あらすじ
「カクレ悪意」や「カンチガイ善意」を見ぬき、一生自分らしく生きていく強さを身につける! 差別を考える社会学者が、「ずるい言葉」に言いくるめられないための手がかりを伝授! 「あなたのためを思って」 「もっと早く言ってくれれば」 「友達にいるからわかるよ」 「傷ついたのもいい経験だったね」 「私には偏見ないんで」 「昔はそれが普通だったのに」 よく口にする、または耳にする言葉です。でもこういう言葉を聞くと、なんだかちょっとモヤモヤしませんか? 実は言葉の裏には言う側の自覚なく(あるいは自覚的な場合も)別の意味が隠されていることがあって、 それでなんとなくモヤモヤしたり、イラッとしたりしてしまうのです。 そういった納得のいかない言葉について、なぜそんな言葉が使われるのか、 そこにはどんな意図が隠されているのかを解説していきます。 また、そういった言葉を言われたときにはどのように考え、対処したらいいのかにも触れるとともに、 各項目ごとに、より理解を深めるための関連用語を取り上げています。 個性や異文化をどう受け入れていくのかがますます重要になっていく時代、 言葉に隠された意識を見抜けるようになることで、自分らしく生きる強さを身に着けましょう。
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Posted by ブクログ
より苦労をしている人を苦労が少ない人が支えるのが当たり前。うーん。かなり難しいと思う。愚痴が困っている人をさらに困らせるのはまずい、が言って通るどうか。
言い方が、と言われる。で、正しいのはどちらだと思っていますか。そのうち気が変わるんじゃない。気が変わることはなさそうだし、変えたくないです。
Posted by ブクログ
言葉は人を傷つける
もやっとさせる言葉のその理由を詳しく解説した本
この例に出てくる会話の多くは、かなり言葉に悪意を感じるので読んでいてわかりやすい(でもそんな人がいたら誰もが離れていくと思う…)
ここで気にかけるべきは気を遣ったつもりが他人を傷つけている場合だ
傷ついたこともあるし無意識に傷つけている可能性もある
だが傷ついた自分も気にしすぎな部分もある
果たしてこれらのずるい言葉は、すべて本当に自分を正当化しようとして発言した言葉だと言い切れるのだろうか?
マイノリティや繊細な人、被害者側に寄った優しい本である反面、やや個人的考えや決めつけが多いとも感じた
誰も傷つけない考え抜かれた言葉は、表面的な話ということにもなるのではないだろうか?
疲れてる?と誰かに言ったとして、この本によれば失礼になるのかもしれない
他の言葉を選ぶべきなのだろう
しかし本当に心からその人を心配しているのであれば、どの言葉を選択するかが問題ではなく、その奥にある本心がきっと伝わると思う