あらすじ
「カクレ悪意」や「カンチガイ善意」を見ぬき、一生自分らしく生きていく強さを身につける! 差別を考える社会学者が、「ずるい言葉」に言いくるめられないための手がかりを伝授! 「あなたのためを思って」 「もっと早く言ってくれれば」 「友達にいるからわかるよ」 「傷ついたのもいい経験だったね」 「私には偏見ないんで」 「昔はそれが普通だったのに」 よく口にする、または耳にする言葉です。でもこういう言葉を聞くと、なんだかちょっとモヤモヤしませんか? 実は言葉の裏には言う側の自覚なく(あるいは自覚的な場合も)別の意味が隠されていることがあって、 それでなんとなくモヤモヤしたり、イラッとしたりしてしまうのです。 そういった納得のいかない言葉について、なぜそんな言葉が使われるのか、 そこにはどんな意図が隠されているのかを解説していきます。 また、そういった言葉を言われたときにはどのように考え、対処したらいいのかにも触れるとともに、 各項目ごとに、より理解を深めるための関連用語を取り上げています。 個性や異文化をどう受け入れていくのかがますます重要になっていく時代、 言葉に隠された意識を見抜けるようになることで、自分らしく生きる強さを身に着けましょう。
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Posted by ブクログ
読んでいて、自分自身にも共感出来る部分がありましたし、世の中、ずるい言葉が嫌と言う程蔓延っているんだなと考えさせられましたし、「こういうずるい言葉を言う大人達って居るよな、解る、解る」という気持ちになりましたし、ずるい言葉達に惑わされずに躱していく術を身につける事が出来ました。中学生や高校生のみんなに是非読んでほしい1冊です。
Posted by ブクログ
息子が10代になったら読んでほしい、また、自分もそのときに読み返したい本。
文中に触れられている意図はなかったにしても、ついつい言ってしまうフレーズが多くて反省した。言葉を尽くしてコミュニケーションをとっていきたいと思う。
Posted by ブクログ
曖昧に覚えてた単語や知らなかった単語の勉強になった
対策があるので今後の参考にしていきたい
「「「「差別は特定の社会的カテゴリーに対する不当な負の取り扱い」」」」
Posted by ブクログ
これを自分なりに要約すると、何かを言われて自分がやり場のない感情になった時はそれは「レイヤーが違う正義感」で殴られたからって言う自分しかわからないような帰結になってるけど、要は裏表紙や帯見て、言われた言った経験があれば読むべきだし、
言う側も言われる側もこの考えを持っていないとレイヤーの違う正当性での暴力に気が付けない。
これらの言葉を被弾しないように生きているってなかなか無いだろうから、反論材料に使う為ってより、自分を納得させる為の本だと思った。
Posted by ブクログ
なにげなく言ったり言われたりしてる言葉に潜む差別について、具体例とともにそれがなぜ問題かを教えてくれる良書。
とくに、気になった言葉。
○そんな言い方じゃ聞き入れてもらえないよ
トーンポリシング。上司とか先生とかにはお願いをする、という当たり前と思ってたことが、これをすることで弱い立場を助長させる可能性があるということ。
○言われた本人が傷ついてないんだからいいんじゃない
本当に傷ついてないのか。否定的な仲間内のニュアンスが含まれていないか。
○いい意味でらしくない
属性を否定している。いい意味で→悪いと思ってる!
まだまだ沢山あった!これは高校生とかから読んだ方がいいかも。中学生には難しい気がする。
Posted by ブクログ
10代から知っておきたい あなたを閉じこめる「ずるい言葉」。森山至貴先生の著書。「ずるい言葉」に惑わされてはいけない。いくら大人や他人が「ずるい言葉」でコントロールや洗脳をしようとしてきても「ずるい言葉」を無視して自分に自信を持ってとにかく前に進むこと。あなたを閉じこめる「ずるい言葉」の存在を10代から知っていればきっと人生の可能性は広がるし騙されて嫌な思いをすることも減るはず。
Posted by ブクログ
自分が知らず知らずのうちに相手を傷つける・困らせる言葉を言っているのではないかと不安になった。人から言われた不快な言葉を糾弾することも大切かもしれないが、まずは自分の言動を見直したい。
Posted by ブクログ
自分が言われて嫌なこと、あるいは自分がうっかりと人に言って傷つけてしまいそうな言葉について、色々考えさせられた。「10代から知っておきたい」と題にあるが、読む人を選ぶというか、これを読みこなせる若者はある程度理屈っぽいというか、言葉で思索を深められる力のある人だと思う。
Posted by ブクログ
「あなたのためを思って言ってるんだから」
「本人が傷ついてないならいいでしょ」
「もっと早く言ってくれれば」
言われるとなんだかモヤモヤするような…でも確かにそれも正しい気がする…と思わせられるずるい言葉の心理や意図を深掘りして、本質を見抜くことの大切さに気づかせてくれる一冊。
主に中学生と高校生を対象としている。
子供は大人に守られないと生きていけない。
親と子ども、先生と生徒。
その上下関係に無自覚に付け込み 主観的な言葉で支配しようとする大人がたくさんいる。
中には肥大化したプライドから自分を正当化するためだけに発せられる詭弁も。
本当に自分のためを思って言ってくれている言葉とずるい言葉の見極めが大切だと思った。
モヤモヤや引っかかりを感じたらその言葉を真に受けるのではなく何らかの意図があることを前提に 噛み砕いていくことを習慣化していきたい。
Posted by ブクログ
より苦労をしている人を苦労が少ない人が支えるのが当たり前。うーん。かなり難しいと思う。愚痴が困っている人をさらに困らせるのはまずい、が言って通るどうか。
言い方が、と言われる。で、正しいのはどちらだと思っていますか。そのうち気が変わるんじゃない。気が変わることはなさそうだし、変えたくないです。
Posted by ブクログ
小中学生と向き合う機会がある人にはぜひ読んでほしいし、自分も子供の頃に読みたかった。
今は割と人間関係を選べているので、直接こういうことを言ってくる人は周りにいないけど、大人になったって遭遇するよね。まず「これはずるい言葉だ」と気付けるようになると良いと思った。
Posted by ブクログ
実際に日常で言っちゃったことあるなぁ、とか言われたことあるなぁ、がいっぱい書かれていた。学生さんに限らず読めた。言われたことのあるモヤモヤしてた言葉が何故モヤモヤしたかがわかった。言っちゃった「ずるい言葉」は今後使わない。そういう考え方をやめると決意した。
Posted by ブクログ
人の言葉に心がザワついたとき「こう考えたらスッキリしない?」と自分のことも他人のこともぶった斬ってくれるような内容。「カクレ悪意」や「カンチガイ善意」は自分にもあると思った。神経質にはならずとも正面から向き合いたい問題だ。
Posted by ブクログ
言い方や決めつけ、押し付け。
パターンが学べる。
学生だけでなく、教師や同僚というパターンもあるので、
学生だけでなく社会人にも役に立つと思います。
Posted by ブクログ
それを言われたら何も言えないわ。とか、どうしてそういう前提で話をしてくるのだろう。
と感じることがあり、そう感じるのは自分がおかしいのか、気にしすぎなのかを確かめたくて手に取った。
読んでみると、人とコミュニケーションするのが怖くなった。
極端な例が多い、そんな人いる?と感じたが実際にいるから書籍になっているのだろう。
でも深く掘り下げすぎていて、怖くなった。
何は大丈夫で何はアウトなのか。
そして、自分はそのずるい言葉を逆手に開き直って話をする事で対処している事にも気付いた。
Posted by ブクログ
日常会話でナチュラルに混ざる差別や偏見を含んだ表現を知ることができる。これを元に振り返ると、自身の周りもこういった表現で溢れていて、結構影響されていたのだろうなと考えさせられる。
一方、反論?については正しいが、現実でそのとおりに反論すると、それはそれで色々と周囲と軋轢を生みそうだとも感じた。人間は簡単にはかわらないので、相手に悪意ある表現をされても立ち回りには注意が必要だと思う。
Posted by ブクログ
言葉は人を傷つける
もやっとさせる言葉のその理由を詳しく解説した本
この例に出てくる会話の多くは、かなり言葉に悪意を感じるので読んでいてわかりやすい(でもそんな人がいたら誰もが離れていくと思う…)
ここで気にかけるべきは気を遣ったつもりが他人を傷つけている場合だ
傷ついたこともあるし無意識に傷つけている可能性もある
だが傷ついた自分も気にしすぎな部分もある
果たしてこれらのずるい言葉は、すべて本当に自分を正当化しようとして発言した言葉だと言い切れるのだろうか?
マイノリティや繊細な人、被害者側に寄った優しい本である反面、やや個人的考えや決めつけが多いとも感じた
誰も傷つけない考え抜かれた言葉は、表面的な話ということにもなるのではないだろうか?
疲れてる?と誰かに言ったとして、この本によれば失礼になるのかもしれない
他の言葉を選ぶべきなのだろう
しかし本当に心からその人を心配しているのであれば、どの言葉を選択するかが問題ではなく、その奥にある本心がきっと伝わると思う
Posted by ブクログ
自分の場合、言葉とともに記憶の底で忘れかけた嫌な思い出がざわざわ蘇って、読むことがとても辛かった。また、自分も誰かに言ってしまったかもしれないという曖昧な記憶も後悔とともに浮かび上がった。
本書は「こう言った言葉であなたはに傷つく必要がない」という歩み寄りのために書かれたものだと思うが、過去の自分はそれなりに処理した言葉なので、大人になった今、自分の処理と異なる論理を展開されてもあまり響かなかった。
Posted by ブクログ
そうそうこのワードはモヤモヤする代表格だよね。と共感し、その言葉のバックグラウンドを知れて良いなと思うものもあれば
シーンの例がちょっと良くないなと思うものもあった。
自分も言わないように気をつけたいし誤解を招いたり縛るような言葉を発したくない。
言葉ごとに抜け出すための考え方があるのが良かった。言われた側と言う側両方のための本。
Posted by ブクログ
会話の場面設定が薄いことがあり、対象とする中高生の共感を呼べるかどうか…
「大人」の立場からは「もっと知りたい関連用語」が参考になる。参考文献がもっと載っていればさらに有用だった。
Posted by ブクログ
ずるい言葉。言われたこともあるし、言った事もうんだろうなと思ったり・・・。
自分を正当化して相手の権利を束縛するような言葉は聞きたくないし言いたくないですね。この年になると言う可能性の方が大きくなるので、自戒を込めて・・・。
Posted by ブクログ
刺激がつよつよの本。大人は一回読んでみてもいいと思いますが、子供に読ませるのは、、、うーん悩む。
誰かの何気ない言葉に傷ついた人は、この本によって勇気がもらえるかもしれません。
「こんな言葉も傷つけてしまう可能性があるのか...」という気づきにもなりました。
最初のうちは、「完全懲悪!」みたいな爽快感や、新鮮な発見や学びがありましたが、著者のあまりに「傷付けた側」を非難する強い言葉と、少しの言い訳を許してくれなさそうな「ど正論」の理論武装に、だんだん読むのが辛くなってきました。
優しい世界なんてどこにもないのかな( ;∀;)
考え方にしても言い返すにしても、もっとしなやかにできないのかな...と思います。とはいえ大抵そういうことが書いてある本は、「気にしない」「受け流す」「リラックス」的な綺麗事しか書いてなかったような気もするので、本書は斬新。本当に悩んでいる人がいたら勧めてあげよう。
Posted by ブクログ
YA世代だけでなくつい使ってしまう差別や偏見のある言葉
気をつけたいと思います
年配の方にむかってよく使われる褒め言葉
「お若いですね!」…これも問題だよね(-。-;
気づかなくてごめん
言ってくれてありがとう そうなんだ大変だね
できる事があったら言ってね
なにか手助けできる事ある?
そんな友達がいたからわかるーと決めつけない
わかった気になるのは失礼
何が大変だった?
偏見がないと自分の事をアピールするのではなく
寄り添う気持ちを伝える
あなたを傷つけたくない 誤りがあったら教えてほしい
Posted by ブクログ
言われたことのある表現がいくつかあったから通しで読んだ。解説のように言えたら、違和感や嫌な思いを軽減できたかな。
相手は面食らうかもしれないけど、こんな冷静沈着で胆力のある人になりたいものだ。
Posted by ブクログ
責任逃れからくる言葉、無意識に他者を排他的に扱う言葉など、文脈とその言葉からは発言者が示唆していることが読み取れることがあり、その異変に気付いているか、という問いかけをしている著書。
Posted by ブクログ
トーンポリシングっていう言葉、初めて聞いてタメになった。
持たざる者が意見を言う方ことが「お願い」になっているシーンは多いかも。自分がどちらの立場でも「言い方」に囚われず中身を鑑みて捉えられるようになりたいと思った。
「普通の人間が生きづらくなった」はちょっとん?と思う部分も。
普通でない人って言い方自体は差別ではないのか?
普通っていうものはこの世になくて、個人が持っている特徴が今の社会での生きづらさに紐づいてるか否かっていうだけかと思っているので。
Posted by ブクログ
「10代から知っておきたい」としている通り、会話形式のシーンは素朴に作られていて、解説で関連用語など補足する形。
「ずるい」というのはもちろん悪い意味で、その出どころは保身や配慮のなさ、無知であることを紐解いていくのですが、大人としては言ってしまっているかもしれないなぁとギクリとするものです。
特に親や教師など対子どもで「上目線」になりがちな人に必要そう。
「いちいち取り合っていたら同じレベルになっちゃうよ」
「ひどいとは思うけど、そこまで傷つくことかな」
「悪気はないんだから許してあげなよ」
私にもまだ10代の記憶があるが、不当な扱いに怒ること、傷つけた側ではなく傷ついた側に寄り添うことをしてほしかったし、したかった。