くぼたのぞみのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アフリカ関係の本は、滝田明日香さん以来。(そうえいばキリマンジャロ登山の本とバッタの本は読んだ!)
滝田さんが繰り広げるエピソードは、私の知らない世界であり、わくわくしながら読んだことを覚えている。
本書の、チママンダさんは、世界的に活動されている。
本の評価が高いことは知っていたけれど、活動拠点はアフリカではなくアメリカ。来日もしていて、松たか子さんが朗読???
なんとも驚くものがある。
アフリカに私は行ったことなく、はっきり言って知らない世界である。
それをいいことにアフリカのイメージが作られてきた感がある。
それを証明するものが、FACTFULNESSのチンパンジーアンケートである。 -
Posted by ブクログ
「発掘王への道#5」はチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『パープル・ハイビスカス』です
海外作品も発掘します
王ってそういうことですから
苦手分野ないのが王ですから
まずは作者紹介から!
訳者あとがきから抜粋!(一部省略)
1977年生まれ。ナイジェリア南部のエヌグで、イボ人(ナイジェリアの民族の一つ)の両親の六人の子どもの五番目として生まれた。父親はナイジェリア初の統計学教授でナイジェリア大学の副学長を務めた人。
ナイジェリア大学で薬学と医学を学び始めたが、十九歳で米国にわたり、コミュニケーション学と政治学を学び、その頃から作品を書き始めました
本作は作者の第一長編で、ハーストン/ライ -
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Posted by ブクログ
文化的な背景知識などがないためにやはり一部わかりにくい表現や理解しきれていないと感じる場面があったのが残念だった(完全に個人の問題)
アフリカでは(日本とはまた違う)フェミニズムもその他の人権問題もまだまだ山積みで、一見フェミニズムはそれらよりも軽んじられている印象があったけれど、それはアフリカでなくどこの国や地域でも同じだと改めて感じた(フェミニズムはしばしば後回しにされがち、もしくはもはや改善されたと思われがち)
話者の語る様々な場面での男尊女卑を実感するシーンは、詳細さえ違えどきっと世界のどこでも起こっているものばかりで、身に覚えのあるようなものも多かった。
人間としてではなく、な -
Posted by ブクログ
ナイジェリア南部の町エヌグの大きな屋敷に住む、15歳の少女・カンビリ視点で描かれる物語。
物語、と読んでいいのか悩むほどに生々しい部分もある。
身一つで会社を起こし、世間では敬われているカンビリの父は、敬虔すぎるまでのカトリック教徒であり、腐敗したナイジェリア政権を批判し立て直すべく、政権批判の新聞社にも多大な協力をする人だ。
しかし尊敬される反面、過度に偏った思想と信仰心を持つ父親は、カンビリやカンビリの兄ジャジャには常に学校で一番でいることや、敬虔なカトリック教徒であることを強要し、家族が罪を犯したと認識した時には母親や子どもたちに酷い暴力と暴言を何度も何度も振るった。
異教徒である実の父 -
Posted by ブクログ
そうとは知らずに読んだが前に見たことがある「シングルストーリーの危険性」のTEDのアディーチェさんだった。
断定的ではなく、それぞれ意見があるテーマだと思うが、寄り添う礼儀正しい筆者の姿勢のおかけで気持ちよく読むことができて、面白かった。
なにより自分の意見を文字にしてここまで人を動かせたり、共感させたりすることができる彼女の着眼点と才能は本当にすごい。
男も女もフェミニストであること、両性が平等であるとみんなが信じるようになったらなんて素敵だろう。
ただ今は社会のスキームが、両性が不平等でない人が作ったものになってしまってるから難しいなあと。まっさらな何もない状況でみんながそれぞれ平 -
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