【感想・ネタバレ】10代から知っておきたい 女性を閉じこめる「ずるい言葉」のレビュー

あらすじ

大きな反響を集めた話題書、待望の新刊!! 性差別を無意識に受け入れてしまわない手がかりを社会学者が伝授! 「言わせない、言わない」。 すべての女性が自分らしく生きていくためのバイブル!

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

言われたことのある言葉が本当に多い なんなら今でもまあ言われる
そのたびにどう返したらいいのかと思っていたので切り返し方が載っていて助かった
本当は「は?」「なんであなたにそんなこと言われなきゃ/答えなきゃいけないんですか?」くらい言いたいけど情けないことに咄嗟に言えない 職場だったりするし
そういうときにこの本のことを思い出すし読み返すと思う

0
2024年08月15日

Posted by ブクログ

本当に女性の人達や女の子達を閉じこめるずるい言葉って、昔も今も嫌と言う程蔓延っているんだなとこの本を読んで考えさせられましたし、男らしさと女らしさって何なんだろう、女性だからとか女の子だからとか古い考えや偏見に囚われている大人達へ疑問を投げ掛ける1冊になりましたし、「こういう風に心無いずるい言葉を言う人達って居るな」と共感出来ましたし、自分自身も気をつけなきゃな、人の振り見て我が振り直せだなと思いました。

0
2024年07月15日

Posted by ブクログ


こういうずるい言葉がある、そしてそれはこういう理由でずるい、というだけでなく、
そのような言葉に対して、どのような反応をしたらよいか、まで入っていてとても面白かったです。
しかも、理想論はXXだけれど、それだと現実的でないからXXではどうでしょう、といった形で実践できそうなところも良かった。

にバイアスを持って接さないように、自分の言動で人を型にはめたりしないように気をつけている私ですが、そんな私でも「これこういう理由で良くないんだ」とハッとさせられるものもありました。

男性である筆者さんがこのような本を書くことについて「当事者じゃないのに」という批判も覚悟の上のことだったのかな、と思います。
またこのような問題を指摘する側には常に、「そういう自分はどうなの」という批判もつきものかと思います。

その上でこの本を出版された筆者に、ありがとう、と伝えたいです。

私が覚えておきたいな、と思うのは

▼女性ならではの視点

「女性ならではの視点」を期待されるとき、女性は知らず知らずのうちに個人ではなく「女性の代表」として発言したりアイデアを提供したりすることがもめられること。だから、そういう場合は「プロジェクトに女性が少ないことに危機感を持って招集したが、女性を代表する必要はないので個人の意見を積極的に行って欲しい」などのフォローができるとよいということ。

▼女を捨てているね

メイクをしない女性に対するこのような発言に対しての筆者の回答案は
①「そのくらいのことで女を捨てられるならむしろ楽だったんだけどね」としんみり語って「女性はメイクをすべし」というルールのしんどさそのものを会話の主題とする
②「本当にそれで女じゃなくなるものなの?」と正面から聞き返すのもあり…

特に②に関して、このような自分と違う意見が出てきたら、正面から聞き返して、言葉の裏に潜む相手の考え方を炙り出してまずはそれを相手に認識してもらう、というのもありだなと思いました

0
2023年03月25日

Posted by ブクログ

女性たちにふりかかる様々な言葉を収録。言った側からすれば悪意もなくありふれた言葉かもしれないが受け止め方次第ではどれもハラスメントとなり得る。ページをめくる手を止めて考える時間が多い本だった。解説欄には詳しく知るための本も紹介しており入門書としてよくできている。

0
2023年03月17日

Posted by ブクログ

同じ著者による『あなたを閉じこめる「ずるい言葉」』を読んだことがあるけれど、こっちも良書。すごく勉強になった。
これは、前著の方を読んだときも感じた感想だけれども、紹介されている例を見ると、明らかにそれは問題発言だろう、と思うようなものが多くある。それでも、「はじめに」に書いてあるように、ここで書かれている事例が、「担当編集者さんを通じて何人かの女性に実例を教えていただ」いたものなのだから、まだまだ蔓延っていて、自分も気が付かないうちに言ってしまったことがあるのだろうなと思うと、言葉に対するアンテナが、まだまだ低いのだなと反省させられる。

著者も言っている通り、「男性である私は、その大変さを実感としては理解できないことも間違いない」。ただ、「実感」としては理解できないからこそ、頭と理屈で、閉じ込められた人たちの被害とその問題を「理解」する必要がある。
実際、この本は、「10代から」とタイトルにある割に、なぜその言葉が差別になるのか、分かりやすく説明しているようでいて、その説明には手抜きがないように感じる。p78〜79の「負のサンクション」のくだりなどは、普通に一読で意味が理解できなくて、読み直した。
逆に言えば、さりげない差別、感覚的には分かるけど説明が難しいものが、どうして人を傷つけることになるのか、そこに隠された差別は、何なのかを見極めるのは、頭を使うということだと思う。そこを、面倒くさがってはいけないなと、説明の難易度から感じとった。

とはいえ、説明の、考えることの難しさとは裏腹に、その目的は、単純で分かりやすいことだと思う。要するに、人が嫌がることを言うなということである。
相手が嫌がっているかどうか、そこに対するアンテナを高くして、自分の言ったこと、他の人が言っていることの何が問題なのかを考える習慣を身につけることが大切なのだと思った。

0
2025年02月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

概ね共感できる言葉ばかりです。

少なくともこの本を読んで日本にいまだに残る男尊女卑の問題などに関して考えるきっかけになると思いますので、いろんな人に読んでいただきたいです。

子どもがいないからこそできることだね
あなたには子どもが子どもがいないからわからない
女性のわりには話が通じるね
その年齢の子どもがいるわりには若く見えるね
女にはわからない世界だから
嫁入り前

こんなことを言われたらもやっとしますよね
こんな明らかに嫌なことを言う人もそんなにいないと思いますが…

また女性は大学など行かなくてもいいとか、寿退社、出産を機に仕事を辞めなかればならない、独身と聞けばお局様、報酬の高い仕事は男に任せるなど、まだまだ女性は生きづらい社会だと感じました。

一方で

「皿洗いやっといたよ」
は「『大事にする』を勘違いした言葉」ではないと感じました。

皿洗い以外の「大事にする」を勘違いした言葉と、褒める言葉に関しては、著者の考えも理解できますし、性別で人を分けるべきではないという考えに則っていると思いますが、現実的に性別による筋力の差を全く見ないということにも無理があるような気がします。
何より褒めている言葉に悪意がなく、受け取る側にも不快に思わなければ何の問題もないような気がしますがこの考え自体がすでにフィルターがかかっていて間違っているのかもしれません。

かわいい
美人だ
かっこいい
こんな人を形容する言葉はどんどん廃れていってしまうのでしょうか。

0
2025年01月25日

Posted by ブクログ

前著の『あなたを閉じ込める「ずるい言葉」』で 特に女性からの共感が多かったみたいなので、本書が生まれたらしい。
女性という性別に対する決めつけ や偏見から生じる発言。
それらを実例を基に細分化し、心理を読み解いていく。
自分は実際にこんな発言をしている人なんて見たことがないので、いまいちピンと来なかったけど、もし目の前で言われたらモヤモヤするような…。
自分も性別による偏見や色眼鏡で相手を傷つけてしまうことのないよう、気をつけようと思った。

0
2024年11月27日

Posted by ブクログ

「ずるい言葉」の何がダメなのか言語化されているのが良かった。一見褒め言葉なのに、心の中では疑問符が浮かぶ言葉も受けてきた。まだまだ事例のような発言をする人もいることがただ悲しい。最近の芸人の性加害疑惑でSNSでは、女性に対する過激な表現が散見される。言われる側、言ってしまう側も知識としてこの本を読むべき。

LGBTQなど自分の知識が乏しい点では、言う側になってしまうかもしれない。この本を読めてよかった。

0
2024年02月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

落伍組機会均等法第一世代には隔世の感とまだこれかいと。どちらにしても自分の好きなことが文化に規定されるのは良くも悪くもどうしようもないのだろうけれど。言葉は思考・志向を規定するからねえ。

0
2023年06月04日

Posted by ブクログ

最近フェミニズム関連の本をよく読む。そういう本は女性が書いているものがほとんどで、この本は著者が男性だということが印象的だった。しかし、男性であり事例にあるようなことを言われる当事者ではないからか、言われたときに感じることに若干ズレを感じてしまった。
一方、男性がこのような本を書くことで、フェミニズムは女性だけの話ではないということがより多くの人に伝わると感じた。

0
2024年11月21日

Posted by ブクログ

なるべこういう言葉は使わないようにしたいなとは思うけど、自身が言われた言葉があったり、周りから聞いた言葉があったり。10代とは言わずかなり上の世代にも知っておいてほしいなと思う。

0
2024年09月20日

Posted by ブクログ

読んで気分よくなる本ではない。
今までの様々な不愉快な言動を思い出す。

今の部署に、こんなずるい言葉を使う人がいないことが当然になっているのが嬉しい。

0
2024年02月14日

Posted by ブクログ

世の中には、相手が舐められる立場に甘んじてくれるよう仕向ける言葉がある。その中でも女性が浴びがちな言葉をまとめて言葉の背景と対処法について紹介してくれるのが本作だ。
発言者が相手を意識して舐めているとは限らない。なので気づきを促す言葉を返してみては?という対処法が多かった前作と違い、相手が特定の価値観に凝り固まっており言われた側では如何ともし難い事例が次々と出てくるので腑に落ちなさが残った。だからこそ、前作よりも発言を浴びる側だけでなく浴びせる側を読者として想定している文章にしてあるのは良かった。
また、発言者が男とは限らない点を明らかにしてくれていたのも良かった。
「あなたには子どもがいないからわからない」とか「子どもがいないからできることだね」は立場の違いを超えて考えたり対話したりする余地を捨ててしまう「行き止まりの言葉」だ、というのは重要な指摘だと思った。用語や参考文献の紹介も充実してて良い。

0
2024年01月12日

Posted by ブクログ

なにか発言するときに、「女性、男性」と括らないことで問題は、ほぼ回避できると学べた。

また本で紹介されているような発言は、社会から聞かされてきて、無意識に備わった考え方も多いように思った。

だからあまり深く意味を考えず使ってしまう人も多いと思うと、まずは気づくことが大切かと思った。

昭和、もしくはそれ以前を生きた人全員に一度は読んでほしい一冊。

0
2023年08月11日

Posted by ブクログ

前作は好きだったけど今作はちょっと浅く感じたな……モヤッとポイントにズレも感じた……期待していただけに残念……

0
2023年08月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ネットで見つけて、即書店で購入しました。

裏表紙のフレーズを、言われたことのある女性は多いんじゃないかと思う。
このフレーズを見た時に、なんとも言えない嫌悪感を感じた。
「ずるい言葉」なんて甘い感じではない。10代から知っておきたいという言葉通り、若い人に読んでもらいたいし、女性以外にも読んでもらいたい。

私自身、その年で独身はやばいねと直近で言われたばかりだったので、この本を手に取ろうと思ったのかもしれない。同い年の男性には言わないのになぜ女性だけこんなことを言われるのか、女性は若い方が良い(そこに価値がある)のようなニュアンスを感じたり、一人でも生きていけそうとか、なんなんだろうなと感じるもやもやとしたものにフォーカスされている。

そういう経験を受けた人は、きっと気になってこの本を手にとる、あるいは気に留めるだろうが、言った側や、経験のない人(男性と限定するのは差別的なのでしないが)は、この本を見てもなんとも思わないし、まったく響かないのだろうと思う。
本書には“自衛”の項目が書かれているが、この本を経験者しか手に取らない(と仮定すれば)となれば、「ずるい言葉」を言われたときの対処は自衛になってしまうのではないだろうか、と思った。


いろいろ書いたが、
本書の帯にもある「女の子の淹れたお茶はおいしい」は一見褒め言葉のようであるが、ただの激キモ発言だからそんなこというキモ野郎は滅びてほしいし、企業努力のおかげで誰が淹れてもお茶の味は同じだ。

0
2023年05月09日

Posted by ブクログ

差別をしない、は攻撃をしないことではなくほっとく事なんだと思う。
あなたの苦しみはあなたの苦しみ、私の苦しみは私の苦しみ。苦しんでいることを笑わない。

0
2023年04月21日

Posted by ブクログ

 いつも聴いているpodcastの番組に著者の森山至貴さんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。
 そこでのやりとりを聴いて、最近のジェンダーや●●ハラスメントに関する社会的問題を考えるにあたっての基礎的な知識を改めて確認できそうだったので、早速読んでみたというわけです。
 紹介された“問題のある言葉や考え方”の中にはもちろん既知のものもありましたが、“なるほど”と新たな気づきになるヒントやアドバイスも数多く得られました。

0
2023年04月17日

Posted by ブクログ

もっと深まる参考文献がたくさん載っているのが、とても良い。
家事労働に対する理解が不適切な日本人男性がすごく多いと感じている。
具体的な会話の様子が載っていて、わかりやすい。
女性が、男性がということではなく、
自分以外の何かを軽視することは、相手を傷つける言葉だと思った。
日本の社会は、変わってきている事を感じる。
私も古い人間かもしれないので、気をつけて発言しようと思った。

0
2023年03月26日

Posted by ブクログ

「男だったら殴ってるよ」
「男には...女には..」

男だから、女だから、
主婦だから、独身だから、子供がいないから、
女じゃない、女らしさがない、

区別と差別、マジョリティとマイノリティ、
バイアスとアンコンシャスバイアス、

相手を貶めようと意図的に放たれる言葉もあれば、無意識のバイアスから放たれる言葉もある。
読みながら、娘には相手の本質を見抜く目を育ててほしい、と感じないではいられない。

今時、こんな言葉言われたら即距離置いちゃうなぁ..、と思う言葉の集合体が本になっている。

あれ?なんかおかしいんじゃない?
と日常の中で思っても、そんな言葉はすぐに空に浮かんで消えていく。忙しさに流されていく。

違和感にもっと敏感でいたいけれど、なんで?どうして?に答えられない。けれど、この本を読んだら言葉を通じて社会の解像度が上がるかもしれない。

0
2023年04月14日

「学術・語学」ランキング