森山至貴のレビュー一覧
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世の中には、相手が舐められる立場に甘んじてくれるよう仕向ける言葉がある。その中でも女性が浴びがちな言葉をまとめて言葉の背景と対処法について紹介してくれるのが本作だ。
発言者が相手を意識して舐めているとは限らない。なので気づきを促す言葉を返してみては?という対処法が多かった前作と違い、相手が特定の価値観に凝り固まっており言われた側では如何ともし難い事例が次々と出てくるので腑に落ちなさが残った。だからこそ、前作よりも発言を浴びる側だけでなく浴びせる側を読者として想定している文章にしてあるのは良かった。
また、発言者が男とは限らない点を明らかにしてくれていたのも良かった。
「あなたには子どもがいない -
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2023年刊。性の多様性を起点に、マイノリティの存在主張や自己保持、マジョリティとの関係性、何気なく使っている言葉に隠れた無意識や暴力性など、対談形式を踏み台として構成・積み上げられた書籍。
「クィア」という聞きなれない言葉はキャッチーだが、実はとてつもなく差別的で、マジョリティの自覚のある者が使う妥当性の有る言葉では無い、と来た。先ず、自身に性的マイノリティ・普通でない感がない人がじっくり読み込むのは辛いと感じた。ただ、クィアと言う点ではより普遍的な視点。何かしらの場面でアウェイ感を感じたことがある人なら、理解は可能だとも思った。もっとふざけて、オモシロトークかと想像して読み始めたが、かなり -
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刺激がつよつよの本。大人は一回読んでみてもいいと思いますが、子供に読ませるのは、、、うーん悩む。
誰かの何気ない言葉に傷ついた人は、この本によって勇気がもらえるかもしれません。
「こんな言葉も傷つけてしまう可能性があるのか...」という気づきにもなりました。
最初のうちは、「完全懲悪!」みたいな爽快感や、新鮮な発見や学びがありましたが、著者のあまりに「傷付けた側」を非難する強い言葉と、少しの言い訳を許してくれなさそうな「ど正論」の理論武装に、だんだん読むのが辛くなってきました。
優しい世界なんてどこにもないのかな( ;∀;)
考え方にしても言い返すにしても、もっとしなやかにできないのか -
Posted by ブクログ
ネタバレネットで見つけて、即書店で購入しました。
裏表紙のフレーズを、言われたことのある女性は多いんじゃないかと思う。
このフレーズを見た時に、なんとも言えない嫌悪感を感じた。
「ずるい言葉」なんて甘い感じではない。10代から知っておきたいという言葉通り、若い人に読んでもらいたいし、女性以外にも読んでもらいたい。
私自身、その年で独身はやばいねと直近で言われたばかりだったので、この本を手に取ろうと思ったのかもしれない。同い年の男性には言わないのになぜ女性だけこんなことを言われるのか、女性は若い方が良い(そこに価値がある)のようなニュアンスを感じたり、一人でも生きていけそうとか、なんなんだろうなと感 -
Posted by ブクログ
「男だったら殴ってるよ」
「男には...女には..」
男だから、女だから、
主婦だから、独身だから、子供がいないから、
女じゃない、女らしさがない、
区別と差別、マジョリティとマイノリティ、
バイアスとアンコンシャスバイアス、
相手を貶めようと意図的に放たれる言葉もあれば、無意識のバイアスから放たれる言葉もある。
読みながら、娘には相手の本質を見抜く目を育ててほしい、と感じないではいられない。
今時、こんな言葉言われたら即距離置いちゃうなぁ..、と思う言葉の集合体が本になっている。
あれ?なんかおかしいんじゃない?
と日常の中で思っても、そんな言葉はすぐに空に浮かんで消えていく。忙し -
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LGBT等の基本的な説明の前半はわかるしすぐれていると思う。でも「クィアスタディーズ」の説明にはいってオースティン、デリダ、バトラー様という例の流れになるといきなりわからなくなる。クィアスタディーズというのはこういう感じでしかできないのだろうか。
この本の印象では、クィアスタディーズなるものは主にもっぱら「概念」やひとびとの思い込みをめぐる研究であるという印象を受けてしまうのだが、それでいいのだろうか。もっと豊かな実証的・経験的研究があるんではないのか。
フェミニストとLGBT(特にMtFトランス)のあいだの政治的・哲学的意見の対立のようなのを紹介しているのは貴重。ここらへんあんま