くぼたのぞみのレビュー一覧

  • アメリカーナ 下

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    ラブストーリー。
    その中にハッとさせられる人種差別のことが盛り込まれている。
    「あなたが「肌色」という色調のバンドエイドが自分の肌の色ではないことを知っていますか?」

    人種差別がこんなに複雑だなんて知らなかった。
    今まで何も知らなかったんだな(恥)

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    2020年07月18日
  • アメリカーナ 下

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    去年『なにかが首のまわりに』で初めてアディーチェという作家を知り、この『アメリカーナ』で彼女の著作を二作読んだことになります。

    そして思うのは、この人の視点とそれを表現する感性はとても瑞々しくて、読めば読むほど自分の中に新しい風を吹き込んでくれるということです。

    『なにかが首のまわりに』『アメリカーナ』ともに、黒人差別が物語の大きなテーマとなります。黒人差別を描いた小説や映画は、自分も今までいくつか触れてきました。

    そして思うのは、それらの作品は人種差別の悲劇や苦しみや怒り、あるいはそれを乗り越える人間の強さというものを、表現していたということです。

    そうした作品ももちろん素晴らしいのですが、作品に込められた熱量があまりにも熱くて、差別は許せない、絶対いけない、であるとか、人の強さに感動したりということは多々あるものの、
    そこから差別を自分の身近に考えることができずに終わることもよくあったと思います。多分そうした熱量の物語を観る、読むだけで自分のキャパはいっぱいになってしまうのだろうなあ。
    それだけ、物語の熱量が熱いことには違いないのですが。

    それに対してアディーチェは、アメリカ出身の黒人ではなくナイジェリア出身。解説によると19歳の時に渡米したそう。自らを「黒人」と認識しなかった祖国から、アメリカに渡った途端「黒人」とされ、様々な社会の壁にぶつかるという現実。

    彼女はアメリカの国家や歴史に根づいた差別に対し図らずも、無垢な状態から飛び込むことになったのだと思います。

    だからこそ、彼女の人種差別に対する視点はとてもフラット。人種差別の壁に対して過度に怒りを爆発させたり、嘆いたりするのではなく、彼女の作品の登場人物たちは、その壁に困惑し、立ち止まり、迷います。だからこそ、読者である自分も、作中の登場人物たちと同じように、立ち止まって、そうした問題の存在を、より身近に感じることができるのです。

    さらにアディーチェ作品は、歴史や文化に埋もれ、自分たちには見えなくなってしまう壁を可視化すらさせてしまいます。下巻の中で印象的だったのは、主人公のイフェメルがアメリカのファッション雑誌に対しての矛盾をぶちまける場面。

    だれにでもできるメイクアップの色を選ぶヒントとして、その雑誌は頬をつまみ、そのときに変化する肌の色を見ることを教えます。しかし、それは頬をつまめば色は変わるという前提の元で書かれていて、そこに黒人は含まれていない。

    そのほかにも髪質や何気ない会話の節々といった文化的側面から、そこに当然のように含まれていない、あるいは過剰に特別扱いされている黒人たちの存在を明らかにしていきます。

    この身近に埋め込まれた矛盾をつく視点は本当にすごい! アディーチェ作品は黒人差別を描くというよりかは、まるであぶり出しのように浮かび上がらせるのです。

    さらに彼女は、アメリカに渡ることで、変わっていくアイデンティティに対する違和も描きます。イファメルが久々に両親と会う場面は、たまに実家に帰省する際の、どこか気恥ずかしい感じをより強くしたものと言えるかもしれません。

    変わってしまった自分を、かつての自分を知る家族に見せることの決まり悪さ。これを描けるのも、またアディーチェの感性の瑞々しさを強く感じた場面です。そして、アメリカにいたからこそ感じることになる祖国に対しての違和もまた読ませる。

    アメリカで様々な経験をして、祖国へ帰る決心をしたイフェメル。そこに待っているのは、かつて同じ夢を抱きながらも、別々の道を歩まざるを得なくなった元恋人のオビンゼ。

    最終章に到り物語は、甘さと切なさを詰め込んだ恋愛小説の様相も見せます。正直恋愛ものは苦手なのですが、イフェメルとオビンゼに関しては、二人の様々な苦労を知っているからか、割と自然に読めたように思います。

    そして、作品の引き際もちょうどいい。読んでいるうちに、ちょっとドロドロしたところも見え始めて「これは、どう決着をつけるのか」とハラハラしながら読んでいたのですが、ギリギリのバランスを保った落としどころだったと思います。

    恋愛の酸いと甘い、ドロっとした苦さに、もう戻らない時を思わせる切なさ、これらをちょうどいいバランスで、ラストにこれでもかと詰め込むか……。もう帰ろうと思ったら、豪華な幕の内弁当を帰りがけに渡されたような、そんな感じです。

    イファメルとオビンゼの苦労と感情をしっかり描いているからこそ、ラストにこうした畳みかけを無理なく詰め込み、恋愛のあらゆる要素を感じさせられる展開に持っていけたのではないかと思います。

    人種差別というテーマを、いい意味でフラットに描き、登場人物の変化や成長もしなやかに描き、恋愛も甘く切なく、そして少しの毒を交えて描く。読み終えて改めて世界から評価された作品であり、そして作家であるという理由がよく分かります。

    自分の中の好きな外国人作家となると、アガサ・クリスティーや、スティーヴン・キングといったビッグネームがまず挙がってくるのですが、このチママンダ・ンゴズィ・アディーチェも、これからはすっと挙がってきそう。

    本当に去年『なにかが首のまわりに』を読めて良かったと思います。このことに関しては、自分で自分を褒めたい(笑)

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    2020年02月07日
  • マイケル・K

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    道に 迷ったり
    雑念で 自分を見失いそうになったとき
    きっと 自分を洗い出してくれる 一冊

    極限ハングリーに自由に生きてみること
    農場での溢れるような行動力
    よわっちい現代人の私は見習う点 多々でした

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    2019年09月14日
  • マイケル・K

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    これほど読むのが苦しい本は久しぶりだった。それでもこの苦しさはいったい何なんだ。という思いが高まり続けて、高まったまま読み終わった。
    しかし最後まで読んでも全然、釈然としなくてまだ悶々としてしまう。
    ひとつだけはっきりしているのは、私は、小説を読むということを、あるいは生きるということそのものについて、狭く捉えすぎていたのではないか、前提を取り違えていたのではないか、と思い始めさせられたということ。

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    2019年06月15日
  • マイケル・K

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    身体的にも、家庭的にも、生きている地域としても恵まれてはいない主人公が、ごくあたりまえに自由な生活を目指す。難民キャンプでは毎日労働に出ていくのが当たり前とされているが、自分は働きたい時だけ働く、と。脱走。主人公の頭の中は特段変人とは思えず共感できるのだが、自由に暮らすために孤独を極めていく。

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    2018年09月25日
  • マイケル・K

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    ネタバレ

    本書が書かれた80年代の南アといえば、アパルトヘイト政策に対する非難による国際的な孤立と内戦という、国民にとっては大変厳しい時代だったのだろうと想像する。本書にも随所に戦争が色濃く表現されているけれども、主人公が直接戦争に関わっているという訳ではない。主人公は兵士でなく通常の市民だが、そこに描かれているのは主人公の闘いであり、主人公が求めているのはごく普通の自由なのだ。しかしどうしても自由を得ることができない主人公は衰弱していく。それでも、死ぬ自由さえ得ることができないのだ。このような主人公の姿が気高く、美しく感じられるのは何故なのだろうか。

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    2015年12月06日
  • なにかが首のまわりに

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    著者のチママンダ・ンゴズィ・アディーチェ氏はナイジェリア出身でアメリカで教育を受けた方であるが、アフリカの若者や女性の抱える文化や歴史、性差に伴うギャップや心情を絶妙な加減で表現している。
    アフリカとアメリカ、女性と男性、アフリカ内の国別、教育的背景、これらの各自の「常識」に対する微妙なズレを登場人物の科白や吐露ではなく行動や描写で繊細に描き、どこか切なく物語が語られている。この繊細な機微の筆致は純文学に近いかもしれない。個人的には表題作の「なにかが首のまわりに」と「がんこな歴史家」が好み。

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    2026年09月28日
  • 鉄の時代

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    ネタバレ

    南アフリカに住む母親が、アメリカにいる娘に宛てた手紙の形式で物語は進む。南アフリカの環境と娘が住む環境、自身の立場と、貧困にあえぐ人々の立場。その違いが彼女を苦しめもする。(彼女自身の病気もあるが)全体的に暗いトーンで、そのトーンからくすんだ彼女の気持ちや、南アフリカの抱えていた問題が感じ取れる。

    わたしの肉の肉、わたしの血の血(p93)など印象的なフレーズがいくつもあった。

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    2026年07月20日
  • 曇る眼鏡を拭きながら

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    斎藤真理子さん曰く「編集は世界を作ること、翻訳は世界を歩くこと」。他人の世界を丁寧に歩いてこられたお二人だからこそ、言葉の扱い方/拾い上げ方、お互いの書簡の読み取り方が、とんでもなく細やかで心地よい。

    「塩食いの会」「ヴィーヴァ!藤本和子ルネサンス、ヴィーヴァ!」などのパワーワードが頻出する、藤本和子とリチャード・ブローティガン(わたしは文字のタトゥーを入れるとしたら、『アメリカの鱒釣り』の一節にしようと思っているので)の話を筆頭に、各々が担当された作家やお二人の育児話など、読み応えがありすぎる。

    あと、わかってはいたけれど、読みたくなる本の話題がドカドカ出てきて、リストがパンクしそう。

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    2026年04月03日
  • アメリカーナ 下

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    下巻は、上巻に続いてオビンゼのイギリスでの不法移民としての暮らし、アメリカにいるイフェルメの黒人恋人との暮らし、イフェルメがナイジェリアに帰国したことに伴う出来事が続く。
    帰国後の一連の流れはグダグダしていてもう少し良い描き方がなかったのか、という気もしている。エンディングもちょっと唐突感があった。イフェルメがアメリカナイズされていたことはコミカルな感じがして面白かったが。
    小説の前半は大河ドラマ的な一代記、後半は女版村上春樹というかナヨナヨした展開が続いた印象。

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    2026年02月08日
  • アメリカーナ 上

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    アメリカに渡って13年経つイフェルメと、ナイジェリアに残った学生時代の恋人オビンゼ。出だしはイフェルメがアメリカの美容院で回想するところから始まり、ナイジェリア時代へ時を遡る。2人の馴れ初めからイフェルメのアメリカへの渡航、アメリカでの移民としての苦労と成功が様々な登場人物を交えながら、時にコミカルに時にシリアスに描かれている。
    アメリカにおける人種問題やアフリカからの移民の扱いなど、日本人には見えにくいことが執拗に描かれていて、その部分は新鮮だった。

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    2026年02月08日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアの女性たちを主題にした短編集。表題と同じ短編では、完璧なアメリカ人の恋人(すごくいい人)とのちょっとしたやりとりに、「オレは君と君のバックグラウンドを理解しているしそんな君をそのまま受け入れてるよ」が透けて見えてしまい、違和感とかすかな苛立ちを覚えるあたりにとても共感。どんなに素晴らしい人でも、「わかってる」感を出した途端にちょっとムッとくるよね。彼だってまだ若くて未熟だし、今現在の彼の背景を考えれば、十分過ぎるほど寄り添ってくれてるのに、どうしてもひっかかってしまうのが切ない。全編に渡って、言語化できない思いや感情を、そのままの空気を吸い込むように感じさせる話運びが素晴らしい。最後の一編、部族の女性と孫の物語がパワフルさと希望に溢れていてとても好き。

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    2025年11月08日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアの女性作家の短編集。様々な世代、立場のアフリカ人(イボ人)女性の心理、アメリカとアフリカの対比がわかりやすく描かれているので、現代アフリカ文学の入門としてオススメ。
    ストーリーの作り方がうまい。アフリカの人名に慣れていないせいで、出だしは入りにくいけれど、最後は「この先が読みたい」(しかし短編なので終わってしまう)と思う作品が多い。

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    2025年06月08日
  • なにかが首のまわりに

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    ナイジェリアで生まれ育った著者が、男女、民族、貧富、宗教など異なる世界を持つ人が交わるときに生まれるささやかな違和感を穏やかに描いた短編12編。


    自分たちの国を民族を文化をまったく理解していない人に人生の舵を取られる屈辱。『象牙製品のようにエキゾチックな戦利品のように品定めされる』感覚。傲慢な西欧化の波にさらわれる戸惑い。

    アフリカが辿ってきた歴史を思うととても同列に語ることなんてできないけれど、女性として、アジア人として、少し心当たりのある感覚でもあります。

    自分の中にある無知と傲慢について考える機会になりました。出会えてよかった本。
    「なにかが首のまわりに」
    チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ

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    2025年01月21日
  • マイケル・K

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    クッツェーの作品は、いつも読後に何かが残る。
    長いわけでも、読みにくいわけでもないのに、読むのに時間がかかった。意味の理解できない一文で立ち止まったり、見たことのない南アフリカの砂漠の風景を思い浮かべたりしながら少しずつ進んだ。
    一人で野菜を育てながら、時間の感覚を失って段々と夢と現実が混ざり合っていくシーンが印象的だった。

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    2024年11月10日
  • なにかが首のまわりに

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    この感想を書いてるのは読んでから1年以上経ってからのことです。
    12の短編全てを思い出すことは出来ないので12タイトルは他の方の読書感想からコピペしてきた。
    おそらく多くの方のベストは「ジャンピングモンキーヒル」か表題の「なにかが首のまわりに」もしくは「震え」とかでしょうか。
    私も読んだ直後はそうだったかも知れない。でも思い出せない。
    今は「イミテーション」のあらすじだけが残ってる。
    不思議。

    セル・ワン
    イミテーション
    ひそかな経験
    ゴースト
    先週の月曜日に
    ジャンピング・モンキー・ヒル
    なにかが首のまわりに
    アメリカ大使館
    震え
    結婚の世話人
    明日は遠すぎて
    がんこな歴史家

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    2024年05月12日
  • アメリカーナ 下

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    ナイジェリアに住んでいるイフェメルとオビンゼの夢は、英米に留学すること。そんな二人は高校生時代からの恋人同士だが、イフェメルだけがアメリカに留学することになると二人の中にも溝ができて…。イフェメルはアメリカに留学してからというもの日々カルチャーショックに見舞われていく。その最大とも言えるのが、人種のるつぼとも言えるアメリカで自分が「黒人」であるということを発見していくことだった。やがてイフェメルは「非アメリカ系」黒人として、自分の思いをブログに綴っていく。オビンゼとの関係も断絶し、恋人もでき、順風満帆に見えた時、イフェメルは突然恋人を捨てナイジェリアに帰る決意をする。昔の恋人オビンゼに会うために…。
    本作は全米批評家協会賞を受賞したアディーチェ作の恋愛小説。ただ、これを恋愛だけで終わらせないのが、アメリカの内部に潜む人種問題に鋭く切り込んだ一冊であるからだろう。
    恋愛小説として読んでも勿論面白いし、現代アメリカの文化批判として読んでも面白い。良作だった。

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    2024年04月12日
  • なにかが首のまわりに

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    読んでて私は、異邦人の女の人の話が好きだと思った
    国を出た、居場所がない、親しい男、家族になじめない等の、現在の自分のいる場所に違和感を持つ女たち。とても自立しているようで寂しい人。

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    2023年11月13日
  • なにかが首のまわりに

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    アフリカ関係の本は、滝田明日香さん以来。(そうえいばキリマンジャロ登山の本とバッタの本は読んだ!)
    滝田さんが繰り広げるエピソードは、私の知らない世界であり、わくわくしながら読んだことを覚えている。

    本書の、チママンダさんは、世界的に活動されている。
    本の評価が高いことは知っていたけれど、活動拠点はアフリカではなくアメリカ。来日もしていて、松たか子さんが朗読???
    なんとも驚くものがある。

    アフリカに私は行ったことなく、はっきり言って知らない世界である。
    それをいいことにアフリカのイメージが作られてきた感がある。
    それを証明するものが、FACTFULNESSのチンパンジーアンケートである。
    にしても知らないことが多すぎる。
    この本は、マスコミにつくられたものではなく、アフリカの暮しから出てきたもの。アメリカへの移住、査証取得に伴う面接に関する切実な対応・対策については、確かに驚いた。特別な心構えが必要なのである。
    出張で同行していた人が(アフリカではありません)、イミグレーションで賄賂を要求されて払っていたけれど、まだまだどこもかしこも腐敗しているのかな。

    今回滝田さん、チママンダさんに共通して感じたことは、治安の悪さと、腐敗した警察、根底にある宗教である。バッタの本にも(あまりにも有名な本なので、これだけでわかるひとはわかるとおもう)、信頼していたドライバーに盗まれた話がでてくる。
    はやり怖いイメージはあるけれど、どうなんだろう。

    ーーー
    317頁

    『闇の奥』的なイメージのアフリカは、アフリカを反人間としての「他者」と見なすことが可能な場です。つまり、西側諸国の人々がその人間らしさを試す場ということです。

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    2023年10月02日
  • パープル・ハイビスカス

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    「発掘王への道#5」はチママンダ・ンゴズィ・アディーチェの『パープル・ハイビスカス』です

    海外作品も発掘します
    王ってそういうことですから
    苦手分野ないのが王ですから

    まずは作者紹介から!
    訳者あとがきから抜粋!(一部省略)
    1977年生まれ。ナイジェリア南部のエヌグで、イボ人(ナイジェリアの民族の一つ)の両親の六人の子どもの五番目として生まれた。父親はナイジェリア初の統計学教授でナイジェリア大学の副学長を務めた人。
    ナイジェリア大学で薬学と医学を学び始めたが、十九歳で米国にわたり、コミュニケーション学と政治学を学び、その頃から作品を書き始めました
    本作は作者の第一長編で、ハーストン/ライト遺産賞やコモンウェルス初小説賞などを受賞

    なんとナイジェリア文学発掘です!
    舞台ももちろんナイジェリアですが、軍事クーデターが繰り返されていた1980年代あたりころのお話と思われます(間違ったらごめん!)

    現在のナイジェリアは(他のアフリカ諸国に比べれば)比較的政治情勢は安定していて、アフリカ一の経済大国となっております
    石油がでるのよね
    GDPで言うたら世界第24位ですって
    つまりG20なんて言って先進国づらしてる国々のすぐ次に位置してるってこと
    急成長です
    ラゴスなんてとんでもない大都会だし!もちろん写真でしか見たことないけど!

    そしてナイジェリア文学です
    なんか調べたらウォーレ・ショインカさんていうノーベル文学賞作家さんも輩出してるのよ
    すげー!ナイジェリアすげー!


    よし本編!

    もうね、本を開いた瞬間ムワッとしました
    これがナイジェリアか!と思いました
    もう言葉数が凄いのよ!段落がほとんどなくて文字かみっしり詰まってるの
    うわこりゃあしんどそうって思ったんよね正直

    ただ読み始めたら作者の情熱みたいなんを感じたんよ
    ナイジェリアを知ってもらいたい情熱みたいなんをすぐ感じられたんで嫌な感じはけっこう直ぐに無くなりました
    わりと読みやすかったし

    うーん、なんかね内容的にはちょっと難しかったかな〜
    いわゆる白人文化と伝統文化が混ざって行く中で生まれた捻じれみたいなんが家族の中にも色んな歪みを発生させてみたいなお話だと思うんだけど

    伝統を大切にしたいって気持ちと経済成長を遂げて豊かになるには白人の常識も受け入れないといけないみたいなね
    無理に混ぜようとすると時に悲劇を生んでしまうというかね

    そしてこの本の中でも、役人は賄賂をうけとるのが仕事みたいな感じですが、現在のナイジェリアでもまだまだ政治腐敗は続いているみたいです
    ある年の石油収入150億ドルのうち100億ドルが使途不明とか恐すぎ
    人身売買とかも普通に行われてるし
    日本に生まれて良かった

    なんかとりとめのないレビューになってしまった
    まとめる力なしか!

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    2023年09月16日