禅之助のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本当に面白かった。
途中で本を閉じることが惜しくて、あと少し、あと少しとページをめくる手を止めることができませんでした。
大きな期待を背負って始まった下巻。
勢いのある展開と、揺れやすい登場人物の繊細な感情に引き込まれました。
結末に向かうにつれて、城で過ごす時間や周囲の人との関わりが、主人公の視野や行動の広がりの手助けとなり、彼女自身の成長に繋がったことが嬉しかったです。
全てが明かされた時には、衝撃と感動が詰まっており、気づいた時には涙が頬を伝っていました。
彼らの抱えている問題にはどうにも変えることのできない部分もあって、それがまた現実を痛感させられるけれど、あの時に触れた時間と優しさが未来に繋がっていくんだなと思うと前向きに物語の結末を受け入れられました。
上下巻を通して本当に素敵な作品でした。
特に下巻はどんどん読みたくなってしまうと思うので、時間のある時に読むのがおすすめです。 -
Posted by ブクログ
中学生か高校生のときに読んだ記憶があって、自分自身も学校にあまり行けていなかったり、行きたくなかったりしていたから親近感を感じて読んだんだと思う。数年後の今読んで、昔の記憶と重なることもあれば重ならないこともあった。昔の私は正直に言うと期待より大したことないなという感想で、1度読んで読み返すことはなかったけど、だいぶ年月が経って、自分自身が学校という呪縛から解放されてから読むと、また違う感じがした。当事者であるときよりと心に迫るものがあった。それは読書に慣れたり、心が成長して価値観や感じ方、読書における重きが変わったのもあるんだろうし、当事者じゃないというのもあるんだと思う。だけど、こころがクラスメイトの真田さんからいじめられる場面は苦しくて、怖くて、大人の自分でも実際に体験したら怖くて仕方ないはずなのに中1のこころは本当にとんでもないくらい、それこそ殺されてしまう、と思っても仕方ないくらい怖かっただろうなと思って泣きそうになった。下巻へ。
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Posted by ブクログ
ネタバレ読みつつ思ったこと。「嫌い」とか「憎い」という感情を否定しない、っていうのはいいなあ。そりゃ誰だって事情も思うこともあるでしょうよ。でも、それを慮らないといけないときと、んな必要かけらもねーよ!ってときがあるんだよね。東条さんの物言いにはすっきり。そのくらい言ったっていいんだよね。(受け取る人にもよるかもしれませんが。)
「でも、それはこころちゃんが今理解してあげなくてもいいことだよ。真田さんの苦しさは真田さんが周りと解決するべきで、こころちゃんが、あの子に何かしてあげなくてはいけないなんてことは絶対ない」
喜多嶋先生、いい先生だなぁ。彼女が、いい出会いをしていたのが嬉しい。そして、あの子たちの絆がちゃんとあって、一周してあの子たちを守るんだな、と思うと感無量だわ。
映画も面白かったけど、ラストはやっぱり原作のがいいな。…と言いつつちょっと記憶があいまいになってるのでもう一回映画みようかな。
小説も、記憶が消えたころに読み直したい。