禅之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ真田さんは学校では「いい子」「しっかり者」と見られていて、教師からの評価も高い。しかし、その裏で誰かを孤立させたり、見下したりする行動をとる。彼女たちの内面に何があるのだろうと考える。
「いい子」の裏にある心理
自分を守るための防衛反応:
クラスの中で常に「いい子」として振る舞い、リーダーであり続けることは、大きなプレッシャーです。その地位を維持するために、他の誰かを標的にすることで、自分の価値を再確認したり、心の安定を保とうとする。
無意識の優越感:
周りからちやほやされるうちに、無意識のうちに「自分は特別だ」という優越感が芽生え、それが他者を見下す行動につながってしまう。
幼さゆえ -
Posted by ブクログ
ネタバレ上下巻あるので読むのに時間が掛かりそうだと思っていたけれど、字が大きくてすぐに読み終えてしまった。そういった点で、小学生や中学生でも読みやすくて、自分がその時に読んでいたらかなり影響されただろうなと思った。
それぞれが違う年代を生きているという真相に関しては、フウカがクラス数を少なく間違えているシーンで勘づいた。三学期の最初の日、1月10日にみんなで会おうとしたとき、こころの母が、始業式は1月6日だったよ、と言った時点で確信に変わった。そこからマサムネがパラレルワールド説で、みんなで会えなくて悲しんでいる時も、多分それぞれが違う歳で会えるんだろうなと思いながら読んでいた。
オオカミさまがリオ -
匿名
人を呪わば穴二つじゃ済まない?
阿泉先生のファンなので購入。連作短編集ということでなかなかのボリュームだったが、話のテンポ感が良くスラスラ読み進められた。
ホラーに全振りしつつも、しっかりとミステリーの要素が詰まっていた大満足。 -
購入済み
古代の日本をイメージさせる世界観。日奈の体験を通して中央集権国家を目標にしている勢力とそれに排除される勢力との主張の隔たりを知り、こちらも日奈と一緒に悩むことになりました。難点は、異花王の過酷な生い立ちと清廉な人柄に対してヒーロー朱鷺王の殿様気質と自分の主張だけを通して歩み寄らない傲慢さが最後まで変わらないところかな。ヒーローの味方になりたい気持ちがわきづらかったので。
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Posted by ブクログ
ちゃんとみんな、同じ世界で生きてた...!
アキが生きててくれてよかった。おばあちゃんの友達の強引さ、大人が引っ張ってってくれる大切さ、今は親ガチャとか言葉があるけど、やっぱり1番近くにいる大人って子供にとってすごく大事だと思った。たとえ親子ではなくても。
でも生きられたのはこころのおかげで、本当に最後、勇気を振り絞って目の前にあることをせいっぱい頑張ってよかった。城のみんなのおかげで、友達もできて、こころ個人が成長できてた。大人になると1年ってあっという間だけど、子供の1年ってすごく長いから、本当に辛かっただろうな。でも、ちゃんと自分の気持ちを話せるようになって偉かった。
東條さんは引っ越し -
Posted by ブクログ
ずっとこころの心の中の声が聞こえるのに現実で言えたらいいのにどうして言えないんだろう、この先、この子はどうやって成長していくんだろう。他の子はすこしこころの前にいるような、でもそんなこともないような...
お母さんの気持ちは分かる。学校に行くのが普通って、世の中は決めつけてるから。受け止めるのに時間もかかるし、誰よりも子供の味方であるはずの親も、子供が本当のことを言ってくれなかったらわからないことばかりだと思った。どうしたらこころは本当のことを事件が起こった時に話してくれるのだろう。どうやって接していたら、話せたかな。自分には子供はいないけど、子供との向き合い方も考えさせられた。続きを読む。