敵。

    ただ、表題作はかなりハッとさせられました。これはなんというか物凄く悲しい。自分の事をきちんと理解してくれる素敵な人に出会ったのに、出自の違いが過ぎて自分をうまく解放できない女性。切ない、、。

    この本を読んで思ったのは、ナイジェリアの女性であっても、日本で暮らすBBAな私でも内なる気持ちには何も変わりはないのだと。

    異国の本もいいなと思える小説でした。来年はいろんな風や匂いを感じられるのでもっと海外小説にも挑戦していきたいなと思います!

    0
    2022年12月11日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    アフリカ(ナイジェリア)に生まれること、黒人であること、女性であること、アメリカに暮らすこと。向けられる眼差しや、違和感。

    物語を読んでほんの一時わかったような気になって、実際、一生本当の意味ではわからないままなのだろうなぁ…。

    ひりひりとした当事者感情がそこにはあった。

    寝る前に『アメリカ大使館』を読んでしまったばっかりに、瞼の裏に鮮烈な赤いヤシ油の色が浮かんで、なかなか寝つけなかった。

    表題作での、

    「夜になるといつも、なにかが首のまわりに巻きついてきた。ほとんど窒息しそうになって眠りに落ちた。」

    というところが印象的だった。初めて海外で暮らし始めた時、似たような気持ちを覚えていた気がする。

    どこにも居場所なんて見つけられなくて、24時間常にコンフォートゾーンの外側。自律神経なんかぐちゃぐちゃだっただろう。

    もうすぐアメリカに引っ越すので、自分も彼女たちみたいな感覚を味わうのかな。答え合わせしたい。

    0
    2022年10月16日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    アフリカの小説、というだけで先入観があった。
    読んでみたら、かわらない人間の悲喜こもごもの話だった。
    明日には遠すぎて ってタイトルがいい。

    0
    2022年07月05日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    ナイジェリアの女性作家の短編集。原文がそうなのか端正な文章だなと感じた。アフリカ文学はほぼ読んだことがないので、新しい扉を開けたような気持ち。

    0
    2022年06月02日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    アフリカの作家による小説第2弾。今回は短編集で、一つ一つの話が長くなく、軽快でテンポもよく、読みやすい。どの小説にも共通しているのは、「人種差別」と「土着文化とアメリカ文化の大きな違い」。これは、なかなか無くならないもので、「なにかが首の周りにある」という不気味な表現(当事者には感覚なのだろう)は言い得て妙。自虐的でもあり、賞賛でもあり、戻りたいような、帰りたくないような、そんな複雑な感情に共感できることが多い一冊。

    0
    2022年04月17日
  • なにかが首のまわりに

    Posted by ブクログ

    あらゆる差別や偏見,戦争,階級闘争,断絶と断罪,信仰と信念…あらゆるものが混ざり合って出来上がっている世の中と言う「壺の底」から眺めた風景を擬似体験する様に読んだ.
    無知と傲慢を,抉り出して曝け出されたような気分…
    アフリカ系の名前の馴染みのなさについて行けず,没入しきれなかったか,また時間を置いて読み直したい.

    0
    2022年03月01日
  • マイケル・K

    Posted by ブクログ

    アフリカ出身の作家による小説を読む機会は少ないかもしれません。遠い国の話で背景が良く分からず、感情移入がしづらいこともあるでしょう。

    だからこの本を読む前に、作家が南アフリカ出身で、1983年に発表されたこと。その頃は、まだアパルトヘイト制度が確固としたものであった、というような背景を把握してから臨んだ方が良い、という考え方もあるでしょう。

    しかし、遠い国の文学作品が読まれるのは、主題に普遍性があるからだと思います。この作品を手にとって感じるいくつかの突起のようなものには、自由の希求、母親、生まれた土地への思い、といったものが含まれています。

    自由については、こんなセリフが印象に残りました。
    「きみがたったいま目指している畑(ガーデン)はどこにもない場所・・・・君が属するたったひとつの場所の別名なんだろ・・・・そこへ至る道は君だけが知っているんだ」

    あとがきで知りましたが、クッツエーも自宅で段々畑を作っていたようです。

    0
    2018年11月03日